絵じゃないかおじさん

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仮想はてな物語 お小説・ストーリィ 1/3 (006-1)

2016-10-22 07:14:08 | 仮想はてな物語 

      
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  * 蜘蛛を助けて(006-1)




 「人を殺した」というのも、そもそも蜘蛛が原因だという。奴は、蜘蛛に大変愛着があるようだ。


 ある日のこと、道を歩いていると、蜘蛛が横切っているのに出くわした。彼は、歩くのを止めて、じっと蜘蛛が通り過ぎるのを待っていたという。そこに、彼の後から強引に割り込みをかけて、蜘蛛を踏んづけた若者がいた。


彼は怒った。揉み合いをしているうちに若者は倒れ、道端の尖った岩に頭をぶつけて、したたか血を流してこと切れたという。若者も可哀相だが、カンダタも不運な奴だ。こういうアクシデント、何とかならないものか。二人とも悲運な出会いをしたものだ。あと数秒、ビックバンダーのヤツが時間管理をしっかりしてくれていたら、と思うと残念でならない。


つづく



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