海面上昇

2017-05-06 09:50:21 | 日記
気温の上昇による海水の膨張や氷の融解が原因となり、海面水位が上昇すること。
地球温暖化の影響として懸念されており、IPCC第三次報告書によると、温室効果ガスの濃度が現在の増加率で推移した場合、2025年までに地球全体の平均気温は現在より約1度、21世紀末までには約3度上昇することがあり得ると予測されている。そしてそれに伴う海面上昇は、2030年までに約20cm、21世紀末までには約65cm(最大約1m)と予測されている。
海面上昇の結果、各地に大きな被害が出るものと考えられており、例えば、ナイル川河口など海面上昇に対して非常に弱い地域では、多くの人々が土地を失う恐れがあるほか、モルジブなど海抜2m程度しかない国では、1m海面が上昇すると、台風が来ただけで国全体が壊滅状態になる恐れがあるとされている。また日本の沿岸域では現在861平方キロメートルが満潮水位以下にあり、仮に1m海面が上昇すると、この範囲が約2.7倍に拡大、高潮・津波の氾濫危険地域が約4倍拡大するとされている。

黄砂

2017-05-06 09:49:26 | 日記
日本では毎年春先の主に3月~5月にかけて、空や地面を黄褐色に彩る現象が観測される。大陸の乾燥地帯(ゴビ砂漠など)や黄土高原などから、大量の微細な砂じんが風によって吹き上げられ、上空の偏西風に乗って遠距離を運ばれたのちに沈降し、あたり一面に黄色っぽい砂ぼこりが降り積もる。これを黄砂と呼ぶ。砂とともに粉塵を巻き上げ、遠距離を移動することから、Dust and sandstormよりDSSと略称することもある。なお中国では、特に強く風が吹き荒れ、視界が利かなくなる激しい黄砂現象を「沙塵暴(さじんぼう)」と呼んでいる。
 黄砂の経路や速さはその時の気象条件などに左右されるが、発生地から日本まで約3,000~4,000キロの距離を3~4日で到達している。
 黄砂の発生量は近年増加しているとの観測結果がある。背景には、内陸部の山林開発や家畜放牧による土地の荒廃など、人間活動による砂漠化の進行が指摘される。一方、黄砂の影響として、土壌粒子に付着した汚染物質が長距離輸送されるとの指摘や、逆に黄砂に含まれる炭酸カルシウム成分が酸性物質を中和し、黄砂の多く飛来する地域において酸性雨被害を減少する効果なども指摘される。

ベンゼン

2017-05-06 09:48:12 | 日記
水に溶けにくく、各種溶剤と混合しよく溶ける。化学式はC6H6、分子量は78.11、融点は5.5℃、沸点は80.1℃。常温常圧のもとでは無色透明の液体で独特の臭いがあり、揮発性、引火性が高い。かつては工業用の有機溶剤として用いられたが、現在は他の溶剤に替わられている。
大気中の環境基準は、白血病に対する疫学的な証拠があること、そのことについて閾値がないとされていることなどから、年平均値が0.003mg/m3以下であることと定められている。
自動車用のガソリンに含まれ、自動車排出ガスからも検出される。その許容限度は大気汚染防止法(1968)により1体積パーセント以下と規定がなされている。日本では、労働安全衛生法(1972)において特定化学物質、大気汚染防止法において特定物質、水質汚濁防止法(1970)において有害物質に指定されている。