バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.2 プティ・バットマン

2009-11-26 09:04:07 | 日記
プティ・バットマン(=petits battments)の練習は初めてですね。
プティ:小さな、バットマン:打つこと、という意味で、軸脚の足首の前後を打つように素早く、動作脚の爪先を動かします。
実際にはかなり難しい動きです。十分にコントロールが出来ていないと、“足首をこする”ような動きになったり、動作脚の膝下が“ぶら下がって揺れている”ような動きになってしまったりしますから、まず一番基本になる動きからゆっくり丁寧に練習してみましょう。
久しぶりに両手をバーに置いて鏡に対して《アン・ファス》、左を軸脚として右前の5番ポジシオンで立って下さい。
右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばしてから、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き上げます、ここまでがプレパラシオンです。
ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き上げた右脚を、デガージェ・ア・ラ・スゴンドに向かって伸ばすように開きますが、膝を伸ばしきるのではなく、膝の真下に爪先がきたらク・ドゥ・ピエ・デリエールに爪先を引き戻します。再びデガージェ・ア・ラ・スゴンドに向かって右脚を開いていき、膝の真下に爪先がきたらク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに爪先を引き戻します。この繰り返しです。
この《プティ・バットマン》のとき、極端な言い方をするならば、動作脚の“膝から下”しか動かさないということになります。
では改めてゆっくり練習してみましょうか?
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→1 膝下に向かって爪先を開く→3 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 膝下に向かって爪先を開く→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→
いかがですか?
股関節のターン・アウトを守って、内腿で膝を支えましょう。
爪先を開いて停める膝下の位置は、何回繰り返したとしても“同じ位置”、軸脚と爪先の距離全て同じでなければなりません。
ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン、ク・ドゥ・ピエ・デリエールに爪先を引き戻したとき、重心が軸脚の方にズレて動作脚側の骨盤が下がったり、逆に爪先を開くときに、脚より先に動作脚側の骨盤が上がってはいけませんね。トルソーをしっかり引き上げておきましょう。
少しテンポを上げてみましょうか?
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→1 膝下に向かって爪先を開く→2 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 膝下に向かって爪先を開く→4 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→5 膝下に向かって爪先を開く→6 ク・ドゥ・ピエ・デリエール→7 膝下に向かって爪先を開く→8 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→
テンポが速くなると、動作脚の膝を吊り上げて動かないように留めておく力が弱くなりますね 内腿でしっかり引き上げるようにしましょう。
少し速くなったテンポに遅れないようにと緊張して、トルソー、特に両肩に無駄な力 が入っていませんか?トルソーは重心がグラグラしないように真っ直ぐに保たなければなりませんが、固まっていてはいけませんよ
さらにテンポが速くなります
1カウント爪先を開いて閉じるの繰り返しになり、そしてさらに1カウント爪先を開いて閉じる開いて閉じるの繰り返しとなり、《プティ・バットマン》が完成するのです
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、強い力で引っ張られた“振り子”のような爪先がク・ドゥ・ピエに引き付けられ、引き付けられた瞬間に引っ張る力が消えると、解放された爪先はア・ラ・スゴンドに向かって飛んで行こうとする。その爪先=膝下のラインを“膝下にある見えない壁”がしっかり停める、とイメージしながらレッスンするようにしています

バー・レッスン vol.2 バットマン・フラッペ

2009-11-23 16:31:49 | 日記
前回のバットマン・フォンデュ、スムーズに動けるようになりましたか?
今回はバットマン・フラッペです。
一番初めにバットマン・フラッペの練習をしたとき、フラッペとは《打つこと、ヒット、ショット、キック》などの意味があることもお話しましたね。床を強く“打つ”ように、フラッペが出来るようになりましたか?
今回は、足指の裏で床を強く押しながら爪先を伸ばす“足の動き”の確認とシンプルなフラッペを組み合わせてみましょう。
左手バー、右足前5番ポジシオン、プレパラシオンは右腕のポール・ドゥ・ブラ;アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンド、同時に右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばしてから、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン、足首を曲げて(フレックス)外くるぶしを左脚の内くるぶしのところに引き付けます。
右爪先を床に降ろしてドゥミ・ポワント→3 ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに押し出す→56 元のドゥミ・ポワントに引き戻す→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・フレックス→2 ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにフラッペ→3 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・フレックスに戻る→5 ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにフラッペ→7 ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・フレックスに戻る→
同じカウントでア・ラ・スゴンド→デリエール→ア・ラ・スゴンドアン・クロワで、続けて練習してみましょう。
まず一番初めのドゥミ・ポワントに爪先を降ろしたとき、足首は完全に伸ばしておかなければなりません。内くるぶしと外くるぶしの間の足の甲に続く部分が窪んで“くの字”になっていてはいけませんよ。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにフラッペした脚をもとのドゥミ・ポワントの位置に引き戻すときも、くるぶしとくるぶしの間が窪んだり緩んだりしていてはいけませんね。
次に、一気にポワン・タンジュ・ドゥヴァンにフラッペをするとき、爪先が床から無意味に浮き上がってはいけません。爪先で床を突き通す ようなイメージでしっかり伸ばしておきましょう。
一気にフラッペした脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・フレックスに引き戻すときは、カカトから引き戻してはいけません。股関節のターン・アウトを守れなくなります。バットマン・フォンデュのときに確認したように、膝から先に引き戻すようにしましょう
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに一気にフラッペをするときには、脚の勢いに負けて骨盤が前方に滑り出さないように気をつけて下さいね。滑り出した骨盤を引き戻しながら脚を戻すのでは重心がグラグラになってしまって、無駄のないシャープな動きを生み出すことは出来ません
デリエールに一気にフラッペをするときは、くれぐれも膝と足首・爪先を外に向けたままでということを忘れないで下さいね。カウント(=テンポ)が速くなると指裏全体を下向きに床に降ろしてカカトから蹴り出すような動きをする人がいますが、これでは股関節からのターン・アウトは崩れていますし、最後まできちんと脚を伸ばすことが出来ません。そして何よりも“闘牛の足掻き”のように見えて美しくありませんよ
さて、ここで大事なことは、ア・ラ・スゴンドにフラッペをするときのク・ドゥ・ピエの位置の変化、です。
ドゥヴァンへのフラッペが終わったとき、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに戻っていますね。そこから1つ目のゆっくり床を押していくフラッペをして、その足を引き戻すのはク・ドゥ・ピエ・デリエールの位置です。その位置から一気にフラッペをしてまずはク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き戻し、もう一度一気にフラッペをしてク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き付けるのです。
特別な指定や指示が無い限り、ドゥヴァンとデリエールを交互に使い分けます
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、次にどの方向に足を出すのかによって戻すク・ドゥ・ピエの前後を考えなさい、とアドバイスしています。次に足を出すのが前ならば、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンでなければならないし、後ろに出すのならク・ドゥ・ピエ・デリエールですよ、というわけです
この前後の使い分けがしっかり理解出来ていないと、ドゥーブル・フラッペのようにバチューが入る動きのときに混乱したり中途半端になったりして、美しくなくなるのです

バー・レッスン vol.2 バットマン・フォンデュ

2009-11-19 11:07:43 | 日記
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールまで練習してきましたので、今回はあらためてバットマンン・フォンデュの練習をしましょう。
左手バーで、左脚を軸脚として右足前5番ポジシオン。
プレパラシオンは、右腕のポール・ドゥ・ブラ=アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンドと同時に、右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばします。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドの爪先を“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”に引き付けながらドゥミ・プリエ 左軸脚の膝を伸ばしながら同時にデガージェ・ドゥヴァン 再び“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”に引き付けながらドゥミ・プリエ 左軸脚の膝を伸ばしながら同時にデガージェ・ア・ラ・スゴンド 今度は“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き付けながらドゥミ・プリエ 軸脚の膝を伸ばしながらデガージェ・デリエール もう一度“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き付けながらドゥミ・プリエ そして軸足の膝を伸ばしながらデガージェ・ア・ラ・スゴンド
これがバットマン・ファンデュ・アン・クロワの一番シンプルな順番です。
デガージェに上げる脚の高さは、30度から45度がいいでしょうね。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドのプレパラシオンから“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・ドゥミ・プリエ”になったとき、お尻を後ろに引いてしまって、トルソーが“お辞儀”のようになっていませんか
デガージェ・ドゥヴァンに脚を上げていくとき、足の小指側のラインに力が入り過ぎて親指の方が高くなり、“バナナ 足”になっていませんか
デガージェ・ドゥヴァンから“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・ドゥミ・プリエ”をするとき、骨盤が軸脚側が高く動作脚の方が低くなって傾いていませんか?トルソーのラインが歪んでいるはずです。骨盤の位置から正しく真っ直ぐに修正しましょう
“ク・ドゥ・ピエ・デリエール・ドゥミ・プリエ”になったときに、骨盤が前傾してお尻を突き出したようなプリエになっていませんか?それでは“股関節”のターン・アウトが崩れてしまっていますよ
デガージェ・デリエールに脚を上げていくとき、動作脚の膝が床の方に落ちて、足の裏 から上がり始めてはいませんか
デガージェ・デリエールの脚を“ク・ドゥ・ピエ・デリエール・ドゥミ・プリエ”にもどすとき、動作脚の膝から先に引き付けてきていませんか?それでは“股関節”のターン・アウトを守ることが出来ませんよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、デガージェ・ドゥヴァンに上げるときは“内側のくるぶしから”、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに戻す時は“膝から”、そしてデガージェ・デリエールに上げるときは“膝から”、ク・ドゥ・ピエ・デリエールに戻す時は“内側のくるぶしから”とイメージして練習するようにしています。
バットマン・フォンデュで大切なことは、トルソーのコントロールはあくまでも安定した5番ドゥミ・プリエを繰り返すように真っ直ぐに支えておくこと、です。骨盤が傾いたりトルソーが前後に揺れたり、歪みや縮みが出てはいけません。そして“軸脚のドゥミ・プリエ”と動作脚を“デガージェに上げる、ク・ドゥ・ピエに引き付ける”タイミングは同時でなければなりません。
もう少しレヴェルが上がると、バットマンフォンデュをしながらポール・ドゥ・ブラも同時に組み合わせるようになります。トルソーをきちんと支えて安定したドゥミ・プリエが出来ていないと、腕の動きに負けてしまいますからね、“真っ直ぐなトルソーと安定したドゥミ・プリエ”を忘れないようにしましょう
いずれ練習することになる《バロネ》などのパには正確なバットマン・フォンデュのコントロールが不可欠です。脚をただ高く上げることよりも、丁寧に軸脚のドゥミ・プリエをくりかえすことや股間節のターン・アウトを守ることを大切にしましょう




バー・レッスン vol.2 ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テール

2009-11-16 10:57:02 | 日記
一番初めにロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールの練習をしたときは、動作脚の動かし方や脚の向き、爪先が通過する位置などを“アン・ドゥオール”“アン・ドゥダーン”のそれぞれで確認しながら、ゆっくり練習しましたね。
今度は軸足のドゥミ・プリエをともなう動きを練習してみましょう。
左手バーで1番ポジシオン、プレパラシオンは右腕のポール・ドゥ・ブラ(=アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンド)です。
右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに押し出すのと同時に左軸脚はドゥミ・プリエをします。
次に、左軸脚はドゥミ・プリエのまま、右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドまで動かしていき、さらにポワン・タンジュ・デリエールまで動かしていきます。ポワン・タンジュ・デリエールから右脚を1番ポジシオンに引き上げながら、左脚も膝を伸ばしてもとの1番ポジシオンに戻ります。
これが“アン・ドゥオール”での動きですから、“アン・ドゥダーン”では、ポワン・タンジュ・デリエールに右脚を押し出しながら左軸脚でドゥミ・プリエをするところから始めます。
左軸脚がドゥミ・プリエをするとき、膝が前方に倒れないように気を付けましょう。膝の内側の“靭帯”を傷める原因になることがあります
左軸脚でドゥミ・プリエをしながら右脚をポワン・タンジュ・ドゥヴァンに押し出すとき、骨盤を前方に掬い上げるような姿勢になってはいけません。それでは重心の位置がズレていますよ。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに伸ばした右脚の外くるぶしが床に近づかないようしっかり引き上げておきましょう。軸脚のドゥミ・プリエよってポワン・タンジュの位置が前方に離れトルソーの位置も低くなったぶん、動作脚の傾斜が浅くなりますから、足首への注意を怠ると、足の小指側が床に落ちてバナナ足 になってしまいます
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからア・ラ・スゴンドに脚を開いていくときに、骨盤が右脚の動きにつられて右を向いたり、脚よりも先に骨盤を動かして右斜め上に傾いたりしないように気を付けて下さいね。
ポワン・タンジュ・デリエールまで脚を動かしていったときに、骨盤が前傾してお尻が持ち上がり出っ張っていてはいけませんね
“アン・ドゥダーン”でポワン・タンジュ・デリエールに脚を押し出す方から始める場合でも注意するポイントは同じです。
先にお尻を後ろに引きながらドゥミ・プリエをして同時にポワン・タンジュをしてしまうと、もしもそのまま骨盤の傾きを修正しなかったなら、ポワン・タンジュ・ドゥヴァン・ドゥミ・プリエに動作脚が届いたとき、トルソーは完全に“お辞儀”のような姿勢になり、股関節のターン・アウトも失われてしまいますよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールを軸足のドゥミ・プリエで行なうときは、
トルソーの形はドゥミ・プリエをしていないときと同じ、またドゥミ・プリエした軸足の膝の向きやプリエの角度は、動作脚の位置が変わっても“変わらない”
とイメージしてレッスンしています
ドゥミ・プリエでのロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールで正確にスムーズに脚を動かせるように、そしてトルソーを真っ直ぐに安定させることが出来るようにしっかり練習しましょう。“パ・ドゥ・バスク”“コントゥルタン”などのパでは素早く正確なロン・ドゥ・ジャンブが不可欠です。




バー・レッスン vol.2 バットマン・デガージェvol.2

2009-11-11 13:08:53 | 日記
前回からバットマン・デガージェの練習をしていますが、今回はバットマン・デガージェドゥミ・プリエを組み合わせて、素早く正確な重心移動と重心のコントロールについて練習しましょう。
左手バーで右足前5番ポジシオン、プレパラシオンは右腕のポール・ドゥ・ブラ=アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンド
右脚をデガージェ・ア・ラ・スゴンドに伸ばして、そこから2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ、続いて右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド、そして右足後ろの5番ポジシオンに収めます。つぎは同じように右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ、そして右足前の5番ポジシオンに収めます。この繰り返しです。
デガージェ・ア・ラ・スゴンド→3 2番ドゥミ・プリエ→5 デガージェ・ア・ラ・スゴンド→7 5番ポジシオン→……
初めはこのくらいゆっくりのカウントで、身体の動きやコントロールに注意しながら練習するといいですよ
大切なポイントが沢山ありますね。
2番ドゥミ・プリエをしたとき骨盤を前に倒してトルソーがお辞儀のようになっていませんか?お尻を後ろに突き出すような姿勢になっていますから、このとき股関節閉じてしまっています
2番ドゥミ・プリエをしたとき、トルソーが後ろの方に倒れかかっていませんか?足の小指側に重心が落ちてしまっています。足の親指と第二指でしっかり床を押さえるようにしましょう。
ドゥミ・プリエをするとき、お相撲さんが“四股を踏む”ように、トルソーを押し下げてはいけませんよ。ドゥミ・プリエになった瞬間にぽ~んと跳び上がる、ようにイメージしてみて下さい。高い位置で重心をコントロールすることが出来るようになりますよ
ドゥミ・プリエをしたときにバーの方にトルソーが傾いたり、骨盤が軸足の方に偏るようなら、バーに置いた手 を離しましょう。バーの手を離した途端に後ろの方にグラつくようなら、重心が真っ直ぐにコントロールされていないということですね
ドゥミ・プリエからデガージェ・ア・ラ・スゴンドに戻るときは、トルソー全体をしっかり軸足の上にひきあげましょう。中途半端な位置で骨盤を傾けて脚を上げてはいけません ドゥミ・プリエをした片方の足の裏が、床の下からの見えない強い力に押し戻される、とイメージしてみて下さい。上手くできますよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、ときどき、ドゥミ・プリエからデガージェ・ア・ラ・スゴンドに戻った瞬間にバーから手 を離して、きちんとトルソーを引き戻せているかどうか、トルソーや骨盤、脚の向きに傾きや歪みがないかどうかをチェックするようにしています
ア・ラ・スゴンドできちんとデガージェとドゥミ・プリエのつながりをコントロール出来るようになったら、カトリエーム・ドゥヴァン(前の4番=デガージェ・ドゥヴァンから4番ポジシオン)でも、カトリエーム・デリエール(後ろの4番=デガージェ・デリエールから4番ポジシオン)でも、同じようにドゥミ・プリエにつなぐ練習をしますよ
5番ポジシオンから開いた位置(2番ポジシオン、4番ポジシオン)での瞬間的で正確なドゥミ・プリエは跳躍系のパの安定したコントロールを維持したり、その高さや継続を維持するのに不可欠です。ピルエット(回転のパ)でもドゥミ・プリエで正確に重心をコントロール出来なければ、真っ直ぐな回転軸を維持することは出来ません。