facciamo la musica!

作曲をするpocknが週1以上ペースで通っているコンサートの感想録を中心に、クラシック音楽を追求します。

阿里山~巨木群に太古の声を聴く~+台北南機場夜市

2017年04月04日 | おもしろすぎる台湾
2015年3月28日(土)→時々

石棹バス停から乗った阿里山行きのバスは既に満員で、道はいいけれど険しい山岳地帯の山道で、カーブの連続のなかでの立ちっ放しでかなり辛かった。45分で阿里山に到着。ちなみに「阿里山」とは、台湾最高峰の玉山一帯の山岳地帯の総称。

阿里山の巨大なバスターミナルには大型観光バスがどこまでもズラーッと停車していた。これに乗っていた観光客が、みんな阿里山に来ていると思うと、ちょっと引いてしまう。バスを降り、入山料を払ってゲートを通過。阿里山国家森林遊楽区道覧園へ入った。気温は12℃、思ったより寒さは感じない。

ターミナル周辺は人がいっぱい。阿里山地区だけ走っている森林鉄道の駅に荷物を預け、まずは森林鉄道沼平線で阿里山駅からハイキングの拠点、沼平駅へ行く。大行列に並び、乗れるには乗れたが超満員でまたまた座れない。。。


立ちっ放しだったが、6分で沼平に到着した。駅に隣接した公園には桜の木があって丁度見ごろ。行楽客がたくさんいて、桜の写真を一生懸命撮っていた。


遠景の山並みもいい。台湾の森は3月でも青々しているが、ここは初々しく芽吹いたばかりの新緑も見られた。


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祝山歩道で祝山へ
今日のプランは、玉山を見ることができる祝山を往復したあと、沼平からの巨木を巡る周遊コースの散策。まずは祝山へ。祝山は阿里山駅から森林鉄道が出ているが、これはご来光専用列車で早朝に1往復するだけ。なので歩いて行くしかなかったが、祝山歩道は森林浴やお花見を楽しめる手軽なハイキングコースだった。

歩道の入口でカラーの群落が出迎えてくれた。


一面のお花畑!


間もなくヒノキの森に入り、阿里山の山中深くを歩いていることを実感。沼平駅の近くは人でいっぱいだったが、こちらは人はまばらで静寂が支配している。

植林されたというヒノキは年輪を重ね、苔むした古い石段と共に、長い年月の経過を感じさせた。


老木の大きな切り株がオブジェのようにあちこちに鎮座している。その切り株から、また若い枝葉が育っていて命が再生する。まさに悠久の時の流れを象徴しているようだ。


このコースには花も多い。幾種類もの桜が咲き、シャクナゲもあちこちで見かけた。どれも見ごろを迎えていた。






沼平から祝山へのコース後半は車道になる。車は殆ど走っていないので静か。車道の真ん中に誰が並べたのか、シャクナゲの花弁を集めてハートマーク!



ハートマークの先で、奥さんと子供がツーリングのカップルに「日本人?」と声をかけられた。「私のナマエはコウです!」といきなり自己紹介。「はじめまして!」「サクラ」… 日本語でミニ会話ができて楽しかったと後から聞いた。おれも加わりたかったなー。。

阿里山森林鉄道の祝山線と合流して祝山駅に着いた。歩道入口から約50分。玉山方面からのご来光を眺めるために作られた駅前のバルコニーからは手前の山並みは見渡せたが、その奥にあるはずの玉山は残念ながら雲の中で見えていない… 富士山より高く、日本統治時代は「新高山」と呼ばれた玉山(3952m)は僕にとって長らく憧れの山。いつか(というか近いうちに)登ってみたい。


日の出列車しか運行しない祝山駅はゲートも窓口も閉まっているし、駅周辺にあるお店も全て閉まっていた。駅前の大きな東屋にはベンチがあって、そこでコンビニで朝買っておいたお昼を食べた。胡椒の効いた鶏肉や卵焼き、野菜の煮物などが詰まったボリュームたっぷりのおにぎりはクセになりそうなうまさ!



駅周辺にはソメイヨシノが何本かあり、丁度見ごろを迎えていた。この辺りにいる人達はみんな桜の近くに来て写真を撮っていた。


「桜の名所、阿里山は今が満開で見事!」なんて記事を読んで期待していた阿里山の桜。ここや沼平に桜は咲いてはいるが、上野公園や千鳥ケ淵など、日本の桜の名所の桜と比べるとずっと控え目。

こちらは日本でもよく見かけ、台湾桜とも呼ばれるカンヒザクラ。


巨木郡歩道
来た道を沼平まで戻り、このエリアで最もポピュラーな、巨木群や沼を巡る阿里山森林遊楽区の巨木郡歩道を歩いた。最初に歩いた祝山歩道とは違ってこちらはメインのコースなので沢山人がいると思いきや、意外とまばら。

地面近くは苔や小さな植物があるだけで、奮起湖で歩いた杉林歩道に生えていたような大きな葉っぱの植物やシダ類はない。下とは明らかに植生が異なる。


あの夥しい数の観光バスに乗っていた人達はどこにいるんだろうか… と思いながら歩いていたら、コース最初の見学スポット、姉妹潭に差しかかるあたりで、別の方向からやってきた大勢の人達が合流して途端に賑やかになった。

この姉妹潭と名付けられた姉と妹の2つの沼は、悲しい伝説を持つ神秘的な湖と紹介されているが、最初に現れた妹の方の沼は田舎の溜池のようでかなりがっかり。その下にある「姉さん沼」の方はそれなりの大きさと雰囲気はあった。だけど人が多すぎるし、ガイドさんは拡声器を使って説明していてかなりうるさい。これなら石神井公園の三宝寺池の方がいいかも… いや、絶対三宝寺池を初めて見た時のほうが感動した。


姉妹潭から少し歩いたところにペアの巨木が作るハートマークがあって、写真撮影の行列が出来ていた。その名も「永結同心(永遠に結ばれる心)」。これはなかなか面白い。せっかくだから僕たちも長い行列に並んでワンショット!



モクレンも
 花盛り

さらに下り坂のコースをしばらく歩くと、大きなお寺が建つ広場に出た。受鎮宮というお寺で、標高2170メートルにある台湾では最も高い場所に位置する道教のお寺だそうだ。


外観も内部も精巧で見事な彫刻が施されていて壮麗!



お寺は阿里山の森に囲まれてはいるが、開けた広場の周りにはお店も沢山並んでいて賑やか。巨木を巡るハイキングコースを歩いているんだから、もっと自然のパワースポット的な、深山幽谷の雰囲気に浸りたい…

そんな思いに応えてくれたのがそこから先のコースだった。ヒノキ林のなか、木の階段を歩き進んで行くと、樹齢1000年、1500年という途方もない時空を超えて生きている巨木が次々と現れる。こちらは樹齢1500年の紅檜。樹高は25メートルを超える。




主だった巨木の前には説明が記されたプレートが立っている。それによれば、これは「28号巨木」と名付けられた紅檜。樹齢2000年、樹高は43.5メートル、胴回りは13.1メートルある。

近くにはテラスが作られていて「28号巨木」の全容を眺めるのにちょうどいい。圧倒的な神々しさを感じる巨木だ。

団体客もいなくなり静寂が支配するなか、仙人のような風格を具えた木とゆっくりと向き合うことができた。

その先も樹齢800年、1000年、2000年という巨木に次々と出くわす。日本にこんな木が一本でもあれば間違いなく縄と紙垂で祀られてご神木になりそうな巨木が、あちらこちらにニョキニョキと生えているのにはとにかく圧倒される。


やがてコースは阿里山森林鉄道神木線の神木駅に近づいたが、まだ歩いていないところがあるので駅には行かず、歩いていないコースを辿った。

「三代木」と命名されたこの木は、枯れた同じ株から次の芽が出て、1500年以上、三世代に渡って命を繋いでいる。ただ、一世代ごとにこういう看板を付けると、博物館の展示品のような雰囲気になってしまう気が… 車道が近いせいか人も多い。


再び森の中のコースへ戻り、マイナスイオンを浴びる。奥さんが「なんだか息苦しい」と言って遅れがちになってきたが、標高が高くて空気が薄いせいだろうか。


そしてやってきたご神木。「阿里山香林神木」と呼ばれるこの檜は、その前にご神木とされてきた木が落雷などの影響で倒木の危険があったために伐られ、2007年にそれに代わってこの山域のご神木に指定されたとのこと。


ここまで見てきた巨木たちも十分すぎるぐらい凄かったが、このご神木は風格、気品、落ち着きを具えていて「神」に近い存在に感じた。推定樹齢は2300年、紀元前からここに立ち、波乱の歴史をじっと見てきたんだなと思うだけでパワーをもらった気持ちになる。いつまでもじっと見ていたかった。


巨木郡歩道のコースをほぼ全て踏破して、今度は神木駅へやって来た。駅の手前に、切り倒された前代のご神木が横たわっていた。樹齢は3000年もあったという。切り倒されてなおパワーを発しているように感じた。

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樹林帯を抜けて走る神木線、阿里山駅までの乗車時間はわずか7分。


標高2000メートルを超える阿里山の山域で過ごした約7時間、最も印象に残ったのは巨木たちとの出会い。太古の息吹がそのままに感じられる森の散策は、日本では味わえないタイプの自然のパワーを全身で受ける貴重な体験となった。

その一方で、台湾随一の観光地ということで仕方ないのかも知れないが、人の多さにもビックリしたし、意外と観光地化されている印象を受けた。そう考えると昨日歩いた奮起湖の杉林歩道の方が「幽玄の秘境」の雰囲気を味わえたかも。ただ、今日足を踏み入れた場所は阿里山山域のほんのわずかな範囲なわけで、むしろまだまだいくらでもあるはずのあまり有名ではコースの方が、このエリアの真の魅力を味わえるかも知れないとも思った。

阿里山駅で預けていた荷物をピックアップし、朝買っておいた16時40分発嘉義高鐵站行きのバスに乗った。オンボロバスにガタピシ揺られながら車窓を眺める。阿里山の駅周辺は開けているが、高い山と深い谷が続く景色を見ていて、阿里山の山深さを実感した。標高が下がるに連れて大きな葉っぱの植物や椰子の木など、台湾らしい植物が増えてきた。

平地に下りてくるとバスはやたらとスピードを上げ、予定時刻より30分も早く嘉義の新幹線駅に到着した。おかげで予定していたより1本早い新幹線に乗れた。阿里山から2時間。行きは森林鉄道で嘉義→奮起湖が2時間半、翌日バスで石棹→阿里山が45分、合わせて3時間15分かかったのに比べ、バスで一気に行くのが遥かに早いは早い。
嘉義駅から新幹線で台北へ。所要時間は約1時間半。


南機場夜市(台北)
常宿の天成大飯店にチェックインしてすぐに出かけたのは、以前台北に住んでいたあっちゃんが教えてくれた南機場夜市。主に地元の人達が出かける庶民的な夜市ということで、ガイドでは紹介されることが少ないだけに、期待と好奇心いっぱいで突入した。

やってきた南機場夜市は、想像以上にローカル色が濃厚。お店は飲食系一色で、カップルや近所から来たと思われる小さな子供や赤ちゃんを連れた家族の姿が多い。


最初に行ったのが、あっちゃんおススメの揚げ物屋さん「好佳蚵嗲」。自分で選んだ具をその場で揚げてくれる。アツアツでカリカリの衣のなかにジューシーな具がたっぷり。これをハフハフ食べる至福の瞬間!





こちらはプリプリの蒸し餃子





台湾の屋台料理の定番、オーアーチェン(カキ入りオムレツ)。葱と牡蠣がたっぷり入ってアツアツでフワフワ。他の夜市でもそうだが、屋台では作り置きはせず、注文してからその場で作り、出来立てを出してくれるから嬉しい!


このビーフンや胡麻だれ麺は、高級レストランの一品のように上品な味だった。




この他、唐揚げや酸辣湯も食べ、締めはピーナツと豆花入りかき氷。更にパイナップルジュースも飲んじゃったー!
他の夜市ではないような食べ物も多く、とても充実したグルメの夜市。ここでは、台湾B級グルメの王道メニューをフルコースで堪能できる。また来よう!



嘉義 ~映画「KANO」の舞台 古い日本が蘇る町~
奮起湖 ~森林鉄道で行く幽玄の秘境~
鶯歌&三峡 ~台北近郊の陶器の町と100年の老街を歩く~
猴硐 ~猫たちと触れ合える炭鉱の町~

おもしろすぎる台湾

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