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ジェネラルエレクトリック47トン機関車(DD12形)

2009年08月07日 | Weblog


先日、海外より機関車の本が届いた。
タイトルは以下のものだ。

GENERAL ELECTRIC INDUSTRIAL LOCOMOTIVES 1924-1978
ジェネラルエレクトリック インダストリアルロコモーティブ 1924-1978

数多くのGE社製機関車の写真が掲載されているが、お目当ての形式は2ショットだけだった。
その形式とはジェネラルエレクトリック47トン機関車である。
僅か2ショットの写真は、1枚が39と8分の3インチすなわち1000ミリゲージの機関車で、もう1枚は42インチゲージ(1067ミリゲージ)のアメリカ陸軍8586番だった。
この47トン機関車はかつてアメリカ陸軍(GHQ)が、敗戦国ニッポンに42インチゲージの機関車を持ち込み、後に国鉄DD12形となった機関車である。
その8586番つまり、後に国鉄DD12の2号機となった機関車そのものが載っていたのだ。

ジェネラルエレクトリック47トン機関車は製造数自体が少ないのだろうか?GE社の機関車を紹介する資料でもその登場は稀である。
日本では44トン機関車を軍用に改造したのが8500形という形式で、主な改造箇所は軌間のほか、台車とキャブだということになっているが、これは如何なる資料に基づくものなのか?
いったい誰が言い出したのだろうか??当時の運転手か?ファンに毛が生えた程度の関連メディアに登場されるセンセイか??
私くしも手持ちは僅かの資料しかなく、茅ヶ崎機関区を訪れたときは既にDD13形しかいないということで、実物を見たことすらない。
しかし、47トン機関車の紹介は47トナーとしてカテゴリー分けされているし、アメリカ軍御用達の機関車ならこの47トン機以外にも45トン、44トン、25トンなど沢山あるので、この47トン機関車が特別な軍用モデルではないと思っている。
また、形式とされる8500番題はまったく形状の異なるロッド式の45トン機関車や、44トン機関車でも確認しているので、日本のファンがGE社製47トン機関車を8500形と信じて疑わないこの形式も誤りだと思っている。
だが、8500番台の番号は如何なる法則に基づき付けられたのかに付いては残念ながらそれを説明できる資料は無い。

軌間は42インチなので、アメリカの機関車としては一般的ではない様に思えるが、この47トン機関車はアメリカでは小型の産業用機関車である。
産業用機関車は数両が輸出されるものもあれば、輸出専用の機関車もある。
各国の産業用路線は様々なゲージなので当然対応路線により様々なゲージの機関車が必要になる。
このサイトで度々紹介するプリマウス機関車も対応ゲージは実に幅広く、NゲージのCタイプ入換用ディーゼルとし知られているM・Wシリーズなどは762ミリから1676ミリまで実に幅広い軌間に対応している。
GE製産業用機関車も同様に幅広く各軌間に対応しているのである。日本の鉄道車両のイメージで大掛かりな改造の末、改軌されて輸出というイメージがそもそも誤りだと思うのだ。

何れにせよまだまだ不明な点の多いジェネラルエレクトリック47トン機関車。
DD12としてでもUSA8500番台としてでもこの機関車についてご存知の方がいらっしゃったらご教授願いたく思う所存です。

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