『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

アラビアンナイト@ハックルベリーブックス

2017-08-10 06:10:54 | 講演会・勉強


先週は、楽しみにしていたアラビアンナイト@ハックルベリーブックスさん!
児童文学者の新藤悦子さんと濱野京子さんのダブルトークイベント、しかもアラビア風軽食付きとあらば、これはもう、行くしかないでしょう!!!しかも、定員10名。少人数ってぜいたくだなあって思うわけです。距離感が近いから

というわけで、遠いので迷ったけれど、2時間半かけて千葉の柏までGO~!!!
ええ、かなり食に釣られたのも事実です。こんな感じで美味でした。写真には写ってないけれど、キュウリのヨーグルトサラダも絶品!↓

  

実は・・・告白しますが、このトークイベントを知るまで新藤さんの著書も濱野さんの著書も読んだことはありませんでした(申し込んだ後、急いで読みましたが)。
新藤さんのほうは、6月に『子どもの本のひみつ』というトークイベントが目白図書館であって(これまた興味深かったのだけれど、レポしそびれている)、そこでのお話がとおっても面白かったので、ぜひぜひまたお話聞いてみたいと思ったのです


■新藤悦子さんのお話



まずは、新藤さんからスタート。「こどものとも3月号」の新刊である絵本『さばくのジン』のジンとはなんぞや、というお話をしてくださいました。新藤さん、終始にこやかで、あったかくて素敵な方!それだけで、もう嬉しくなってしまう私

もうね、これ大人の教養講座って感じです。歴史、文化、そこには壮大な世界が広がっていました。とても、分かりやすく敷居低く説明してくださるので、これから自分でももっと知りたい!勉強したい!という気持ちがムクムク
中でも印象的だったのは、

私たち日本人がイスラムを分からないと思うのは、西洋人から見たイスラムを見てるから分からない。実は、東洋から見るとイスラムの感覚・習慣は日本に近い

というお話。地図も描いていただきながらの説明はとっても分かりやすい
トルコに現在ある細密画などの文化は、実は仏教、インド美術、中国からの影響を多大に受けていること。戦利品が次々に移動していった歴史を考えると、ナルホド不思議でも何でもない。けれど、いつの間にかニュースで流れてくる印象に左右されてしまっていた自分に気付き、愕然。西洋人から見たイスラム!!!急にイスラム世界が身近に感じられてきました。

また、アラビアンナイトもアラブのイメージが強いけれど、実は広大な世界が描かれているというお話も。舞台は中国だし、魔法使いはアフリカから来ている。そのくらい実は当時の人々には動きがあった、と。ダイナミックな世界が目の前に広がったのでした


■濱野京子さんのお話




濱野さんは2013年に『アラビアンナイト』をリライト(訳すというよりリライト)されていて、その制作秘話を丁寧にお話してくださいました。

アラビアンナイトって実は大人向けのお話だったんですよね。だから、子どもにはとても聞かせられないような卑猥だったり、残虐だったりするお話も。また、版によっても入ってる話、入っていない話があるなどさまざま。

興味のある方には、『世界史の中のアラビアンナイト』西尾哲夫著 NHKブックスがおすすめだそう↓



このアラビアンナイトを書かれるにあたり、どうしても残虐な部分はちょっと終わり方を変えたり、子どもには通じないだろうなと思う話は省いたりされたそうで、どうしたら子どもの心に届くか、色々工夫されていました。

そして、濱野さんは翻訳するというよりも、まず一度読んでその後、本を閉じて自分が思い出せることを、自分の言葉で書き換えるという作業をされるそうです。興味深い!


これで、参加費たったの1,000円!?安すぎる。3,000円以上でも全然いける!!!
なんとも贅沢な時間を過ごさせていただきました。ハックルベリーブックスさん、ありがとうございました!


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 千葉柏に通いたくなる! | トップ | 子どもたちの本屋奮闘記! »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

講演会・勉強」カテゴリの最新記事