少し前
帰宅すると、台所からいい匂いがしていた。
てっきり家内かと思い、
オーイ
「なんね。」
台所に立っていたのは娘であった。
あれ?
晩御飯作っとったと?珍しか事もあるもんだ。
お母さんは?
「まだ帰って来とらん。ほら、卵焼き。ちょっとしょっぱいかも。」
うん、なるほど。しょっぱいな。
でも、酒の肴にはちょうどいいや。
へー、肉じゃがも造ったと?
パク
ほほう、うまいやん。
ジャコご飯。
ウホホ
大変おいしゅうございます、マジで。
考えて見りゃ、娘がきちんとした献立で造ったのは初めてである。
いい年なんだから、普通はもっとやってくれてもいいんだけどね。
とりあえず、
どういう風の吹きまわしかは知らぬが、目出度い事である。
素直に寿ぎたい。
しかし、
その後
少なからず予想はしていたが、娘が台所に立つことはこれっきりで途絶えた。
ただの気まぐれであったようだ。
いつも当社を応援いただき、有難うございます。
最後まで読んでもらったついでに、
↓クリックしてもらえれば、さらにうれしいです。
にほんブログ村