風のアダージョ

切なさの向こう側、樹木を渡る風笛が聞こえる

幸せということ

2017-05-22 | 
リヴィングの窓から見える高速道路
おもちゃのような車が走る
マッチ箱のようなトラックが走る
遠いからそんなふうに走っている
わたしは毎日それを眺めている
飽きもせず眺める
いまこの世界に生きていることへの実感
風を感じ空が描く空に感動をして
わたしはこの風景に恋をしている

(C)Kanon

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2017-05-16 | 


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桜雨

2017-05-01 | 

気配を消すように雨が降る
遠くを走る電車の音も靴音も夢も溶けて
音のない世界へと流れてゆく
わたしはひとりで宙(そら)のなかを歩いている
春の雨が降る
ずっとつづいていたのは時間(とき)の紡ぎ
わたしは
ひとりで宙のなかを歩いてゆく
雨が町を濡らす


今月もマイペースですが、よろしくお願いします

(C)Kanon
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感謝をこめて

2017-04-10 | 
マイペース更新のブログに、いつも来てくださる皆さま

ご覧いただきありがとうございます

これからも無理のないように、ゆっくりですが続けていきたいと思っています

お時間ある時、またお越しくださいね




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言の葉舟

2017-04-10 | 


心の隅に押しやっていた感情を
水に流そう
言の葉の舟にのせて流そう
一つ目の言の葉舟には
やり切れなさを
二つ目には哀しみを
三つ目には淋しさを
取るに足らぬことだったと
そう思えるまで水に流そう
そうして
美しい言葉をみつけよう
(C)Kanon

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春のきざはし

2017-04-06 | 
曖昧な季節の狭間でも
時間はたしかに流れていく
寄り添いながら歩いた
そっと触れたキミの手の温もり
いくつもの季 (とし) をくぐり抜けた絆
その全てが愛おしい
冬来たりなば春遠からじ
往く枝先の芽生えが
ほら、卯の花月を告げている
春のきざはし明日を信じて

きざはし:階段
(C)Kanon

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おんなの酒場

2017-03-29 | 
むかしむかし辛いことがあった
こころが漂流して飲めないお酒を少し飲んだ
あれから春夏秋冬ときが経ち
いまは平凡だけれど穏やかに過ごし
少し強くなったお酒を飲んでる
春の宵
赤い暖簾が風に揺れている
火照りを冷ますように揺れている
見上げた月はやさしいイエロー
子供の頃に見た月のままだよ
(C)Kanon

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もうひとつの時計

2017-03-19 | 
幼い時代、朝目覚めると

祖父の大きな手がわたしをさする

”朝だよ、伸び伸びー、大きくなーれ、ノビノビー”

御まじないをかけられたわたしは、元気で大きくなった

そんな祖父は、わたしが大学生の時に逝った

どこに行くにもわたしを連れて歩いていた祖母も、その後逝った

そして、大切な人たちが

まわる 

まわる 

まわる

不思議な時間軸のなかで

まわっている

きっとわたしも

(C)Kanon

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いま熱き心に

2017-03-10 | 
そんなふうには
決して思っていたわけじゃないけれど
ふと感じた 駈けていたのだと
わたしはわたしなりに時を駈けぬけてきたのだと
たくさんのあれやこれやを
胸に抱えながら
背中を丸めたり伸ばしたりして
そんな自分がいまこうしてここに居た
窓から見えるまだ雪をかぶった越後連山が
陽に輝いている
四季を運ぶ風をしっかりと受け止めて
輝いている
語ることをせずともそれでいいのだと
堂々と輝いている

(C)Kanon

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吐息

2017-02-17 | 

(C)Kanon

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