facciamo la musica! & Studium in Deutschland

足繁く通う演奏会の感想等でクラシック音楽を追求/面白すぎる台湾/イタリアやドイツの旅日記/「ドイツ留学相談室」併設

岩櫃山に登る

2008年12月08日 | 山&ハイキング
11月3日(月) 少し(続き)

吾妻峡と同様、夏に草津国際音楽アカデミーに行く途中で登山口を示す看板を見かけて気になっていた岩櫃山という山。難しい字が入っているが、これは米ビツの「ヒツ」の字で「いわびつやま」と読む。ホームページやブログで調べると…

家族向けのコースもあり、コースタイムもお手頃
標高は802mと低山に属するが、山頂からの眺めがとても良いらしい
ちょっとした岩場もあり面白そう


といった山であることがわかり、今回の旅行のプランに岩櫃山登山を入れた。ちょうど紅葉の時季というのもいい。本当は昨日登る予定だったのだが、渋滞のために登山口到着が遅れたので今日にした。昨日の晴天は過ぎてしまい曇天の空が恨めしい。

コースはいくつかあるが家族向けのコースがいいので、JR吾妻線の群馬原町駅付近に立っている看板に従って登山口まで行き、そこから登る最もポピュラーで家族向けという「沢通りコース」を迷わず選んだ。

登山道の手前の広場では「岩櫃紅葉祭り」で屋台が出て賑わっていた。ずっと雲に覆われていた空が一部割けて青空がのぞいてきた。「これはいいかも!」やっぱり天気が良くなってくると気分もいい。

コースタイムは40分ということだが、小さな子連れで登った人のサイトで「2時間近くかかった…」とあったので、うちらもそのぐらいかかることを想定して出発した。

時刻はもう1時近くで既にお腹が空いてきた。「ラーメンいつ食べるの?」と息子が聞いてくる。「まだ登りはじめたばっかりだからまだまだのまーだまだ!」へんにだますと後が大変なので正直に答えておく。

「沢通り」の登山道は谷の間を抜けるように続く。道幅は広く坂はさほどきつくない。道の両側には大きな切り立った岩が迫る。


1時間ほど歩いたところで「天狗の蹴上げ岩」という最初の岩場が登場。しっかりしたハシゴが架かっていてここは難なく通過。するとまた次の岩場が… 所々にハシゴや鎖があっていいアクセントになる。


九合目の標石。八合目からは意外と早かった。そしてこのすぐ先で視界が開けて大きな岩のピークに到着した。何人もの人達が休んでいた。頂上かと思ったが頂上はここと隣り合うもうちょい高い岩山の上だった。何はともあれ頂上へ向かおう!




また大変そうな岩場だ。この上に更に岩稜が続く…


頂上直下にこのコース最大の岩場が現れた。足をかけるとっかかりがなかなか見つからないうえにどのくぼみや出っ張りも小さいのでつま先だけで踏ん張るのが精一杯。岩場は結構好きな娘も「これ無理。。。」と音を上げる。「ズリっ」と足を滑らせたら無傷では済みそうにない。子供たちも奥さんもpocknが示した場所に足を置きながらゆっくりと1歩ずつ登っていく。

「家族向けのコース」にしてはかなり厳しい… ツーか、山登りの未経験者ではここは無理かも知れない。


そして、とうとう到着した岩櫃山の山頂!! 登山口からの所要時間は約1時間半。コースタイムの倍以上かかったが苦労しただけの甲斐ある眺望が待っていた。

登りはじめたときにのぞいた青空がぐーんと広がり日差しが紅葉の山肌を照らすとやっぱり色彩の鮮度が違う。



下に見える集落ははるか下というほどではないが、山頂が切り立っているためか離陸後の飛行機から町を眺めたような高度感がある。


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遠方の眺めもいい。これは榛名山(だったと思う)。


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振り返れば岩櫃山に連なる近くの山々の稜線が続く…



山頂でできるだけのんびり過ごすのがpocknたちの流儀。お湯を沸かしてラーメンを食べてようやくお昼にありついた後はスケッチを始める。家族旅行ではいつもタイムキーパーとなる時間に厳しい奥さんが「帰りも時間かかるんだから30分以内で描いてね」と釘をさす。子供たちも一緒にスケッチタイム…


ほぼ「規定時間」で描いた… というか終わらせたスケッチ

山頂で過ごすこと約1時間半。もう下山しないと暗くなってしまう。最後にみんなで最高地点の岩に乗っかった。反対側をのぞくと200mの絶壁が落ち込んでいて迫力&スリル満点。持ってきていたおととい抜けた息子の上の歯をそこから息子が「エイっ」と投げた。小さな歯は風に吹かれながら見る見る落ちていってすぐに見えなくなった。家の縁の下に投げ込むよりかなり効果はありそう。「いい歯が生えてきますように!」


ニカっと歯が抜けたところを見せて笑ってから下山開始。

登りで苦労した最後の岩場は下りでは更に時間がかかった。「帰りは途中で別のコースの『尾根通り』を辿って岩櫃城本丸跡も見たい」なんて思っていたが、もう3時半を過ぎていたので一番短く安心できる登りと同じ道を下った。

途中から徐々に暗くなり、針葉樹の樹林帯に入ると一層暗い。ヘッドライトを点けてもいいぐらいの暗さになってしまったがとりあえずヘッドライトなしで登山口まで戻ってきた。5時をちょっと過ぎていた。所要1時間25分は登りと殆ど変わらないコースタイムだった…

かなり厳しい岩登りがあったが無事に下りてこられてよかった。。 天気もまずまずで山頂からはパノラマを楽しめ、秋色に染まる山を堪能することができた。岩櫃山… これはいい山だ!

「秋色の吾妻峡~川原湯温泉」へ戻る

この山登りで大変参考にさせて頂いたくじらさんご一家のサイトです:
子どもとのんびり山歩き

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