詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

井戸

2017-04-29 12:27:26 | 

井戸

          

井戸の中に

私がいる

私の顔がある

つるべを落とすと

顔が歪んで

見るに堪えない

井戸の深さは十メートル

顔だけだって

落ちれば死ぬ

毎朝の水汲みが

日課だった頃

私が突然いなくなったり

私の顔が無くなったりした

水汲みの時に

落としていたのだ

それは誰も知らない

今の私と私の顔は

つるべの桶で

汲みあげられたもの

水道管が

村にも伸びてきて

水道水を

使うようになった

その時 大きな蓋で

井戸を閉じた

それからだ

昔の私や私の顔が

夢の中に

出てくるようになったのは

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