箇条書きオーストリア旅行記、その3。
その1 その2
3日目(8月6日)
・朝から生憎の天気。無防備に雨を喰らいながらスーツケースを押し歩く。
・バスでウィーン空港へ行き、インスブルックへ飛ぶ。プロペラ機であった。せっかく窓際に座れたものの、何しろ天気は悪いので雲しか見えない。しかも窓の外の風景は半分が翼に占められていた。
・インスブルック着。標高はウィーンと比べて300メートル以上高く、悪天候もあってさすがにちょっと寒い。K先生の奥さん・娘さんに迎えていただく(以降「K夫人」「K嬢」と略記。K嬢は私より年上であり、この表記は失礼にあたるかもしれないが、便宜上このようにする)。K嬢は日本に留学経験があり、大変流暢な日本語を使いこなす。どれだけ頼もしいことか。
・7人+荷物を一台の車に載せるのは無理なので、K夫妻の運転になる2台の車に分乗。フィアットとスバル。ちなみに分かれ方は「K夫人+私以外の日本人」「K父娘+私」。著しくバランスを欠いている気がしないでもないが、いつの間にかこうなっていた。K嬢曰く「ドイツ語の車ですみません」とのことだが、必要に応じて通訳してくださるので不便はなし。K嬢が何らかの理由でいないときは片言英語で何とかコミュニケーションをとった。
・車は一路西へ向かう。かの名高き速度無制限アウトバーンを有するドイツと文化的につながっているため、概ね日本人が見たら信じられぬ制限速度が平然と表示されている(ちなみにオーストリアはメートル条約加盟国であり、度量衡はメートル法)。一般道の最高時速が80km/h、高速道路の最高時速が130km/hなんだそうである。ひええ(それでもドイツのアウトバーンは怖いですとはK嬢の弁)。
・高速道路をメッツ(Moetz)インターで降り、山道に入る。制限速度がいよいよ牙をむくのはこのあたりで、ごくごく普通の片側一車線道路に70km/hの標識が立っていたりする。ちなみにK先生、割と飛ばす。しかし絶叫マシンモードは長く続かず、山道の工事と大型トラックのおかげで渋滞気味となり、減速を余儀なくされる。こちらは緊張が抜けて、断続的に居眠り。
・高原地帯に位置する小料理屋さんで遅めの昼食。ボリュームは例によって長幼の序を尊重したものとなったが、まあとやかくは言わぬ。クネーデルズッペ(大きな肉団子が浮かんだスープ。チロルの家庭料理)を頂く。あっさりした味で美味であるし、何より8月とは言えど雨の高原地帯は冷える。温かい料理は有難い。
・さらに車に揺られること1時間ほど、宿泊地である山間の町・エーアヴァルト(Ehrwald)に到着。ドイツ国境に近く、国境にそびえる山ツークシュピッツェ(Zugspitze、標高2962メートルでドイツ最高峰)の麓に位置し、ゴンドラが通っているので登山の拠点になる町である。他に目立った観光スポットはないので、こういうゆとりあるツアー旅行ででもない限り日本人が訪れることはめったにない所である。宿の部屋は今回の旅行で唯一の風呂トイレ別であった。
・K一家への日本土産贈呈の儀が滞りなく行われる。談笑のさなか、「雨が強くなってきましたね」と話しかけたNさんに対し、K先生が平然と「雪はまだみたいですね」との返事。プロフェソールは冗談がお好き。
・ちょっと雨が小ぶりになってきたところを見計らい、町へ散歩に繰り出す。まあ前述の通り特に何もない町なので、教会をちょっと見物したり、土産物屋を覗いたりする程度。
・さて町の大通りに出たところで、一軒のスポーツ用品店を発見。ふと足を止める。自分に合った靴を探す大きなチャンスなのである(何故オーストリアまで来て靴を探すかというと理由はこちら。中敷きで調整しなくてもいい靴を求めているのである)。しかしその場の他6人を全員引きとめるわけにもいかず、スルーしようとしたのだが、N夫人が「買ったらいいじゃないの」と気を回してくださったので入店することに。結局靴選びに協力してもらうことになり、K一家の皆さんに免税の手続きまでしていただく。ありがたや。
・なお買った靴はフランスのメーカー製だそうだが、MADE IN CHINAの文字。「フランスのメーカーが中国に作らせた靴をオーストリアで買って日本ではくんですね」と言ったら大爆笑になった。
・その後宿に戻り夕食。メインは牛肉のグリル。糖尿病の祖母の分が半分近く回ってくるので腹が重くなった。
・シャワーを浴びて就寝。
その1 その2
3日目(8月6日)
・朝から生憎の天気。無防備に雨を喰らいながらスーツケースを押し歩く。
・バスでウィーン空港へ行き、インスブルックへ飛ぶ。プロペラ機であった。せっかく窓際に座れたものの、何しろ天気は悪いので雲しか見えない。しかも窓の外の風景は半分が翼に占められていた。
・インスブルック着。標高はウィーンと比べて300メートル以上高く、悪天候もあってさすがにちょっと寒い。K先生の奥さん・娘さんに迎えていただく(以降「K夫人」「K嬢」と略記。K嬢は私より年上であり、この表記は失礼にあたるかもしれないが、便宜上このようにする)。K嬢は日本に留学経験があり、大変流暢な日本語を使いこなす。どれだけ頼もしいことか。
・7人+荷物を一台の車に載せるのは無理なので、K夫妻の運転になる2台の車に分乗。フィアットとスバル。ちなみに分かれ方は「K夫人+私以外の日本人」「K父娘+私」。著しくバランスを欠いている気がしないでもないが、いつの間にかこうなっていた。K嬢曰く「ドイツ語の車ですみません」とのことだが、必要に応じて通訳してくださるので不便はなし。K嬢が何らかの理由でいないときは片言英語で何とかコミュニケーションをとった。
・車は一路西へ向かう。かの名高き速度無制限アウトバーンを有するドイツと文化的につながっているため、概ね日本人が見たら信じられぬ制限速度が平然と表示されている(ちなみにオーストリアはメートル条約加盟国であり、度量衡はメートル法)。一般道の最高時速が80km/h、高速道路の最高時速が130km/hなんだそうである。ひええ(それでもドイツのアウトバーンは怖いですとはK嬢の弁)。
・高速道路をメッツ(Moetz)インターで降り、山道に入る。制限速度がいよいよ牙をむくのはこのあたりで、ごくごく普通の片側一車線道路に70km/hの標識が立っていたりする。ちなみにK先生、割と飛ばす。しかし絶叫マシンモードは長く続かず、山道の工事と大型トラックのおかげで渋滞気味となり、減速を余儀なくされる。こちらは緊張が抜けて、断続的に居眠り。
・高原地帯に位置する小料理屋さんで遅めの昼食。ボリュームは例によって長幼の序を尊重したものとなったが、まあとやかくは言わぬ。クネーデルズッペ(大きな肉団子が浮かんだスープ。チロルの家庭料理)を頂く。あっさりした味で美味であるし、何より8月とは言えど雨の高原地帯は冷える。温かい料理は有難い。
・さらに車に揺られること1時間ほど、宿泊地である山間の町・エーアヴァルト(Ehrwald)に到着。ドイツ国境に近く、国境にそびえる山ツークシュピッツェ(Zugspitze、標高2962メートルでドイツ最高峰)の麓に位置し、ゴンドラが通っているので登山の拠点になる町である。他に目立った観光スポットはないので、こういうゆとりあるツアー旅行ででもない限り日本人が訪れることはめったにない所である。宿の部屋は今回の旅行で唯一の風呂トイレ別であった。
・K一家への日本土産贈呈の儀が滞りなく行われる。談笑のさなか、「雨が強くなってきましたね」と話しかけたNさんに対し、K先生が平然と「雪はまだみたいですね」との返事。プロフェソールは冗談がお好き。
・ちょっと雨が小ぶりになってきたところを見計らい、町へ散歩に繰り出す。まあ前述の通り特に何もない町なので、教会をちょっと見物したり、土産物屋を覗いたりする程度。
・さて町の大通りに出たところで、一軒のスポーツ用品店を発見。ふと足を止める。自分に合った靴を探す大きなチャンスなのである(何故オーストリアまで来て靴を探すかというと理由はこちら。中敷きで調整しなくてもいい靴を求めているのである)。しかしその場の他6人を全員引きとめるわけにもいかず、スルーしようとしたのだが、N夫人が「買ったらいいじゃないの」と気を回してくださったので入店することに。結局靴選びに協力してもらうことになり、K一家の皆さんに免税の手続きまでしていただく。ありがたや。
・なお買った靴はフランスのメーカー製だそうだが、MADE IN CHINAの文字。「フランスのメーカーが中国に作らせた靴をオーストリアで買って日本ではくんですね」と言ったら大爆笑になった。
・その後宿に戻り夕食。メインは牛肉のグリル。糖尿病の祖母の分が半分近く回ってくるので腹が重くなった。
・シャワーを浴びて就寝。
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