詩の自画像

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廃炉作業(推敲中)

2017-07-29 12:40:44 | 

廃炉作業

 

廃炉作業は

四十年以上かかると言われている

とても危険で半世紀もの時間が必要となるから

子どもから孫の時代に移っている

 

やっと燃料デブリらしきものを

優秀なロボットが三号機の中に潜りこんで

見つけたらしい

そのロボットは一号機、二号機では

機能は難しいと言う

一号機、二号機の原子炉の中の状態にあった

ロボットの開発が必要らしい

 

メルトダウンと書くと

とても紳士的で物腰が柔らかな印象を受けるが

とんでもない

未だに放射能の影響が広く残り

未だに古里に帰れない人がいる

 

三号機で燃料デブリらしきものを見つけたのは

大手柄だと

東京電力の社員の声が上ずっていた

原発のメルトダウンから七年目に入っているのだ

手放しで喜べるものではない

もう県民の声は諦め冷え切っている

 

今度は燃料デブリの取りだしだ

どのように取り出すのかその方法が決まっていない

その次に来るものは

取り出した燃料デブリをどこに保管するのかだ

要は先の事は何にも決まっていない

それだけ世界に類のない大事故だったのだ

 

原発のメルトダウンを受けて

日本のあちらこちらにある原発は一時停止した

それなのにあっという間に再稼働された

絶対という原発神話は崩壊したのに

ここにミサイルが飛んできて落ちたら

どうなる?

 

狭い日本には逃げる場所などはどこにもない

既に原発神話も崩壊した

「核ごみ処分適地」は国土の七割だと言う

その地図の目的はどこにあるのか

数万年先、十万年先の地殻など誰が知ろうか

三百メートル以上の地下の岩盤が

放射能を封じ込めるとは誰が思うだろうか

 

この時期に「核ごみ処分適地」の地図を

公表した意図はどこにあるのか

廃炉作業の「燃料デブリ」も

この「核ゴミ処分適地」の中から選択して

地下三百メートルよりも深い岩盤に

埋めるのだろうか

 

放射線量が低くなる木の遠くなる年数を

どこの県が引き受けるのだろうか

生活環境から隔離された状態で最終処分が

本当にできるのか

及び腰で取り組んでいるから全て曖昧だ

 

廃炉作業は

四十年以上かかると言われている

とても危険で半世紀もの時間が必要となるから

子どもから孫の時代に移っている

この時代に孫たちに重いものを残してしまった

 

 

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