水俣病

2017-02-09 15:38:23 | 日記
1956年に熊本県水俣湾周辺の住民に発生が報告された、手足の感覚障害、運動失調、求心性視野狭窄などを主症状とする中毒性の中枢神経系疾患。
 チッソ水俣工場のアセトアルデヒド製造工程で使っていた無機水銀の触媒から生じた微量のメチル水銀が工業排水として水俣湾に排出され、生物濃縮を経て魚介類中にメチル水銀が蓄積し、それを大量に食べることによって発生した公害病である。
 メチル水銀中毒の母親から胎盤を経由してメチル水銀が胎児へ移行し、言語知能発育障害、嚥下障害、運動機能障害を示す子供もみられた。これを先天性水俣病という。
 公害健康被害補償法の認定患者はこれまでに2,265人(2002年2月末現在の累計)に及ぶ。また、1964年ごろから新潟県阿賀野川下流域でも同様の症状を示す患者が発生し、第2水俣病または新潟水俣病と呼ばれている。

バンカー油

2017-02-09 15:36:59 | 日記
国際航空及び外航海運のための燃料のこと。
国土交通省によるとバンカー油の燃焼に伴うCO2排出量は、世界全体の温室効果ガス排出量の約4%を占める。しかし国にどう割り当てるかの方法が難しいため、現在のところ、バンカー油による二酸化炭素排出は各国の温室効果ガス削減の対象から除外されている。
この問題は、気候変動枠組条約をはじめ、国際民間航空機関(ICAO)及び国際海事機関(IMO)において検討されており、日本も積極的に検討に参加している。また、今後の議論に資するために、国土交通省は、排出削減に向けた技術的見通しについて検討を行い、さらに具体的な削減方策について、その適用可能性について検討し、今後の国際議論に反映させたいとしている。

トリハロメタン

2017-02-09 15:34:52 | 日記
トリハロメタンは、メタンを構成する4つの水素原子の内3つが塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン化合物に置換されたもの。
水道水質基準では、その中でクロロホルム(CHCl3)、ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3)の4物質を対象としており、これらを総トリハロメタンと総称する。
浄水処理過程の塩素殺菌処理において原水中の有機物、特にフミン質等の有機物質(トリハロメタン前駆物質)が分解・塩素化して生成する。
トリハロメタンは、中枢機能低下、肝機能や腎機能への影響のほか、発ガン性や催奇形性についても指摘されており、妊娠初期の女性が高濃度(0.075 mg/L以上)の水道水を大量に飲むと流産の率が高くなるとの報告もある。厚生省より1981年総トリハロメタン濃度として年間平均値0.10mg/l以下の実施が指示された。