詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

サルスベリ

2016-09-18 06:10:28 | 

 

夕方になると川の遊歩道にある

木の椅子に座る

 

秋風に少し冷えた椅子が温もる時間まで

 

話の円形の真ん中に

この季節はサルスベリの木を置いたりする

 

花が咲いているので

昔読んでもらった絵本を記憶から取り出すと

刺激されたのか

次々と花を咲かせていく

 

このひとときは今昔が混じり合うから

話があちらこちらに

時計の振り子のように大きく振れる

 

木の椅子の固さが

腰から下の下半身を少し強めに刺激する

まだ冷えた椅子は温もらない

 

絵本を初めてみた時

そこに描かれているもの全てが新鮮だった

まだサルスベリの木はなく

花も咲いていなかったと思う

 

思い出の中へと

川の水が少しずつ少しずつ浸水していく

暑い夏だったから

川の段差がある辺りの水音は小さい

 

サルスベリの花は咲く季節を忘れることは無い

原発災害があった年も咲いた

放射線量を下げる為に川べりの木も切り落とされたが

サルスベリの木は残った

 

この円卓で話をしたものの多くは

夢のようなものであっても

懐かしいものをもう一度手に入れた気持ちになれる

 

年老いたものだな~と思う

川べりにある木の椅子に座る老人

そんなタイトルが似合うようになってきた

 

川の水音に多くのものを包んで流してきたが

その多くは徒労だとは思いたくない

 

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