『今日の一冊』by 大人のための児童文学案内人☆詩乃

大人だって児童文学を楽しみたい、いや、大人こそ読みたい。
ハッとする気づきのある絵本や児童文学をご紹介♪

不都合なものは消えてよい?

2017-07-13 22:25:41 | ファンタジー・日本


『真夜中の商店街』(2007年)藤木稟作 徳永建絵 講談社

今日の一冊はコチラ。
ん~、個人的には漫画みたいだな、と感じました。誤解のないように。漫画が悪いとかじゃなく、漫画自体は私も大好き。
本読むのが苦手な子はこういう物語から読むと、入りやすいのかもしれません。本が苦手な我が子を見ていると、内容はともかく(←ここポイントかも?)、‟長い本読めたー!”という達成感が、違う本にもチャレンジしてみよう!というモーチベーションになるようですから

≪『真夜中の商店街』あらすじ≫
ある日友也は、真夜中に不思議な商店街を見つけ、さっそく仲良しの3人を呼び出します。友也の空飛ぶ風船ガムに驚く3人。そこで、3人も次は一緒に商店街へ行くと約束します。真夜中の商店街で、見つけたのは、おもしろくてやめられないゲーム。テストの答えを書いてくれるペン。かわいいポケットモンキー。とってもきれいな月のペンダント。それらは、自分のキライなものと交換できるのです。最初は喜んでいた4人でしたが、次第に大切なものを失ったことに気付き・・・。小学校上級から。


そう都合よくはいかないってこと。キライなものの記憶が消えるというところでは、あれ?既視感・・・。
あ!ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』ですね。バスチアンは、望みを手に入れるたびに、現実世界の記憶をなくしていったんでした。

ただ、『はてしない物語』と違って、この4人の場合は、キライに関して周りが記憶をなくすのであって、本人ではないんですね。だから、複雑な気持ち。だって、メイなんて交換したいのは‟おばあちゃん”と言ってしまうのです。おばあちゃんはボケてしまい、両親がおばあちゃんの世話に忙しくて自分に構ってくれなくなった、と。これは、とっても子どもらしい。子どもってこういうこと言いますよね。弟いらない!一人っ子だったらよかったのに!とか。実際おばあちゃんがいなくなると、両親は優しくしてくれるし、最初メイはとっても気分がいいのです。でもでも・・・。

そして、4人は本当に大切なことはなんなのかに気付くのです。

不都合なものは、本当に必要のないもの?不都合なものって、もしかして一時的かも。
ちょっと考えるきっかけになるのかもしれません。
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