かくれて咲く花

~凛として~

いちばんいいもの

2008-04-28 18:52:47 | Weblog
GWが始まったので、電車はすいてるかなと思ったら、意外に混んでる。用事があったので早起きして電車に乗り込んだら、学生さんが多かった。そっか、学校はカレンダーどおりなのね。かわいらしい小学生たちが、お母さんに手を引かれて通学している。「ボク、もうひとりで行けるよ」と口をとがらせていた子がいた。えらいなあ。わたしなんか、幼稚園では入園2ヶ月後に肋膜炎で入院したのをはじめ、新しい環境に放り込まれるたびに、体調や精神に変調をきたすという人生だったのに。振り返ると、意外とわたしは神経質なのかもしれないのだけど、やっぱり神経遣ってるんですね。

そんなわたしは、来月なかばに部署異動になります。新しいチャレンジがはじまるのが、とても楽しみと思えるのは、人生で初めてかもしれません。神様が猶予期間として、ずいぶんと心の準備期間を与えてくださったおかげでもあり、そして心配なんかしなくても、すべてはよきに計らわれていると実感しているから、今回は安心して次に何が起こるかを待っていられるのかもしれません。

大好きな赤毛のアンのことばより。

「曲がり角を曲がった先に、何があるかはわからないの。だけどきっと、いちばんいいものが待っていると思うの」


ホントに人生はこの言葉どおりに生きた方が絶対に楽しいし、そしてこの言葉のとおりだと思います。たとえそれが、最初はすっごくunexpectedなものであっても、後から振り返ると「いちばんいいもの」が必ず用意されていたことに気づきます。だからこの先用意してくださっている新たなフェーズもステージも、必ず「いちばんいいもの」なのだと確信しています。

・・・とかいいながらも、異動を言い渡されたとき、1週間から10日くらいは、ナーバスになって胃がシクシクしていたことを告白しておきます。やっぱり、意外と神経質なんですね。


凛として

2008-04-25 19:03:30 | Weblog
「凛」。好きな字のひとつ。

この梅ブログをはじめたとき、梅の凛とした佇まいにひかれる、というようなことを書きました。昨日またある方から、お話のなかで素敵な言葉をいただきました。「凛としていなさい。凛とは『する』のではなく、知識を得て、自信がついてくれば、凛と『なり』ます。だからもっと勉強しなさい」と。ここでいう「知識」には、もちろん経験も含まれると思いますが、「凛と『なる』」というのが気に入って、速攻メモ。「佇まい」というのは、「凛と『する』」という意識的なものだけでなく、無意識的なときに醸し出されるものであり、そうありたいと強く願います。実際わたしはぼんやり・のんびりしているので(一方でイラチな面もあり、自分でもややこしいのですが)、凛と「なる」よう、毎日を積み重ねていきたいです。

凛として。うん、やっぱりいいことばです。


【追記】
もうひとつ頂いたアドバイス。人生は、すべては起こるべくして起こっている。すべては完璧なタイミングで。これも実感しています。



大人志向

2008-04-23 17:25:53 | Weblog
ここ数日はさわやかなお天気!浄化の雨を経て、心もすっきりとしてきましたどんなにつらいことがあっても、それはこの先の喜びへとつながる道と確信しています。

昨年『下流志向』を読んで以来大ファンの内田樹先生。最近の「曇りガラス」状態では、なかなか集中して読書ができない時期が続きましたが、昨日はお風呂で半身浴をしながら読めるくらいまで回復してきました。ああ、よかった。『ためらいの倫理学』と『子供はわかってくれない』を並行して読んでいます。内田先生のおっしゃっていることは、時々難解でわからないこともあるのですが、「絶対に正しい」なぞと自分の考えを押し付けず、寛容と忍耐、他者との共生を説くところが好きです。

たとえば愛国心をめぐる論議とかでは、自分の考えるような「愛国心」を持たない人は「非国民」とひとくくりにして“断罪”するような人たちがいます。一方で、「愛国心」を持つことは戦争につながると反対する人たちもいます。どっちも自分たちが絶対に正しいと思っていて、まったく議論はかみ合わないし、平行線になりますが、お互いの存在が自分たちの考えの実現を阻んでいると敵対し合っているところだけは妙に息があっている。だけど、愛国心の最後の砦とは、自分と考えの違う人、そういう議論を押し付けてくるような「不愉快な他者」に対する寛容と忍耐ではないか・・・という考え方には、本当に心から感銘を受け、深く深く納得しました。わたしはとにかく考えややり方を“押し付けられている”と感じると反発したくなる性格なので、「愛国心」をはじめその他もろもろの考え方に置き換えてみても、違う考え方を持った者同士がお互いに尊重しあい、平和に共存できるコミュニティ、家庭、学校、職場等々があちらこちらに存在する国というのが、最も平和だとわたしは思います。内田先生のような「大人」な議論が、特に国会でなされることを切望いたします。あのぐちゃぐちゃ感をみていると、国会議員に「大人」が少なくなった証左のような印象を受けます。

素敵な大人の方に出会うと「こんなふうになりたいな」と思うし、人情を受けたりそっと心配りを頂いていたことに気づいたりすると、本当に感激します。情けを受けた分、自分も人に情けを循環していかなければ。義理人情の大切さを受け継いでいくためにも、日々大人になる努力を続けていかなきゃです。




白鳥の水かき

2008-04-18 19:26:13 | Weblog
昨夜は「丸の内キャリア塾」に参加。しなやかにご活躍されている3人の女性のパネルディスカッション。経済評論家の勝間和代さん、シリコンバレーでコンサルタントをなさっている渡辺千賀さん、ヘッドハンターの岡島悦子さん。3人3様の生き方とキャリアがあり、それぞれの発する言葉は経験に基づいていて大変興味深かったが、いいなと思ったのが、3人ともとてもナチュラルなこと。要は「バリキャリ」型じゃないところ。そういうのって、かっこわるいという美意識があって、難しい仕事も涼しい顔でこなして、努力は陰で行う「白鳥型」をめざしたいわたしには、とってもいい刺激でした。

おもしろかったのは、キャリアも明確なゴールを描いて、そこに至るにはどういう手順を踏めばいいかというのではなく、「キャリアフロー」という考え方で、そのときそのときに一生懸命にやっているうちにきたチャンスを生かしてすすんでいく・・・というもの。ゴールは固定せず、柔軟にすすんでいくというのを聞いて、自分のぼんやり考えてきたことは間違いじゃなかったのかな、とちょっと自信。だけどやっぱり「チャンスをもらったら、死ぬほどがんばって、それをいかす」ことは必要ということ。わたしもいまでこそ自分が人より得意なこと、というのを多少築けたように思うけど、本気でがんばった時期が何年かあったからこそ。あのときはとても白鳥のように優雅に、とはいえなかったかもしれないけど、一生懸命がんばってよかったなとつくづく思っています。自分のすべてを投入するくらいの勢いは、何かをものにするとき、わたしみたいにあんまり能力のない者は必要なのかもしれません。

3人からポンポンと飛び出す、「セレンディピティ=偶然性を楽しむ/いかす」「シンクロニティ」「直感を信じる」ということばも、女性的な感覚をサラリと取り込んでいて素敵。自分のキャリアを真剣に考えるよい機会でした。しかしドメスティックな職場は、「無意味な拘束」が確かに多いかも。たとえば今日の残業みたいに・・・いやいや、これもわたしに昨日のセミナーを振り返る時間をいただいているのだということでしょう。なんとも直感型の仕事ぶりの自分のスタイルを、「いかに合理的に」という観点から見直す必要もあるかもしれません。そういう意味では、いちど外資系で働いてみたいなあ。そのためには、自分の「棚卸し」をして、自分が労働力のマーケットでどれくらい価値があるのかをじっくり考えてみなければ、です。キャリアだけじゃなく、私生活も充実されている3人をお手本にしつつ。

外はすごい雨
浄化の雨、でもあるのですよね。


Graceful Period

2008-04-17 17:27:01 | Weblog
昨年末にかけて大きな仕事をやり遂げた後、燃え尽きたようになってしまい、ここ数カ月のあいだはやりたいことも次の目標もはっきりせず、曇りガラスを手で拭くような、明日が見えない気分が続いていました。そういう時期のことを、ある人は「自分の棚卸し」期間だといい、ある人は「Graceful Period」という美しい表現をしてくれた。ありがたいことに、ホントにまわりの人たちはみなやさしくて、毎日が「神の恩寵」と思う出来事にあふれていると実感します。

「人生もキャリアも、自分でデザインしていくもの」というアドバイスをくださった尊敬するVさん。即メモ。さすが外資系、"Expand your horizon""Push your limit"と、心にストレートに響いている英語のフレーズと一緒に。わたしの職場は超ドメスティックなので、仕事も「基本リアクティブ(言われたことをやる)」を推奨されるのだけど、やはり自分の担当している仕事はよりよりものにしていく努力をしたいし、自分も勉強して向上していないとおもしろくない。家に帰ると、「平穏な日々が続くのも幸せだけど、世のため人のためにそろそろ“攻め”にいかなきゃね」との尊敬する友人・Mさんからの葉書。わたしは神様(→の言い方に抵抗がある方は、“サムシング・グレート”というイメージで)の存在を心から信じているだけど、いろいろ迷ったり悩んだりしているときに抜群のタイミングでこういうふうなお計いがくると、「上から見ていろいろとアレンジしているに違いない」と思わざるを得ないのです。わたしだけじゃなくて、各人に本当にきめ細かくご配慮してくださっている。それに気付くか気付かないかで、毎日の幸福感はずいぶん違うと思います。どんなにつらいことがあったとしても、「絶対に自分は神様の腕に抱かれて守られている」「いまのこのつらさはこの先の喜びへの途中」と思えるから。

どこに向かってすすんでいけばいいのかもわからない「曇りガラス」状態が少しづつ晴れてきて、やってみたいと思うこともだんだんみえてはきたけど、おもしろいのはどっちに向いていったらいいかもわからず「基本リアクティブ」でいたわたしに、なんとなく「これをやってみたらどうか」とでもいうように、たくさんヒントをくれる出来事が用意されていたこと。前の記事で書いた、人生の転機は「向こうからつかまれる(向こうからあなたを選ぶ)」という感覚は、わたしの場合は「そんなの思ってもみなかったけど、やってみたらおもしろかった」ということが多いため。明確に「これがやりたい!」というのに突き進んでいたのは、小さい頃からずーっと夢だったアメリカ留学まで。留学を果たした後は、紆余曲折の連続の中で、そういう「向こうからつかまれ」た道を歩いてきたように思います。いま担当している仕事も、配属されたときは「行きたくない」と泣いたのに、数年たってまた異動になると「おもしろかったのになあ」と名残惜しく思うほどに。「これをやりたい」と思うことがあっても、「これをやりなさい」と言われたことをやっているうちにおもしろくなった・・これってリアクティブでよろしくないのかな?と思う一方で、あれこれやりたいとジタバタするよりも、神様を信頼してお任せしたほうが、よくなっていったように思う。天の配剤は本当に絶妙だし、棚卸し期間だけに限らず、本当は人生は最初から最後までGraceful Periodなのだと思います。

下書きもできないくらいの曇りガラス度だった期間も過ぎて、また新しいキャンバスと向かい合い、デッサンをはじめたという感じ。最終的にどんな絵になるのかはわからないけど、とりあえず描き始めるのが「うめ」流なのかもしれません。いまの気分は、ミスチルの「靴ひも」かな。♪渋滞で停車した このバスを飛び出して 靴ひもも気にせずに 全力で駆け出して♪


Music really helps

2008-04-15 18:06:48 | Weblog
いつも持ち歩いているもののひとつ、iPod。音楽は電車での移動の友であり、旅行にはスピーカーまで持っていきます(音がないと眠れないので→こわがり)。最近、付属の右のイヤホンが調子が悪いので、新しいのを買ったのですが、やたらコードが短いことが発覚。バッグに入れると具合がよろしくないので、首からぶら下げるようにしてみました。ジーンズとかで出かける休日なんかだとあんまり違和感ないのですが、普段はちょっとカッコ悪い。でも音楽ナシでは通勤が楽しくないので、致し方なしかな。風邪予防にと、いまだに続けているマスクが怪しさを倍増させているからかもしれないけど。

iPodに入っているのは、ほとんど洋楽。今年は冒頭からAlicia Keysの"No One"に大いに感動し、一大テーマソングに。♪But all I know is everything's gonna be alright♪と、聴きほれたり歌ったり忙しく、着うたにも設定していました。アルバムの「As I Am」、あんまりR&B感も強くないし、とっても聴きやすいです。"No One"以外でも"Tell You Something(Nana's Reprise)"も好き。「後で気持ちを伝えよう」なんて思う前に伝えなきゃ、と思います。"The Thing About Love"もしっとりと歌い上げられて聴かせます。Aliciaの素晴らしい声ではじまる出だしの歌詞、

♪Love 
 Love will come find you
 Just to remind you of who you are♪

これを聞くたびに、村上春樹のエッセイに、「人生の岐路というのは、だいたいにおいて向こうからあなたをつかみにきます。あなたから何かをつかむということは、めったにありません」というようなことをたしか書いてあったのを思い出します。ホントにそうだなあと思うのですが、英語で"come find you"というのはすごく語感がぴったりな気がして。

東京にいると、電車の中の会話や街の雑踏の喧噪を消そうと耳にiPodを手放せないのですが、人が少ない、自然の静寂のなかにいると、ただ風の音とかを聞いていたくなると思います。東京では気分を爽快にするためにも、精神を集中するためにも音楽が(たとえうるさいパンクロックでさえも)ものすごく外界との遮断という面で助けになってくれているのかもしれません。ともあれ音楽はやっぱりいいです。最近コブクロがお気に入りで、着うたは「どんな空でも」です♪

【追記】
村上春樹のことばは、正しくは「人生の変わり目はだいたいにおいて、向こうからあなたを選びます。あなたが選ぶことはほとんどありません。ほんとに。」でした。「つかまれる」というのがわたしの感覚なので、勝手に脳内変換しておりました。すみません。



ゾウの神様

2008-04-13 12:12:43 | Weblog
すすめられて読み始めた『夢をかなえるゾウ』。ガネーシャというゾウのインドの神様が、日々流されて無為に過ごしている若者を指導していくお話。なぜか関西弁。キャラは濃い。おもしろい!!世の中に自己啓発本は山ほどあるけれど、「そういう類の本は一切読まない」といういう人が「めちゃめちゃおもしろい」というだけあって、笑いながら楽しめます。

このガネーシャ(ゾウの神様。ホントにインドにいる神様らしい)は、絶対B型に違いない。で、このサラリーマンはA型だと思われます。ストーリーもいいけど、「B型に振り回されつつ、ついていくA型」の関係が笑えます。ちなみにわたしもA型で、普段はみんなに「O型でしょ?」といわれるのに、B型の前に出るとめちゃめちゃA型気質が顔を出します。神経質な自分に気付くというか。だけど、B型に「そんなこと、全然心配することない」といわれると、「そうかなあ」とすなおに思えたりする、いい関係でもあります。尊敬する上司にB型がいましたが、めちゃめちゃ厳しかったし、怒られて泣いたりしたけど、だけど言っていることは正しいので、ついていく努力をした。おかげで多少成長し、いまのわたしがある・・・という、大恩人のひとり。尊敬できるB型に、神経質なA型が努力してついていくというのが、最もうるわしいA-B関係なのかもしれません。他にもパターンはあるかもしれないし、血液型なんて関係ないといえば関係ないのかもしれませんが、なぜかわたしのまわりで仲良しはA型とO型が多いです。次に少しB。これは合うBと合わないBにバキッとまっぷたつに分かれます。ABはほとんどいないかな。

話はそれましたが、いま読んでいるところまでで、最も大事だと思うガネーシャの教え。「世の中のほとんどの人間は、『反応』して生きている」「自由な時間は自分が成功するために使う一番大事な時間」。流されて、リアクティブに自分の時間を浪費するのではなく、目的意識を持って時間をしっかりと使わなければいけない。ここ数ヶ月、何をやりたいのかもわからなかったけれど、最近になってちょっとづつみえはじめた「目標」。かたちにするため、がんばろうと思います。


Be (Back to?) myself

2008-04-11 17:22:37 | Weblog
試行錯誤で書き始めた、梅ブログ。
これまでの記事を自分で読み返して、なんか固い文章だなあという感じ。「かくれて咲く」なんてタイトルをつけたものだから、なんとなく自分らしさを押し殺して、新たなスタイルを確立しよう感が漂う文章は、無理があります。読んでいて、そして何より、自分で書いていても肩がこる!!!よって、今後は気負わず、いつもの調子で書きます。やっぱり「ですます調」がしっくりきますね♪

というわけで、あんまり張り切って書きたくならなかった理由がわかってすっきり。なにか自分と違うものに合わせようとするのは、本当に疲れます。

とはいえ、あまりにもマイペースすぎてまわりにご迷惑をかけてもいけないし、「このままでいいや」と自分の向上をめざさないのもよろしくない。このバランスが難しいのですが、「昨日より今日、今日より明日はbetter day」を信条に、明るく楽しく書いていこうと思います。

何に遠慮してたんだろう。わたしはわたしなのに。




アンニュイな一日

2008-04-04 18:19:07 | Weblog
東京は早くも桜が散り始めた。ひらひらと舞うピンクの花びらに、「また来年ね」といとおしむような気持ちに。まだまだ花冷えがするこの時期、心は一年でいちばんさわやかな初夏へ。半袖になる前に、身体引き締めなきゃ!

今日は本当にぼんやりとしていて、朝から携帯を忘れて駅から引き返したり、ミスをしてご迷惑をおかけしたり、相手の状況がわからなかったとはいえ、自分では思いやりをこめた言葉でも、心ない言葉になってしまったり・・・さすがに日頃からのんきなわたしも、ちょっとへこんでしまった。

だけどそういうとき、本当に神様が派遣してくださったに違いないというタイミングで、天使のような人が現れてやさしい言葉をかけてくれる。傷つけてしまったかな、と心配しながらとぼとぼと歩いていたら、癒し系の先輩と廊下でバッタリ会って励ましてくれたり、先のことを心配していたら、お会いするだけで心があたたかくなる先輩が「大丈夫よ」と元気づけてくれたり。本当に救われ、守られていることに感謝。感謝だけじゃ進歩がないので、わたしもこういうふうに、親切にしてもらったことをほかの人にも循環させていこうと決意。

このところ睡眠不足だったのもよくなかった。明日は大切な友人の結婚式。幸せで最高に輝くふたりを元気にお祝いするため、今日はしっかりと寝ます。