詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

手帳

2017-03-21 08:36:43 | 

手帳

 

 

今年の手帳にはまだ予定を書き込んでいない

だから三月も終わりになるのに

春の花便りがどこからも届いて来ない

 

四月の予定は桜のトンネル一つと

トンネルの先に四月の終わりを飾る花を一つ

それだけを手帳に書くしかない

 

鉛筆が一本手帳の上を転がっている

この鉛筆の芯は手帳に書き込むと文字になる

が まだ一文字にもなっていない

 

高齢者と言う区切りもあるから

先の予定を安易に書き込むことができなくなる

手帳に書き込めば大きな責任が伴う

 

まず誕生日から書き込んでいく

自分の、妻の、子どもたちの、孫たちの

これで少し手帳らしくなった

 

ボランティアの日も書き込んだ

避難者の方は六年が過ぎても

避難してきた古里の名前を封印したままだ

 

週一回の寄り添えだけでは

この距離は最後まで縮まることはないだろう

だから手帳には書けない

 

予定はあっても書けないものが多いから

友人や親戚の住所などを再度書きこんでいる

鉛筆の芯は待つ事に疲れている

 

手帳に書き留める予定を待つしかない

それでこの一年周囲が上手く回転すればいい

今年の手帳もそれでいいのかも知れない

 

 

 

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