株式会社プランシードのブログ

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その527.最近ドローンに凝っている5の1

2021-09-16 07:52:24 | 制作会社社長の憂い漫遊記

我々の業界に低予算化の嵐が吹き荒れてすでに数十年経つ。

テレビ番組では演出や演出補がハンディカメラを持つのは当たり前で

昨今は出演者までカメラを持つ。

カメラが多いほど編集もしやすく、

思わぬ発言や動きを撮ることもできる。

しかしカメラが多くなれば機材やスタッフも増やさねばならず

低予算作では苦肉の策で演出や演出補のみならず

出演者までハンディカメラを持つようになった。

スタッフ・キャスト総出で撮影するのは、

スマホの進化でカメラが小型・高性能・安価になったことと、

視聴者が揺れる映像にも馴れたこと、さらにスマホで視聴者自らも

動画を撮ることが日常茶飯事になったことが大きい。

確かに感じ方が各々違うのだから

一人1台のカメラがあってもしかりなのだが。

 

正直に言うと複数カメラ化で編集にテンポが付けられるので

私も多用しているが、それでも演出自らがカメラを持つことには

相当抵抗があった。しかし、その与えられたカメラが、

ドローンとなると私でさえ「やってみるか」となる。

ドローンとはつまり空撮。

以前はヘリコプターをチャータして1時間30万円で空撮していた。

タクシーで八尾空港までかっ飛ばし、

ヘリコという防振装置にカメラを取付けて飛び立つ。

ヘリコプターには操縦手以外には、

カメラマンとカメラ助手の二人しか乗れない。

演出陣はお見送り役だ。

フライトも予算の関係で大作2時間、普通は1時間が基本。

30分の作品で1分使うか使わないかの撮影に

30万円/1時間+スタッフ人件費+機材費+フィルム・現像費+

交通費・諸費がかかるのだから、余程の狙いがないと

プロデューサーも空撮許可を出してくれない。

▲第1回大阪-メルボルンヨットレースで大型ヘリに乗る

 

ヘリが八尾空港に戻るとフィルムは

撮影助手か助監督が抱きかかえて現像所に走る。

ラッシュがあがるまで演出陣はただひたすら

30万円+αのカットを待ちわびる。

 

しかし、ドローンの登場で空撮が一気に低予算&身近な撮影になった。

しかもヘリコプターとは違い小回りが効くのでまさに鳥瞰だ。

▲40年前の鳥瞰移動撮影。軽トラ自走型。右端が私。

 

ということで最近私はドローンに凝っている。

もちろん私がドローンを操縦しながら撮影する。

演出がカメラを持つことに抵抗がある私が

ドローンとなるとその抵抗がないに等しいくらい薄れる。

しかし、ドローンとて撮影することに変わりはない。

よって私はいま鬼勉強中である。

私はテレビゲーム世代ではない。

パソコンにいたっては1本指打法の我流である。

だから、いきなりドローンは操縦できない。

万一墜落しても危険が少ないということで、

田んぼで練習をすることにした。

1回目は、淡路島北部の棚田に。

2回目は、大阪府北部の能勢町の棚田に。

 

なまじ今までカメラマンに撮りたい画をオーダーする

立場にあっただけに、思い通りにカメラワークができないことに

爆発的な苛立ちを感じる。

ようやく3回目にしてそれらしい画が撮れたが、

それとてかなりの妥協の産物だ。

1回目と2回目は決して誉められたものではない。

いや明らかにボツだ。

しかし諦めた訳ではない。

とりあえず1回目と2回目の撮影素材で編集をして、

撮り方に活かす作戦も実行した。

今まさに私はドローンにはまっている。

ということ次回はありえねー失敗談を報告したいと。

乞うご期待!



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