詩の自画像

昨日を書き、今日を書く。明日も書くことだろう。

帰還困難区域

2017-06-02 11:29:41 | 

帰還困難区域

 

地図上には地名が残されているが

その町村の人口はゼロに近い

 

放射線量が高いから赤い太い線が

その周囲を取り囲んでいる

 

その区域には人の姿はほとんどなく

荒れた大地を耕す人を待っている

 

国は帰還する条件を作り変えてきたが

まだ老若男女が戻れる条件ではない

 

それでもご先祖様からの土地だから

戻れるなら戻りたいという高齢者

 

荒れた大地を耕しても収穫物として

消費者の口には入ることはない

 

大地が荒れたままだと

ご先祖様に申し訳ないという思いがある

 

そのような声があがると国はその声に

素早く反応して基準を簡単に緩める

東京オリンピックのこともあるからなのだろう

 

年間の放射線量を緩めても

帰還困難区域の解除はとても難しいのだ

 

まだまだ沢山の時間が必要なのだ

山林の除染もまだ手付かずだ

帰還困難区域には中間貯蔵施設の建造が待っている

 

今は仮置き場になってはいるが

その周囲に住居エリアの構想もある

 

冷静さを失ってはいけない

先走りすると国が入りこむ

 

名前を考えると分かるのだが

「帰還困難区域」なのだ

 

地図上から名前は消えることは無い

だから荒れた大地は今も残っている

 

しばらくそのままでいいのでは

放射線量が安心レベルに下がるまで

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