ぽちごや

FC東京のディケイドSOCIOです。今シーズンは何番にしようかな。

2017J2リーグ第4節モンテディオ山形vsカマタマーレ讃岐@NDスタ20170319 -山形見参-

2017-03-20 14:13:47 | 加賀さん

春まだ遠い東北。

山形でございます。

山形は先週も大雪で、長い長い遠征暮らしからやっと解放されたモンテが十分なトレーニングができたのか心配です。NDソフトスタジアム山形も週末まで雪に覆われていて、スタッフとサポのみなさんが除雪されて綺麗になり、第4節にしてようやくのホーム開幕を迎えます。

加賀さんの2017シーズンを追う旅をスタートします。今年はどんなものがたりが待っているのかな。加賀さんの選手紹介CG

加賀さんのユニをゲットしました。

ホーム開幕の相手は、讃岐。J2の旅の距離感に馴染まない身としては、山形と香川の接点が思いつかないくらい香川は遠いですね。日本の広さを感じます。本日のOver the Rainbow♪。本日の山形バカンス♪

やっぱり山形はコンディションの問題があるのか、攻撃陣の不調があるも、守備の安定でなんとかドローに持ち込みました。

山形は、秀仁が怪我のために長期離脱したこともあり、今日も前線のオーダーをアジャストします。シフトは3-4-2-1。GKは児玉。3CBは右から加賀、菅沼、そして今年初スターターの竜也。ボランチは本拓と宏希。WBは右に雄斗左に利弥。2シャドウは右に瀬沼左に荒堀が初スターター。1トップは阪野です。

讃岐は布陣は比較的固定されているみたいですけど、配置は日替わりのようで面白いです。シフトは公式の表記は4-4-2だけど、たぶん5-3-2。GKは清水。3CBは右から中島、エブソン、栄直。WBは右に市村左に和正。アンカーは永田。IHは右に馬場左に大剛。2トップは仲間と徹也です。

山形はこれが初見です。DAZN観戦で予習しようと思っていたのですけど、開幕戦で心が折れました。我慢できる範囲で開幕戦を確認した限りでは、守備の安定感が際立っているのに反し、攻撃はまだ途上だと感じました。

今日もその印象は変わりません。まず守備から。山形は近年のトレンドであるゾーンではありません。守備の初動はフォアチェックです。ボールサイドのシャドウが守備時には一枚上り、阪野とともにボールをチェイスします。これは相手をサイドに追い出す意図です。サイドに追い込むとシャドウとWBとボランチが連動して網を絞ります。さながら追い込み漁のようです。ですので山形の狙いの1stプライオリティは、高い位置のトランジション、のはず。

ただしその加重はそれほど高くはないようです。実際にショートカウンターが成功するシーンはそれほど多くありませんから。むしろ山形のトランジションポイントは比較的低めに設定されていると思います。まだチームを作っている段階ですから、トランジションポイントが低いのは現状を踏まえたリアリスティックな解なのかもしれません。その意味で山形の伸び代はまだ測れません。

相手の攻撃のスピードと威力を削ぐと、横幅いっぱいに五枚配置した最終ラインによる局地戦に持ち込みます。山形の守備の安定は、5バックを担う個々の選手のクオリティの高さに所以していると思います。後述する今日の讃岐の闘いかたが、山形の最終ラインの仕組みと強度をいっそう際立たせていました。ただ、加賀と雄斗が並ぶ右サイドに比べると、馬場にシュートを打たれるシーンがいくつかありましたので、竜也と利弥のセットは幾分リスクがあったと思います。

結果的に完封できたのは、それでもやっぱり児玉の安定感が大きく貢献していました。四試合目にして初の完封ですけど、過去三戦もミニマムのロースコアです。GKとしてもチームとしても、守備に関しては十分に昇格ライン水準以上のクオリティを持っていると思います。

一方攻撃は、まだまだフィットできていないようです。ただ今日はエクスキューズがあります。体が思うように動いていない雰囲気の選手も多く、コンディションの底だったかもしれません。終盤に加賀が足をつって下がることになりますけど、他の選手も疲労があったということですから、長いキャンプをこなした上、山形に戻っても雪によるトレーニング不足の影響もあったと思います。

それでもやっぱり攻撃には課題が多く残っています。一番の課題は、ポストが安定しないことです。阪野がしっかりボールを納め、味方に落とせたときは、WBも攻撃に参加でき、シャドウと絡んで効果的な攻撃ができていました。ただでさえリトリートスタイルゆえの低重心ですから、前線で時間を作らないと攻撃に人数をかけられません。終盤に中山が入って山形の攻撃が活性化したこともあって、前線を二枚にする選択肢もあるかもしれません。

まだゴール数は少ないですけど、山形のゴールの傾向を見るとセットプレーとクロスが75%です。ですから攻撃のかたちの狙いはサイドアタック基調です。有効なサイドアタックのためにも、WBの攻め上がりを促す阪野のポストは重要なタスクです。もうひとつはWBとシャドウとの絡みです。ホントはシャドウが基点になってWBを走らせるイメージなのだと思います。今はまだ左右ともWBとシャドウのコンビネーションができているとは言えません。今日に関しては、それ以前にシャドウのボールホールドのクオリティが低く、雄斗にしろ利弥にしろ、攻撃参加しようにもし辛い状況だったと思います。

シャドウについては、もうひとつ課題があります。状況を考慮したプレー選択ができない場合があります。とくに低い位置でボールを持ったときのプレーの整理がチームとしてできていないように見えます。今日効果的だった攻撃は、荒堀が幾度か見せた裏への抜け出しでした。つまり今日はカウンターが有効だったということです。トランジションポイントが低いことからもカウンタースタイルのほうが合理的です。にも拘わらず山形は、とくに自陣でシャドウにボールが入ったとき、ビルドアップでサイドを崩そうとします。これでは中盤の守備が強い讃岐の餌食になってしまうのも必定。

カウンター以外に効果があった攻撃は、最終ラインから直接前線に当てるかたちです。この場合、阪野もバイタルエリアに下りて受けるので、比較的安定したポストができていました。加えて、ポストをロストしたとしても、その後の讃岐の攻撃を読み、中盤の高い位置でトランジションできるシーンが幾度かありました。本来はもっとイニシアチブをとった闘いかたを志向しているのだと思いますけど、目下のところは現実的でシンプルな攻撃方法をとったほうが良いような気がします。

一方讃岐は高い完成度を見せてくれました。讃岐は非常に攻撃的なスタイルだと思います。その特長はサイドにあります。攻撃に入ると、馬場と大剛が最前線のライン際に高々とはります。2トップは縦の関係で徹也が前、仲間がバイタルエリアでビルドアップに絡みます。これに市村と和正も加わり、サイドに厚みを持った人数をかけた攻撃のかたちが整います。

攻めかたも単純にサイドで崩すというわけではありません。最終的な狙いは右サイド。もともと右サイドにストロングポイントがあるのか、山形との相対性でそうなったのかはわかりません。いずれ、右サイドでシュートを打つためにお膳立てを中央と左サイドで行います。中盤ではWB同士の長い距離のサイドチェンジを行います。これは、山形の守備を左右に揺さぶることを意図しています。堅固な5バックを攻略する工夫のひとつだと思います。

讃岐はパス回しが巧みです。中心を担うのは仲間。仲間はバイタルエリアに下りて、中央で基点になる役を担います。前述の通り、山形の守備は堅いのですけど、最終ラインの強さに比べて中盤にもろさがあるような気がします。もともとゾーンではなく人が動く守りかたをしますから、横に揺さぶられたときに中盤にスペースができる傾向にあります。仲間と、仲間にパスを供給する後方の選手は、ここを狙っていました。

讃岐の守備は、中盤が安定しています。守備時は馬場と大剛が下がってフラットな3センターになります。ちょうど山形のシャドウにIHが対峙する並びです。これが山形のシャドウを基点にしたビルドアップが機能しなかった理由のような気がします。

というわけで、チームとしてのクオリティは今日は讃岐が上回りました。でも、案外讃岐は特異なチームです。今年のゴール傾向は、5ゴールがすべてセットプレー。言い換えると流れのなかでは得点できていません。これだけ試合を支配できていながら不思議なことですけど、それだけシュート力に課題があるということでしょう。今日もどフリーな状態でシュートが枠に飛ばないシーンが何度も見られました。

つまり山形は、セットプレーを中心にケアすれば良かったとも言えます。讃岐のセットプレーはやはり工夫が見られ、ゴールに全員が入る、山雅が見せるようなパターンもありました。それでもゴールを割らせなかったのですから、児玉をはじめとする山形守備陣が、繰り返しになるけど安定していることを証明していると思います。今年は割と大型の選手をそろえているのも、セットプレー対策を意識してのことかもしれません。前半はスコアレスのまま終了。

後半に入っても流れは変わりません。山形の課題がコンディションとコンビネーションだったとし、讃岐の課題がシュート精度だったとしたら、試合中にアジャストできる範囲を超えます。おそらく両チームともセットプレーに期待を持っていたと思います。今日の山形はセットプレーでも苦労していました。とくにプレースキックの精度に難があったと思います。石崎さん時代はよりセットプレー加重が高く、ゆえに必ず左右の優れたプレースキッカーがいました。竜也しかり宮阪しかり。でもセットプレー頼みは、今年山形が変質を願う由縁の、振り払いたい過去のスタイルを象徴していると思います。大きな挑戦になるかもしれないけど、時間をかけてしっかりとチームを作っていってほしいと思います。

先に動いたのは木山さんでした。利弥に代えて拓巳を右WBに投入します。雄斗が左に回ります。左右の守備の強化、とくに狙われていた左サイドをケアする意図だと思います。

木山さんがさらに左サイドに手を加えます。荒堀に代えて駿を同じく左シャドウに投入します。荒堀のコンディションというよりかは、秀仁の代役をテストする機会を作りたかったのだと思います。

同時に北野さんが動きます。大剛に代えて西を同じく左IHに投入します。これは大剛のコンディションを考慮したのだと思います。

ここでアクシデントが起きます。加賀が右足を痛めて下がります。代わって中山が入ります。同時にシフトを3-4-1-2に変更します。中山は阪野と並んでトップ。駿がトップ下。右CBには拓巳、右WBには瀬沼がスライドします。加賀の怪我が無くてもこの作戦は視野にあったような気がします。これが機能します。中盤のつなぎは相変わらずおぼつかないのだけど、前線をパワフルにひっかき回す役者が加わったことで、ようやく縦への推進力が得られるようになります。

試合がややオープンになってきたことに対し、北野さんが動きます。選択はあくまでも強気に攻撃。徹也に代えて一樹を同じくトップに投入します。最前線をフレッシュにしてガチファイトに持ち込む作戦です。これで讃岐の攻撃も活性化します。自慢のセットプレーを一樹に集め、ゴールに迫ります。

加賀が下がったため最終ラインがスクランブルになりながらも、山形の守備は最後まで安定していました。反比例するように、攻撃も最後までパス回しが不安定でした。コンディションが整わない状況でミニマムな結果が得られたことを評価すべきだと思います。シーズンは長いですから、負けないことがまずは大事。しっかりと勝ち点を積み上げていってほしいと思います。このまま試合終了。山形0-0讃岐。

加賀さんの状態は、筋肉系のトラブルではなく足をつった程度のようで安心しました。なにしろフルシーズン闘うことから5年も離れていますから、思わず過負荷になってしまうこともあると思います。身体のケアに気持ちを配る加賀さんのことですから心配してないけど、辛い時間を共有した身としてはついつい怪我に過剰反応してしまいます。

5バックでプレーする加賀さんを観たことがなく、新鮮でした。そしてとても安定していました。抜かれるシーンが一度だけあったけどしっかり事後対処はできていました。対人防御能力は上がっていると思います。5バックのリトリートスタイルなのでスペースがありませんから、加賀さんらしいダイナミックな広域守備を観ることはなかったけど、局面でのスプリントはやっぱり健在で、普通では無理目な距離をあっと言う間に追いつくシーンは随所にありました。地味なプレーだけどモンテサポさんに気づいてもらえると嬉しいです。

モンテサポさんのコールの特長は、良い守備をした選手にチャントを送っていることです。その意味でディフェンダーのチャントは活躍のバロメーターでしょう。数えたわけじゃないけど、今日の守備陣のなかでは加賀さんのチャントが一番多かった気がするのは贔屓目御免。

J1とJ2のクオリティの違いは個人のボール扱いに顕著なのですけど、守備技術はもしかするとそれ以上かもしれません。スペースの消しかた、寄せのやりかた、駆け引きなど、ぼくら素人にはわからないけどクオリティの差異が現場にはあるのだと思います。見た目に分かりやすいのはコンタクトプレーです。相手が十分嫌がる程度のギリギリのコンタクトは、技術的にも戦術的にも高度な技だと思います。山形では加賀さんと本拓さんが抜きん出て光ってます。山形はJ1昇格だけでなく定着も視野にしているチームですから、加賀さんや本拓さんのプレーを範とする意味もあるのかもしれません。

過去二年は、極端なまでに攻撃を封印していましたけど、ホントは加賀さんは攻撃が好きだと思います。もともとFWですし。今日はクロスが一回、アタッキングサードに入った攻撃参加が三回ありました。うち一回は、どフリーでスルスル上がれて、シュートを打たんばかりの勢いでしたのでドキドキしました。2014年のアウェイ浦和戦を想い出しました。

J1とはプレッシャーが違うのですけど、攻撃のプレーのクオリティが上がっていると思います。ひとつには視野が広くなっています。加賀さんのパスが起点で有効な攻撃ができていました。おそらくCBの位置から攻撃ルートが見えているのだと思います。アタッカーが停滞するなか、打開策を模索してそれを具現化する技術が以前より上がっているのだと思います。

ですからパスの精度も上がっています。加賀さんがパスミスをして右手でさらっと「ごめーん」ってやるのは試合中の風物詩でしたけど、今日はミス自体が一度もありませんでした。不用意なホスピタルパスもなく、ひとつ一つのパスに意図が感じられました。攻撃の技術は、浦和で培った財産なのだろうと思います。

そしてなによりも、加賀さんが当たり前のように普通に試合に出られる状況が嬉しいです。今日は大事ではなかったようで安心したけど、くれぐれも身体に気をつけて、1年間乗り切ってほしいです。

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1 コメント

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Unknown (あきこ)
2017-03-21 22:54:29
山形遠征おつかれさまでした
私も行きましたよ 今シーズン3回目の参戦でした(自慢)
嬉しいですね 加賀選手が普通に試合に出てプレーしてるのが見れるのは
そしてぽちさんが愛溢れる眼差しでの写真と記事をブログに載せてそれを読ませてもらえることも
山形の空を見つめ この地を選んだ加賀選手に幸多かれと願いました
どうぞこれからも共に応援しましょう

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