自分第一主義は誰にでもある

●今村復興相が辞めた件で産経新聞のweb版に東北特派員の伊藤氏の「あなたも東北でよかったと思っていませんか」という記事が載っていた。結論だけをまとめると、東京人は東京が被害にあわないと本気で防災を考えないというものだ。確かに、pochiもそうだが3.11の時に自分のところが大災害に会わなくて良かったと思った。特に当時は大型犬を飼っていたので、“この犬を連れて避難できるのか?”ということが、まず頭に浮かんだ。
　小型犬ならまだしも、大型犬が避難施設に入るのを喜ぶ人は少ないと考えたからだ。すると、ボロ家で暮らすしかないなと連想していたのだ。
　災害にあったところは不運だし、できる範囲で手を差し伸べるのは必要だが、そのとき、心の奥底に自分が済んでいるところでなくて良かったと思うことはあると断言できる。また、それは当然のことともいえる。自分が住んでいるところで地震が発生してほしいと思っている人なんていないからだ。
　とくに地震は日本全国いつどこで発生するかはわからない。一言で言えば、運としか言えない面があるのはたしかだ。

●国家にしてもトランプ大統領のアメリカ第一主義を非難する人がいるが、そもそもどこの国だって自国が一番だろう。自国でないどこかほかの国が一番というやつを誰が支持するのだろう。フランスだって公言しないだけで、フランスが最優先と考えているし、イギリスだってそうだ。当然のことを発言したのがトランプというわけだ。いままではそうであっても、表向きの○○論を優先して語っていたにすぎないのだとpochiは思う。
　そういう意味では体裁だけではない本音がちょこちょこ現れだしたのではないかとも思っている。