詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

旅支度

2016-12-10 06:40:17 | 

 

火葬場に行く前に

旅支度の様子を見た

衣装は真っ白

清らかで魔よけのイメージがある

と 説明があった

 

旅支度にも順序がある

まず故人に足袋を掃かせる

それから脚絆と手甲をつける

頭陀袋に入った六文銭を故人に持たせる

三途の川の渡し賃は

昔も今も変わりはない

数珠を合掌している両の手に乗せる

何人かの手を借りて納棺する

それから白装束を故人に着せる

編み笠に天冠を入れ頭の上に差し込む

草履を履き利き腕に杖を持たせる

最期の布団をみんなでかける

副葬品があれば棺に入れる

 

これが基本的な流れのようだが

とても長い手順で

滅多にない事だから

専門の人にお願いするしかない

 

この前に喪主と葬祭場の担当者と

今日の葬式のグレードの話があるようだ

火葬場に亡くなった方を運ぶ

霊柩車もその一つだ

日本車か外国車か

どちらを選択するかで値段は大きく違う

 

あの世にはグレードなどはないから

三途の川を渡る渡し賃は

昔から値段は変わらない

現実の世は喪主がグレード話と向き合う

 

専門の方の話なのだが

三途の川を渡るのは死後七日目

死者は成仏するまで

四十九日間の旅をするそうだ

九十歳を過ぎた者が歩き通せるのだろうか

亡くなると疲れると言うことも

年齢もないのだそうだ

 

 

最初に

暗く険しい山道を歩いて行くそうだ

その為に

杖と履物を一緒に納棺するのだ

そして山を越えて

賽の川原にたどり着くのだ

 

その旅支度をする専門の人は

何回行って何回戻ってきたのだろうか

 

そして「寿命を全うした」か

「死を納得した」か

と言う 審査があるらしい

 

嫌だと言ったらどうなるんですか

という質問は飲みこんだ

 

その審査に合格すると七日目に

三途の川を渡れるそうだ

六文銭は舟の渡し代として納棺するのは

こういう理由があったのだ

 

しかしこれでは死んでもゆっくりできない

ただ頷いて聴くだけだった

 

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