☆チュニジアの暴動（続） Riot in Tunisia (Cont'd)

昨日の続報です.

16日朝のフランス各紙のトップニュースは、やはりチュニジア事件でした。

ル・モンドは、“ベン・アリ大統領一族の銀行口座凍結”を報じ、フランスに入国した大統領家族たちの滞在資格を認めない予定などの記事が書かれていました。

ル・パリジアンのトップ記事は、“チュニジアの人々は既に未来に向けて始動”と言うタイトルでした。

レクスプレス紙は、“ベン・アリ大統領がいなくともチュニジアの夜は明ける”との見出しを掲げ、大統領夫人の家族が経営する大きなスーパー・マーケットに火を放たれて燃えさかる写真が載っていました。




ここでは、ル・フィガロ紙の記事を御紹介します。

La Tunisie, un avertissement pour
d'autres pays arabes
　Certains spécialistes estiment que la «Révolution du jasmin» pourrait créer un effet d'entraînement dans les régimes autoritaires de la région. Mais des disparités locales demeurent.


（日本語訳）
チュニジア事件は他のアラブ諸国への警告
　専門家によれば、“ジャスミンの革命”が、専制政治下の（アラブ）地域の国々に波及効果をもたらすと推測している。これらの国々では、不平等が依然として残っている。

このチュニジア動乱は、既に“ジャスミンの革命”と呼ばれている様です。当面は、独裁者や王族が支配するアラブの国々には、重要な用事が無い限り渡航は差し控えた方がよさそうです。

尚、現在チュニジア全土に非常事態宣言が発令されており、4人以上の集団行動や午後5時以降の外出などが禁止されています。
チュニジアに渡航を希望をされる方は、“外務省の海外安全ホームページ”における次のサイトで注意情報が出されていますので、ご参考になさって下さい。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2011C019