モーツァルトの交響曲第40番(ト短調)には金管楽器として2台のホルンが楽器編成に組み込まれています。
私が残念に思うのは、多くの演奏でホルンは小さな音でしか奏でられず、あまりにも存在感がありません。
この総譜(スコア)は私が中学2年生の時に買ったもので、言うなれば35年以上も、もっと金管楽器を大きな音量で! と思い続けていたことになります。
昔から、マーラーの演奏は概して金管楽器の音が大きすぎて、逆にモーツァルトは小さすぎる ‥‥ と感じていました。
大編成のオーケストラを用いて作曲されているとはいえ、本質的には室内楽的な作風だと思っている私には、マーラーの演奏での金管楽器の音量は、概して 大きすぎる と感じます。
それにひきかえモーツァルトの演奏では、金管楽器が不当にも音量を抑えて演奏されているように感じます。
モーツァルトの時代には、金管楽器のピストンやロータリーが発明されていなかったので音階(の全ての音)が演奏できない部分はありますが、それならば少し後のベートーヴェンも同じですが、ベートーヴェンの曲では、金管楽器は大きな音量で演奏されています。
私が思う端的な例が、交響曲第40番(ト短調)の第4楽章の 147小節目 からのホルンです。
それまでピアノ(小さな音)の指定だった曲が、一小節前の146小節目のビオラからフォルテ(大きな音)を出す指示になり、続く147小節目からのホルンも フォルテ で演奏する楽譜上の指示です。
当時のホルンは音階が演奏できないので2台のホルンが代わる代わる演奏し、しかも演奏3小節はホルンが演奏できませんが、それでも161小節目までの 15小節 の間、ホルンが重要なフォルテ(大音量)を奏でる指示が楽譜に記されているのですが、残念ながら、多くの演奏は、弦楽器の影で 控えめに演奏されている に過ぎません。
https://www.youtube.com/watch?v=qzBwa2jI1Oc&spfreload=10
上の動画の29分05秒からが、該当の147小節目ですが、動画も弦楽器奏者が写っているように指揮者には、ホルン(金管楽器)を響かせようとする意図もなかったようです。
上の動画では(4楽章だけなので)2分33秒からが該当の147小節目ですが、こちらの演奏は比較的ホルンが大きな音量が演奏されていますが、それでも、私は更に大きな音量で演奏してもらいたと思っています。
( 続く )
他の「音楽の素晴らしさ」の記事一覧は下記のURLとなります。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/7e3b92fd45e0082610ac0f53b1c957c1
音楽の素晴らしさを私の拙い文章でどこま表現できるかわかりませんが、記していきたいと思います。
音楽に関連するシリーズ 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)も併せてお読みいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/425e60748dfa331bec8b445953003a7a
演奏不可能と言われたリストの超絶技巧練習曲(1837年版)を日本で初演したピアニスト
川上敦子さんのことを掲載したシリーズです。
最終話:2015年3月11日掲載 川上敦子さんから頂戴したお心
音楽に関するシリーズ 世界が実力を認めたピアニスト 川上敦子さん も併せてお読みいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/ab144349ca849a6e6f7e8514a704a86e
大成功のカーネギーホールのリサイタルと同じ演奏を聴きました!
既にシリーズ掲載を完了している 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)の続編にあたります。
私が残念に思うのは、多くの演奏でホルンは小さな音でしか奏でられず、あまりにも存在感がありません。
この総譜(スコア)は私が中学2年生の時に買ったもので、言うなれば35年以上も、もっと金管楽器を大きな音量で! と思い続けていたことになります。
昔から、マーラーの演奏は概して金管楽器の音が大きすぎて、逆にモーツァルトは小さすぎる ‥‥ と感じていました。
大編成のオーケストラを用いて作曲されているとはいえ、本質的には室内楽的な作風だと思っている私には、マーラーの演奏での金管楽器の音量は、概して 大きすぎる と感じます。
それにひきかえモーツァルトの演奏では、金管楽器が不当にも音量を抑えて演奏されているように感じます。
モーツァルトの時代には、金管楽器のピストンやロータリーが発明されていなかったので音階(の全ての音)が演奏できない部分はありますが、それならば少し後のベートーヴェンも同じですが、ベートーヴェンの曲では、金管楽器は大きな音量で演奏されています。
私が思う端的な例が、交響曲第40番(ト短調)の第4楽章の 147小節目 からのホルンです。
それまでピアノ(小さな音)の指定だった曲が、一小節前の146小節目のビオラからフォルテ(大きな音)を出す指示になり、続く147小節目からのホルンも フォルテ で演奏する楽譜上の指示です。
当時のホルンは音階が演奏できないので2台のホルンが代わる代わる演奏し、しかも演奏3小節はホルンが演奏できませんが、それでも161小節目までの 15小節 の間、ホルンが重要なフォルテ(大音量)を奏でる指示が楽譜に記されているのですが、残念ながら、多くの演奏は、弦楽器の影で 控えめに演奏されている に過ぎません。
https://www.youtube.com/watch?v=qzBwa2jI1Oc&spfreload=10
上の動画の29分05秒からが、該当の147小節目ですが、動画も弦楽器奏者が写っているように指揮者には、ホルン(金管楽器)を響かせようとする意図もなかったようです。
上の動画では(4楽章だけなので)2分33秒からが該当の147小節目ですが、こちらの演奏は比較的ホルンが大きな音量が演奏されていますが、それでも、私は更に大きな音量で演奏してもらいたと思っています。
( 続く )
他の「音楽の素晴らしさ」の記事一覧は下記のURLとなります。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/7e3b92fd45e0082610ac0f53b1c957c1
音楽の素晴らしさを私の拙い文章でどこま表現できるかわかりませんが、記していきたいと思います。
音楽に関連するシリーズ 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)も併せてお読みいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/425e60748dfa331bec8b445953003a7a
演奏不可能と言われたリストの超絶技巧練習曲(1837年版)を日本で初演したピアニスト
川上敦子さんのことを掲載したシリーズです。
最終話:2015年3月11日掲載 川上敦子さんから頂戴したお心
音楽に関するシリーズ 世界が実力を認めたピアニスト 川上敦子さん も併せてお読みいただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/pizzica0912/e/ab144349ca849a6e6f7e8514a704a86e
大成功のカーネギーホールのリサイタルと同じ演奏を聴きました!
既にシリーズ掲載を完了している 伝説のピアニスト 川上敦子さん(全25話)の続編にあたります。