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キャステルノー=ル=レズの村の眺め

2017-09-30 10:48:55 | 日記

初期印象派を代表する画家フレデリック・バジール作『キャステルノー=ル=レズの村の眺め』。

1868年のサロンに出品され見事入選した作品である、印象主義を代表する女流画家ベルト・モリゾが「屋外の人物を配し描く、それは我々がしばしば試みていたことだ」と賞賛を贈ったのを始め、幾多の人から高い評価を得た本作に描かれるのは、キャステルノー=ル=レズの村を背景に若い娘が座する姿で、初期の印象主義作品での屋外的肖像画の代表作としても知られている。

陽光が射し込み、背後の樺の木が落す柔らかい陰影の中、白く品の良い衣服に身を包む娘は印象的な瞳で観る者と視線を交わらせている。白地の衣服と相性良く収まる、頭部に結ばれた髪結い布や衣服の縦縞、腰に当てられた帯などの紅橙色は、画家の洗練された色彩感覚の表れであるほか、周辺の木々の緑色の補色関係にもある紅橙色は強い印象を観る者に与える。

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朝の日差しを反射し輝きを帯びる教会の白壁

2017-09-23 10:49:14 | 日記
開放的な上空の空間。本作は1893年から翌年の1894年にかけて画家がモレ=シュル=ロワンのノートルダム教会(聖母教会)を連作的に描いた14点の作品群(1893年に5点、1894年に8点制作)の中の一枚で、最も初期に手がけられた作品のひとつであると推測されている。

縦に伸びる教会の正面壁から尖端部分までの垂直性。本作はクロード・モネの作品群『ルーアン大聖堂』との関連性が指摘されているが両者を比較すると、前者は対象に当たる光の描写や表現手法に重点が置かれているのに対し、後者は本教会そのものの表現を重要視しているのが大きな特徴である。

朝の日差しを反射し輝きを帯びる教会の白壁。画家は本教会に面した家の三階から見た構図を採用しており、画面中央に配される重量感に溢れた教会の白壁は、朝の日差しを反射し輝きを帯びており、縦に伸びる教会の正面壁から尖端部分までの垂直性は観る者の視線を上空の開放的な空間へと向けさせる。

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「ゾゾタウン」前澤友作氏は、アートの新たなゴッドファーザーとなるか

2017-09-16 11:11:06 | 日記
実業家の前澤友作氏(Yusaku Maezawa)は、米国人美術作家ジャンミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の傑作を1億1050万ドル(約123億円)で落札したことをインスタグラム(Instagram)の投稿で発表した。この投稿で前澤氏は、オークションの歴史だけでなく、日本のアートにおいても新しい時代の幕開けを示した。

 バスキア作品の過去最高額での落札は、80年代の日本を思い出させる。当時、企業が資産買入として、海外の土地やビジネスのほかに、印象派の絵画に大盤振る舞いした。しかし億万長者の前澤氏は、その並外れた資産にもかかわらず「僕は一コレクターに過ぎない」と主張する。今回の落札は、自身の愛と本能に駆りたてられたもので、美術アドバイザーからの指図からではないという。「美しいと思ったから買う、それだけです。名作と呼ばれるものの歴史やストーリーも作品の一部として楽しんでいますが、名作を所有すること自体は購入の目的にはなりません」とAFPの取材に答えた。

 今回落札したのはキャンバスにオイルスティックとアクリル、スプレーペイントを使用し、頭蓋骨を思わせるイメージを描いた、ジャンミシェル・バスキアの1982年の無題作品。前澤氏はこれを隠しておくのではなく、世界中のギャラリーに貸し出す予定だ。ニューヨークで開催されたオークションのあと、「この作品が僕に喜びを与えたのと同じように、人々にも喜びをもたらしてほしい。また21歳のバスキアが手がけたこの傑作が、若い世代をインスパイアしてくれたら」と語った。

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ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル

2017-09-09 11:08:08 | 日記
 印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワール作『ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル』。

 本作はルノワールのほかエドガー・ドガ、ベルト・モリゾなどとも交友のあった、画家であり収集家としても知られていたアンリ・ルロルの二人の娘イヴォンヌとクリスティーヌをモデルに、当時裕福な富裕層の間で流行していた≪ピアノ≫を弾く姿を描いた作品である。画家は本作以前にも『ピアノに寄る娘たち』など本画題≪ピアノを弾く娘≫を度々手がけているが、本作ではルノワールの色彩の対照性への興味が顕著に示されている。

 画面中央で白い上品な衣服に身を包むイヴォンヌ・ルロルは交差させるように(ピアノの)鍵盤の上へ置いている。その奥では鮮やかな赤い衣服を身に着けたクリスティーヌ・ルロルが両手でイヴォンヌを囲むかのように寄り添っている。

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当時のルノワールの模索と探求が示されている

2017-09-02 11:01:25 | 日記
さらにハイライトとして置かれる白色と隣り合う濃黄色がサン・マルコ寺院を眩いばかりに輝かせ、それは色彩の洪水となって画面全体へと溢れるかのようである。

そして画面中央から下部へと配されるサン・マルコ広場に落ちる影は陽光に照らされるサン・マルコ寺院と対比するかのように青い色彩が用いられており、この補色的な色彩の対比は晴天の空模様と共に特筆に値する美しさを醸し出している。

また寺院自体の形状描写はやや写実性を感じさせるものの、豊かで非現実的な色彩と軽やかで速筆的な筆触によって非常に現代的な感性を見出すことができるなど、本作には筆触分割を用いる印象主義的表現に疑問を抱いていた当時のルノワールの模索と探求が示されている。

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