もこが、事務所のパソコンの前に座る私の足に手をかけ、カリカリカリ。
こういうアピールをする時はあれだ。
どうした、なんかいい事したのか?
『いい事』とは、オシッコあるいはウ〇チをしたという事である。
もこが子犬の時、オシッコシートに上手にするたびに手を叩いて褒めてやったものだ。
そのたびにご褒美におやつを与え続けてきた。
だが、どこでどう間違えたか、
排せつ行為そのものが褒められるべき事、もこにとっての『いい事』だと勘違いしてしまったようだ。
有り体に言えば、失敗しても褒められると思っている。
しかたない。『いい事』したなら点検に行かなくちゃ。失敗しとるかもしれんし。
?
なんもしてないじゃん。
扉の前でワクワクしながらまつもこ。
この扉の先に、もこの幸せがある。
『先に頂戴』
もこ!
また、ご褒美の先取りかよ。
最近、狡猾にも『あとからするから先におやつ頂戴作戦』という戦術を覚えてしまったのだ。
ずるがしこいヤツだなあ。
ほらよ。
ちゃんと約束守るんだぞ。
このあと、一応もこはその責務は果たす。
だが、3回に一回はウソだったりする。
「甘やかすからこんな犬になったとよ。おっちゃんのせいよ。」(家内)
言われんでも、そんな事わかっとるわい。
・・・もこ
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