ものがたりグループ☆ポランの会 公式ブログ

稽古の様子や出演者について気ままに更新!

蠕虫舞手

2017年11月30日 | 公演
みなさん、こんばんは。
1年間の公演スケジュールをクリアして、ぼちぼち時間に余裕ができてきた彩木です。
私がこれを語って欲しい~とお願いしたので、責任をもってちょこちょこっと編集しました。
といっても、切ってタイトルとエンドくっつけただけです。

蠕虫舞手

ポランの会では「詩」を朗読することを極力控えていましたが、
鈴木がポランの会に出演してくれるようになって、
少しずつ詩もやってみようということになりました。

2016年の「薤露青」「永訣の朝」に続いて今年の新春公演では「春と修羅」と、
いずれも有名な詩ばかりでしたが、
なんとマニアックな!「蠕虫舞手」
これは鈴木の持ち込み?



作品で、誰も読んだことがなく、
この四文字熟語のような題名も読めない…という状況でした。
読めないですよね、ぜんちゅうまいて?!
「アンネリダタンツェーリン」と読むのです。

この詩を鈴木が語ったのを初めて聞いた時、
すごい衝撃を受けたのを覚えています。

その衝撃の原因はわかりません…。
一体何だったのでしょうか…。

とても不思議な世界です。
短い作品ですので、ぜひ聴いてみてください。



語り 鈴木太二



鈴木は夏の花巻に向けて、
蜘蛛となめくぢと狸の稽古を本格的にスタートさせます!
あと半年とちょっと…
待っててね!


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蛙と鹿と蠕虫と…

2017年11月25日 | 公演
ものがたりグループ☆ポランの会、今年最後のミニステージにご来場くださり
誠にありがとうございました。

『和』でスタートした2017年、
1年間がむしゃらに走り続けた若手中心の『和』で無事幕を下ろすことができました。
1年間通い続けてくださったお客様、花巻まで応援に駆けつけてくださったお客様、キャストを追いかけて来てくださったお客様、劇場入口のチラシを見て飛び込んでくださったお客様……。
1年間たくさんの方々に支えていただきました。
本当にありがとうございました。

2月からは裏方スタッフも出演者が兼ねて創りあげてきました。
舞台袖で客入れ音楽のスタートから、アナウンス、緞帳の上げ下ろし、照明まで、
全て自分たちでやりながら出演するという過酷なスタイルを重ねて確実に成長してきたと思います。
出演だけしていると、裏で支えてくださっているスタッフさんの事をついつい忘れがちになりますが、
忘れないでいて欲しい。
プロ照明さん、音響さん、舞台監督さんにお願いして『本公演』の打ち出しができる日まで、
出演者一同日々努力を重ねていきたいと思います。

本番の映像から一コマ。
1月の本公演でポランの会の公演に本格的にデビューした鈴木太二が語った「蠕虫舞手」。
「現実と幻想」「事実と理想」「そうであるものとそうであってほしいもの」
2面の表現に挑んだ鈴木は、仮面をつけて語りたい!とずっと主張していましたが、全員一致で却下を食らい仮面ナシで語りました。いい表情を隠すのが勿体無いというみんなの想い、伝わったかな?



同期4人が3年ぶりに共演。「蛙のゴム靴」は苦戦しました。
稽古中、何度涙を流した事か…。
泣いても笑っても1度きりの舞台。今できる事全てを出し切ったと思います。
カン、ブン、ベンを演じた渡辺、中島、美沙、のマイブーム「狂言鬼ごっこ」は今後も稽古場でしばらくやっているのではないかと思います。



この作品は子供に観てもらいたいですね!いつか再演できれば!

ラストは「鹿踊りのはじまり」。
小川智代の朗読の後半で6匹の鹿たちが出てきて「鹿踊り」を踊りました。
本物の鹿踊りの方と共演してみたいという夢がいつか叶いますように…。



来年は東京では3月、花巻では夏、また新たな作品も交えて上演する予定です。
これからも応援よろしくお願いいたします。

ものがたりグループ☆ポランの会
代表 彩木香里


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はじまりのはじまり

2017年11月20日 | 公演
はじまりのはじまり

六匹の鹿たちのやり取りが何ともユーモラスな「鹿踊りのはじまり」。

旅の途中の人間が忘れていった〈手拭い〉に鹿たちは興味津々。
恐る恐る近づいて行っては、飛んで帰ってくるという鹿たちの行動が繰り返されます。
コレは、植物なのか?食べられるものなのか?どんな匂いなのか?生き物なのか?突然動き出して攻撃してきたりしないのか?
一匹一匹に個性があり、これがまた何ともすっとぼけていて、花巻弁の台詞がさらにのどかな感じにさせるのです。
しかし鹿たちは至って真剣です。
そんな真剣度も何とも愛らしい鹿どもなのです。
実は、鹿の真の目的は、手拭いのすぐ横にある栃の団子なのですが、どうにも正体不明の手拭いが気になって、団子にありつけないでいるというのが前半です。

今回、そんな鹿どもが登場します。
郷土芸能〈鹿踊〉を模した角とささらを付け、衣裳の榊さん製作の、お揃いなんだけど少しずつ違う衣裳を身に纏い、6人が歌い踊ります。

因みに「ささら」というのは割竹を紙片で飾った幣で、本当の鹿踊では3.6メートルくらいの長さのものを背中に差しています。
今回は、その1/4くらいの長さですが、そんなに広くない稽古場で、6人が付けていると、アッチのささらに突かれコッチのささらに突かれている小川です。

一人語りでしか、上演したことのない「鹿踊りのはじまり」に今回は大応援団がついています。

そうそう、みんなで「鹿踊りのはじまり」の面白いところはどこだろうか、と話していた時に、若手が一様に、まず鹿が一匹ではなく六匹いることだと言いました。
一匹だったら、そこに栃の団子というご馳走があっても〈手拭い〉という何だか得体の知れないものが隣に横たわっていたら、諦めて行ってしまうかもしれない、と言うのです。
六匹だから、みんながいるから、力を合わせて、〈手拭い〉をやっつけて、〈栃の団子〉にありつけたというわけなのです。
ふっと、若手たちと重なりました。
踊りを覚えて、歌を覚えて、みんなで合わせてと、どの段階でも個人差はあって、なかなか出来なかったりしたこともあったけど、それでもお互い協力し、助け合いながら、作り上げてきました。
確かに一人じゃ出来なかったかもしれません。
みんな仲良く筋肉痛にもなって、チームワークは抜群です(笑)

そんな「鹿踊りのはじまり」
新たな風が吹きそうです。


(文・小川智代)



11月23日(木・祝) 14時開演(開場は開演の30分前です)

場所 なかの芸能小劇場
料金 1500円(前売・当日共)

チケットのお申込みはこちらのフォームから
今年最後のミニステージ!皆様のご来場をお待ちしております。

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大人になると夢はなくなる?

2017年11月17日 | 公演
みなさんこんにちは。ご無沙汰しておりました鈴木です。
ブログの文章書くのは7月以来です。
筆不精で文章を書くことはあまり得意でないので毎回苦しみます。

さて今回の公演では、私演目3つに満遍なく出演致しております。
本当は鹿踊りのみに出る予定だったのに、いつの間にか蛙にも出て、
いつの間にか「蠕虫舞手」まで語ることになってしまいました。
あと今回の公演の絶望的に汚いあのフライヤーも私がお絵かきしました(絵の所要時間30分)
なんでしょう、成り行きって怖いですね。





さてそんな訳で、今回はその『蠕虫舞手』について書きたいと思います。
ミニステージでは2回目の詩の語りです(というより僕以外ほとんど誰もやってないんですけどね)。僕はポランに参加する以前にこの詩に出会って、全く意味がわからなくて意地でも理解してやろうという気持ちで何度も読んでました。確かポランの会に初めて来た時も読んだと思います。
この詩、興味を持って原文を参照してくださっても全く訳がわからないかと思いますし、
内容をぼんやりとでも理解しておいていただければもっと楽しめる筈ですので、浅学ですが主だった要素を、ちょっとだけ解説させていただきますね。

まずタイトルですけど「ぜんちゅうまいて」ではなく「アンネリダタンツェーリン」と読みます。
何回か前のブログで書いてあったと思うんですけど、この言葉自体は「蠕虫のダンサー」みたいな意味で捉えていただければ大丈夫です。ちなみにドイツ語です。
蠕虫(ミミズとか寄生虫のこと)って馴染みのない言葉ですけど、この詩の中ではボウフラを指します。蚊の幼虫のアレです。
鈴木は最初イトミミズのことだと思ってたのですけど、どうやらボウフラであるらしいのです。
これを知った時は(’・ω・`)えー… みたいな顔になりました。
蠕虫って言ったじゃん…。

察しの良い方はもうこれでお気づきになったかもしれませんが、この詩は雨ざらしになった鉢や皿などに溜まった水に生きるボウフラや、その中の景色を描いているのですね。
どんな生き物でも嘲ることのない賢治さんらしいチョイスだと思います。

そして詩の最大のポイントとして、こんな言葉が繰り返し書かれています。

「8γe6α(エイト ガムマア イー スイツクス アルフア)ことにもアラベスクの飾り文字」



意味がわかんねぇよ!

詩の中で蠕虫を見つめている人物とはまた違った意識からの言葉が出て来て、あたかも会話のように展開するのですが、これはその言葉の一つです。文字だけ抽出すると何かの呪文のようですけど、実はこれ、ボウフラのダンスを表現しているんです。水の中でくるくると姿を変えて、上述の文字のような形に体を曲げるその姿を立派な舞手と紹介しているのですね。PCの文字だと硬めの字体ですけど、手書きの文字ならもっと柔らかな形になり、よりこの文字列に近くなるのではないのでしょうか。
この不思議な言葉を、何度も何度も繰り返し耳で聞くと、なぜだかわからないけど笑いがこみ上げてくること必至です。ゴリ押しの笑いってあるよね。

この詩の世界を感じている人物は、最初こそ蠕虫が華麗に踊り、薔薇の日や枯葉の踊る水の中を幻想的な景色と感じていましたが、しかしタンツェーリンの踊りは空気の泡にもがき苦しむ様だと気付き、徐々に現実との乖離を感じ、その「意識」と意見が食い違い始めます。

僕はなんとなく、この展開に「科学者としての賢治さん」と「宗教家としての賢治さん」がダブって見えました。
対極に位置するようなこの二つの感性を持った賢治さんは、きっとどちらの感覚を頼りに物事も判断すればいいのか、大いに悩んだことだと思うのです。
その小さな世界の本当の姿を突きつけ、つまらない現実だという「人物」の言葉に「意識」は結局具体的な反論を述べることができずに終わります。この詩を書いている当初は答えを出せなかったのかもしれませんね。
それが「現実と幻想」「事実と理想」「そうであるものとそうであってほしいもの」この二つを表現してる、なんて鈴木は思います。本番の鈴木の語りはどんな世界になるのでしょうか。

そんな鈴木さんの詩の語りを聞きたくなったあなたは、11/23になかの芸能小劇場へ行こう!(ダイマ



いやあ、なんか書きたいことを書いていたらうまくまとまっちゃった気がするぞ。



おしまい















11月23日(木・祝) 14時開演(開場は開演の30分前です)

場所 なかの芸能小劇場
料金 1500円(前売・当日共)

チケットのお申込みはこちらのフォームから
今年最後のミニステージ!皆様のご来場をお待ちしております。


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嫉妬心

2017年11月13日 | 公演





どうも、銀河一可愛い美沙です。



遂に今年最後となったミニステージ!
今回の『蛙のゴム靴』の主体となるカン蛙ブン蛙ベン蛙の三匹は、ポランの会のかしまし娘、渡辺、中島、美沙が演じさせて頂きます。







ーーー三疋は年も同じなら大きさも大てい同じ、どれも負けず劣らず生意気で、いたづらものでした。ーーー


そっくりな三匹ですが、性格はそれぞれ違います。



渡辺萌奈が演じる、自分が一番!『カン蛙』

中島まゆが演じる、兎に角便乗!『ブン蛙』

そして!銀河一可愛い美沙が演じる、理屈っぽく哲学的!『ベン蛙』



ちょっとした事にも何か一言つけたすベン蛙。
雲見をしながら、永遠の生命を思わせる、っと言ってみたり、散歩をしながら、わざわざ、雨がりの空気は実にうまい、と言ってみたり…。

そんなベン蛙は、常に仲良しな二人より上でいたい、と思っています。ところが、カン蛙ことカンくんがゴム靴を手に入れてしまったからさあ、大変!
三匹の憧れであるゴム靴は、大正半ばから昭和にかけて流行っていたそうです。今でいうと何なんだろう…個人的にはブランド物を持ってる人は、おお!と自然と目が行ってしまうので、それに近い感じかな、と思っています。一種のステータスにもなるブランド物の鞄や時計。この蛙達にとってのステータスは、ゴム靴なんですね。

そして、そのゴム靴にまんまと引っかかったのは蛙界のマドンナであるルラ蛙。
自分が憧れていたものが二つもカン君が手に入れたことによって、ベン蛙の嫉妬心はメラメラと燃え上がります。
何であいつが…!、と思うのは、仲の良い友人だからこそなのかもしれません。仲が良いからこそ負けたくない、羨ましい、妬ましい…。思わず少し共感してしまいます。

嫉妬心に支配されてから、ブン蛙と相談してカン君を陥れようと躍起になるベン蛙。

カン君を陥れるためなら自分の足が痛くても構わない、と萱の刈り後にカン君を連れて行こうと提案するベン蛙のシーンは私は特に好きだったりします。ゴム靴を履いていないブン蛙とベン蛙はカン君より更に痛いだろうに、それは我慢しよう!ゴム靴めちゃめちゃにしよう!と言いあまつさえ行動に移してしまうその執念深さ!
思わず笑ってしまいます。


そんな、どこか人間くさい蛙達のやりとりを楽しんで頂ければな、と思っております。


では、さよならね!









11月23日(木・祝) 14時開演(開場は開演の30分前です)

場所 なかの芸能小劇場
料金 1500円(前売・当日共)

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今年最後のミニステージ!皆様のご来場をお待ちしております。


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