詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

廃炉の大切な話

2017-04-25 15:44:59 | 

廃炉の大切な話

 

 

「廃炉の大切な話」という小冊子が

組内をまわる回覧板に挟まれて届けられた

 

現在は建屋から燃料を取り出し

建屋を解体していく「廃炉」の作業をしている

廃炉作業は三十年から四十年かかる見込みで

この資料は皆様の不安や疑問に少しで分かりやすくお答えするとともに

福島第一原子力発電所の今とこれからを

お伝えしますと書かれている

 

目次を見ると

手に持った小冊子からは緊張感が伝わって来ない

二十五頁の厚さの小冊子には

写真と簡単な説明が書かれている

 

大きな課題は

溶けて固まった燃料の取りだしで燃料デブリと呼ばれている

いかに安全に取り出せるのか

取り出した後どのようにして放射性物質のリスクを低減させるのか

その手順が明確にされていない

 

まだ 未知の世界なのだろう

 

長期的に安全に確保すると書かれているが

どこに、どのような方法で、何年に亘ってなおかつ安全に

確保していくのだろうか

疑問ばかりが広がる「廃炉の大切な話」

 

原発事故が起きた後に

私たちは原発に対する無知さを悔やんだ

安全神話と誰が言ったのか

それを信じて原発事故は起こることは無いと信じてきた

 

六年が過ぎても

廃炉作業は入り口を入ったところで立ち往生している

これまでの対策の効果が書かれているが

すでに情報として耳に入っているものばかりだ

 

「経済産業省資源エネルギー庁」と

一番最後の頁の下段に出版元の名前が書かれている

この「廃炉の大切な話」は

疑問だけをたくさん残してくれた

 

廃炉作業が終わるときには

あの日に生まれた子どもたちは三十歳から四十歳になる

未来に重い課題を残してしまった

小冊子を読み終えると

もう一つの悔いに鼓動が速まる

 

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