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ボス犬ポケットから13頭目のメディア
生まれ変わり伝説を信じる飼い主の日記

遠野 民話の語りべは

2016-10-19 00:49:06 | 日記
お洒落なカフェを出て 連泊するホテルへ向った


ホテルのロビーには 前日から泊まりこんでいた 叔母と従姉妹の一人から


予想通りの、、、激しい歓迎を受け


ワタシと姉は、、、覚悟を決めた


チェックイン前だったのでフロントに荷物を預け


従姉妹の車に乗り込んだ


こうして 親戚達の お宅訪問が スタートした


父には二人の兄がいて(長男は既に他界)三人の妹もいる


先ずは 道順と言う事で 次男の叔父のお宅へ


88歳になる叔父は【認知症】果たしてワタシら姉妹を覚えているか?


広ーい 敷地の その叔父の家に行くのは初めて


『えっ!』と 思わず声が出てしまった 玄関とホール


随所 リフォームはされている感じではあるものの 昔の田舎の農家の佇まい


施錠などしていない玄関から 入って直ぐの日当たりの良い叔父の部屋


叔父は人が入って来ても 全く気付く様子も無く


下半身を コタツに突っ込み 寝ていた


「えあな〜起きろ〜起きて見ろ〜! 」と叔母が耳元に話しかけた



、、、? 反応ない



今度は さっきより一段 高い声で叔母は兄に話しかけた


「、、、う〜ぅ 」と小さな声を漏らしながら叔父が目を覚ました



叔母が 叔父に顔を近づけて 「誰〜れだ? ワカッカ?ワカッカ」


「あれサ、たまげだ〜なや おらのキヨウダイだ〜キヨウダイ忘れる訳

ないベー」と言って 叔父は ゆっくり、ゆっくり上半身を起こした


「えあな〜ここに居る 娘っ子(ワタシと姉)釧路の娘っ子だぞ!

えあなに逢いに釧路から今日来たんだぞ〜」と叔母が説明してくれた


※ 叔父は弟であるワタシの父の死を知らない 知らせていない
グシロとは釧路の事で ワタシらもグシロに居ると思ってる




、、、思い出し回路が繋がるまで少々の時間を要したが



「あーぁ グシロの菊がぁ〜」と何度も言っては 釣竿を握る真似をしてみせた



ワタシの父な 魚釣りが大好きで しかも名人と言われていた


幼い頃に 一度会ったきりの 釣り名人の弟の子供達を


本当に 思い出したかは、、、微妙〜😅


グシロの菊の娘達の事より 釣り名人であった弟の事を鮮明に思い出してか


釣竿を握る真似を、、、叔父は何度も繰り返しては笑顔になっていた😊


「、、、だば グシロの菊は きてね〜のけ」と、叔父は叔母に聞いた



叔母は 即興で思いついたらしい😁


「菊はよ〜⚪️子の犬さ 犬の面倒みてるから来れね〜

⚪️子はよ〜こだらでっけえ〜犬さ飼っててよ 菊じゃあ ねがったら

面倒ハ みられん」by妙な嘘をついた叔母



「んだか〜菊は 犬っこ すぎだったハ」と、叔父は納得した様子



田舎の 素朴な空気が流れる中 ワタシは大きな窓の外に目をやると




たわわに実る 柿に気づき


『あっ! 柿だ〜柿だよ 凄くなってる〜!』と声に出して感動した



「柿だ〜柿だ〜取って食え!うめ〜ぞー取って食え〜」と叔父が言った


そして すぐに叔父は
「ギーがな〜七っの頃によ〜 あれなんだ〜?言うから見にいぐと

川っこに柿が流れて来てよ〜何がの枝さ 引っかかってよ あっだ

ギーがよ〜 とってけれと言うもんだでおらが んだば とってやる

とって家サ けーって あそこサ 植えだんだ〜ハ」by若い頃の叔父の話



『ひよえ〜! 』とワタシ 「知らねがっだ〜!」と叔母と従姉妹


「持って帰れ〜 泊まってけ〜泊まってけ〜」と叔父は何度も言ってくれた


帰りしな その柿を貰って行くと約束していたら


すっかりオヤジになったギーが畑から戻って来た


※ ギーとはワタシの最年長の従兄弟


半世紀以上 ぶりの再会なので お互い すっかり面影も無く😅


挨拶を交わして 次の目的地へと移動する事を叔父とギーに伝え外に出た



奇跡の柿の事か気になるワタシ まじまじと柿を眺めた




車に乗り込もうとした時 叔母が柿を思い出し


「柿貰って行くぞ〜⚪️子が植えるってサ」



【ダメだ❗️ダメだ〜❗️】と ギーが 言った


「親父はな〜けてやる っちゅうてな 明日になんね〜うちにハ

おらの柿 盗まれだ〜❗️盗まれだ〜❗️騒ぐで やめどけ〜死ぬまで言われっど」


、、、そっか〜認知症だったもんね

でも 残念だな〜奇跡の柿なのに、、、と呟くと


「奇跡の柿って 何だ〜?」と ギーが言ったので


叔父から さっき 聞いた 話を ギーに話した


「何、、親父が そう言ったんけ? あの柿はなハ 俺が通販で買って植えた柿だ」


、、、、話をすっかり信じて疑っていなかったワタシら 絶句 そして 大爆笑


遠〜くからやって来たワタシら姉妹 だけでなく

地元の従姉妹も 実の妹までも 遠野の民話に耳をかたむけて


そして オチ(サゲ)は まるで落語


大爆笑をしていたら



「持ってけ〜泊まってけ〜」と いつの間にか自力で移動していた叔父の声




あの世とこの世の中間辺りで生き生きと生きている叔父の素敵な笑顔


柿のお話しは 嘘では ないと ワタシは思った


嘘だったのは、、、ワタシの犬達の面倒をみているのはニヤリさんだ😁


生前の父には 嫌と言うほど犬達の写真を送りつけていた


この写真も送った 父からのコメントは


「黒っぽい犬は 随分 意地悪そうな顔してるな〜」と父が言ったので


この意地悪そうな犬は黒色ではなくて赤茶色で
めちゃくちゃ オモロイ犬なんだよ〜ワタシ大好きなんだよ〜
と、赤毛ティファの良さを、、、確か 熱く語った記憶がある😁





なんだか寿限無に そう言われると 本当に来ていた気がするのが不思議だ


ちなみに、「取って食え〜」と言ってくれた柿は、、、渋柿だった






あーなんと素敵な遠野。



















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