私は詩を書く人

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

秋の一つを食べる

2016-10-13 06:18:51 | 

秋の一つを食べる

 

 

栗ご飯を炊いたからと

お隣から

栗ご飯の上に

夕陽を載せて届けられた

 

栗ご飯は

秋の珍味の一つだから

そこに夕陽を載せられると

ご馳走が二重になる

 

十月十一日

東日本大震災から

五年と七カ月がたった

 

山の幸と海の幸は敬遠され

食卓から遠ざけられていた

 

山の幸も

口の中に入るには

消費者の

食の安心の扉を開けなければならない

 

やっと扉は開けられた

その安心感を

保証するように夕陽も一緒だから

心強い

 

栗の甘みと新米が絡み合うと

五感を刺激する相乗効果を出すから

幸せだなと思う

 

栗の甘みが

絡め取っていくものや

新米のふっくら感は仲介者だ

 

一口そしてもう一口と

口の中から

五感を刺激していくと

いつの間にか夕陽はいなくなった

 

山の向こう側で

眠りの準備に入ったのだろう

 

栗ご飯一つで

これだけの幸せ感を味わえる

秋の夜長が

いつにもなく饒舌だ

 

 (013)

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