『イスタンブールで猫さがし』(2015年)新藤悦子作 ポプラ社
今日の一冊は、猫好きさんにおススメ!
ワン猫(ヴァン猫)ってご存知ですか?
私は知らなかったのですが、トルコに生息する不思議な美しい猫。なんと、右目と左目の目の色が違うんです!真っ白な毛並みにブルーとグリーンの目がまるで宝石のよう。しかも、この猫ちゃん、泳ぐんですって。トルコから持ち出し禁止、トルコ内でも年々数が減少し続けている貴重な猫ちゃんなのです。興味のある方は、画像検索してみてくださいね。
さて、物語は、このワン猫に会いたくて探すという物語。始まりは、図書室の本に挟まれたメモ。こういうのもワクワクしますね~。
でも、主人公の愛は、どことなく悶々としてます。実は、日本の学校で息苦しさを感じ、逃げるように父親の赴任先イスタンブールにくっついてきたんですね。そんな愛が、友だちと出会い、ワン猫の二つの違う目に象徴されるように、色々と二つの世界を体験し、成長していく物語。
アジアとヨーロッパが混ざり合ったトルコだからこそ、気付きのきっかけが生まれるのかもしれません。
すごくダイナミックなわけでもないけれど、悩みも等身大で、今の子たちが共感できるのではないかな?
イスタンブールの街並みの描写に、異国へと誘われます。登場人物に日本人が多いので、子どもたちには馴染みやすく、なおかつ異国の香りを体験できるという点でも、魅力的。そして、新藤さんの物語は、いつも食べ物が美味しそう(←ココ重要)
この本も、表紙だけ見たら自分からは手に取っていなかったであろう本。けれど、先日の新藤悦子さんのお話聞いたら、そりゃ、読むでしょう!新藤さん、この本を執筆中に、ワン猫がいるはずのないところでワン猫が現れた、という不思議体験をされています。児童文学あるある。
小学校高学年から。
※ 写真は真田亜希子さんよりお借りしました
ところで、異国情緒といえば、かさこ塾で同期だったメイク&ウォーキング講師の真田亜希子さんが、『旅の思い出とアクセサリー』(ブログはコチラをクリック!)という素敵なブログを始められたのでご紹介!
アジアや中近東に旅してる気分になれますよ~。亜希さんの言葉も秀逸で、物語を感じる。最近のお気に入りブログです♪
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