
昨年のインドネシア・プロジェクトを進めるにあたっては、16年前のバンドン時代の知人(元部下)を秘書として採用して、事務処理関係を手伝ってもらっていた。専用車も1台だけだったし、事務所の開設もまだだったので、自分のアパートを事務所代わりに使い、毎日、朝から晩まで、顧客回り、税務署、社会保険事務所など、どこへ行くにも2人で行動していたので、当然、昼食も一緒に摂ることになる。私はインドネシア料理が好きだし、日本食に比べて安価なので、必然的に私が彼女の食事にあわせることが多かった。彼女が買ってきてくれたインドネシア風混ぜご飯(NasiCampur/ Nasi Rames)やインドネシア風チキン・ラーメン(Mie Ayam)などをしょっちゅう食べていた。ときどきパダン料理(Masakan Padang)なんかも食べた。今回の駐在で初めて食べた料理が、アチェ料理といわれるUmpek-Umpek。聞くところによるとパダンやパレンバンでも食べれるらしい。このUmpek-Umpek(ウンペッ・ウンペッ)、私は食べたことが無かったので、はたしてどんな物か、まったく想像もつかなかったのだが、少なくとも、ジャワ人である、ジャカルタの友人は、最初 Masakan Umpek-Umpekを食べに行こうと誘ってくれました。店の垂れ幕を見たら、Masakan Pempekと書いてあったので`Umpek^Umpek'というのはジャカルタでの通称(ニックネームみたいなもの)かなと思った。確かジャカルタ弁とかBahasa Prokemとかいうのがあって、たぶん、そんなものではないかと思う。このUmpek-Umpekは「魚のすり身」で、Baksoと蒲鉾の間みたいな食感。そのすり身を固めたものの中に、ゆで卵が丸ごと入ってたり、肉とか野菜が入ってたりしてて、それでバリエーションがつけられている。彼女からは、それを酢で作ったソースにつけて食べるという説明を聞いていたので、味はフィリピン料理のシニガン・スープかタイ料理のトム・ヤム・クンみたいな酸味を想像してたんだけれど、いざぶっかけて食べてみると、異常に甘くって驚いた。また、このMasakan Umpek-Umpekのなかに、Otak-Otak(オタオタ)というメニューがあって、そのOtak-Otak(オタオタ)っていうのは、魚のすり身を固めて細長く棒状にしたものを焼いて食べるもので結構旨かった。タレを醤油に代えれば、ビールのつまみにいいかもしれない。1か月ほど前、東京のどこだったか、マレーシア料理を食べる機会があった。いわゆるNyonya(ニョニャ)料理と呼ばれる家庭料理である。そのメニューの中にOtak-Otak(オタオタ)という殆ど同じような「魚のすり身」の料理があったのに、これまた驚いた。考えてみると、アチェ州というのはスマトラ島の北端に住む民族だし、マレーシアのすぐ傍なんだから、似てて当然といえば当然だなと改めて納得した。











