たしたりひいたり

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の店主が綴る日々の出来事、コラム

「我輩の猫である」 夏乃胆石

2005年09月10日 | たしたりひいたり
 とにかくそんな夢のオンパレードで2日間。3日目も見ようと意気込んだが
それからはBGMも聞こえなくなり、穏やかな夜になった。

「ホントにこんな夢見たん?」
「ウン」
「アンタ、死にかけとったんちゃう?」
カミサンが言う。

ウーム、いやあ、そんな感じはなかったが・・・
その、なんとなく嬉しそうに言うの、やめてくれんかな


入院してから、9日間ずっと傍にいた点滴君ともお別れの時が来た。
世話になったなあ点滴クン・・・
彼とサヨナラしたら随分身軽になった気がして、翌日からは、少し傷む胃の
辺りをかばうように腰を引きつつ売店に出掛けて、文庫本を探したり
レンタルビデオを借りてきたりした。

2週間。長いようで短かった2週間、その間考えたことは、しばらく会ってない
友人とは、何もなくても連絡しておこうとか、元気でやってるならいいんだけど
とか・・・
猫どもはどうしているだろうとか・・・

退院し、久しぶりに帰った家の玄関を開けると、こうのすけがめんどくさそうに
歩いてきた。しかし、おお!戻ったか、なんて喜ぶ様子はなし。
2階の部屋のソファに寝転んでいるきんのすけは横目で見ただけで愛想もない。
ちっとも可愛くない・・・我輩の猫である。

患 じゃない完

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