ものがたりグループ☆ポランの会 公式ブログ

稽古の様子や出演者について気ままに更新!

やまなし

2017年07月12日 | 公演
あっという間に7月に入り、ポラン寄席まであと10日となりました。
ポランの会では基本的に台本を持たない『一人語り』という形式で作品を語っていきます。
朗読と一人芝居の真ん中のような形です。

普通に作品を楽しみたいのに芝居かかってちょっとウザぃ……………というご意見もありますが、そこはどうか賢治さんのエネルギーと一緒に役者のエネルギーも感じていただけたら嬉しいです。

とか言っておきながら私が語るこの『やまなし』、台本が手元にあります。
というのは今まで東京でもやったことがない形に挑戦!ということでしっとり……しっぽり………?朗読してみようという試みだからです!

では、その『やまなし』について少々。
あまりにも有名なので私がここで解説するほどのことではないため
個人的嗜好をどっぷりとお伝えします!

小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。

幻燈って?
大辞林では写真フィルム・図版・実物などに強い光を当てて、レンズで幕などに拡大映像を投映して見せるもの。スライド。とあります。
幻燈そのものは飾り灯籠や、回り灯籠のような物を指すこともあり、幻燈というのはエジソンが発明したキネトスコープ(映画を観る装置)で、映画も幻燈と言われた時代があったようです。


出典 Wikipedia

大正時代に写真や映像などの芸術が進展した背景を考えると、やまなしは「カメラ目線」のハイカラ!な作品・・・・・映画なのかもしれません。
二枚の図版の内容を活弁士(活動弁士)が語りで表現する。
そんな『やまなし』もおもしろいかもしれません。

今回は水の中から水面を見上げているという構成です。
前半の五月はかわせみによって命が奪われ、恐ろしい「死」のイメージが強い反面、十二月(今回は十一月で読みます)はやまなしによって与えられた希望、「生」の印象が残ります。

泡と一緒に、白い樺の花びらが天井をたくさんすべって来ました。


綺麗な花びらを見て『こわいよ、お父さん。』と弟の蟹が言うのは、まだ小さい時お葬式で百合の花がズラっと並んでるのがとても恐ろしかった感覚と同じでしょうか?

三疋はぼかぼか流れて行くやまなしのあとを追いました。
その横あるきと、底の黒い三つの影法師が、合せて六つ踊るようにして、やまなしの円い影を追いました。

つめたい水の底なのにすごく暖かい温度を感じます。
人間だったらきっと手を繋いでるんだろうなと思います。

そして

波はいよいよ青じろい焔をゆらゆらとあげました、それは又金剛石の粉をはいているようでした。

金剛石キターーーー!!!!!!!
ダイヤモンドじゃないよ、金剛石だよ。
前半は鋼とか鉄とか硬くてつめたい描写が多かったけど、後半は水晶の粒や、金雲母、金剛石とキラキラ輝いています。

十力の金剛石で石について書きましたが、金雲母が初登場なので写真を掲載します。


出典 Wikipedia

今回、十力の金剛石の稽古をしたことで、作品の読み方がまた少し変わったかもしれません。ずっと「死」と「生」だと信じて疑わなかった前半・後半。
光のイメージだけを追って行くと前半の「死」は変わらず、後半は「旅立ち」に思えてきました。

みなさんはどう感じましたか?

正解なんてありません。
それぞれが、自分の賢治童話を持っています。
これからもっともっとたくさんの賢治童話に出会えますように………。


7/23は私たちが語るそれぞれの賢治童話を観にいらしてください。
お待ちしております。

彩木香里

7月23日(日)
ポラン寄席 10:30開演
宮沢賢治イーハトーブ館ホール
入場料:500円
お出入り自由


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