彼女を腕枕

就寝後、朝まで目を覚まさずにいられるということがない。

左腕がしびれたような、筋を違えたような痛みもあるし
すべては彼女のせいなのだが。

あの、初めて俺の誘いに応じた時の・・・
あの、覚悟を決めて恥じらいつつも俺に身を寄せた時の・・・
彼女のしぐさに狂おしいほどの愛情を感じたものだが。

それからは、人が気持よく寝入った頃、彼女は俺の部屋に静かにやってき、
布団に潜り込んでくる。
遠慮がちにはみえるものの、恥じらいはない。（苦笑）

そうして、俺の左腕をつつき、この腕こうしなさいね、とばかりに
腕枕を要求するのだ。（苦笑）

目が覚めトイレへ行ったり、水を飲みに行ったりしている間も
かけ布団の上から顔だけ覗かせ、戻ればどこ行ってたの？という表情だ。


頼む、布団に平行に寝てくれ、垂直に陣取るな。
狭いじゃないか・・・