ウィトゲンシュタイン的日々

日常生活での出来事、登山・本などについての雑感。

天狗山から西渓園へ

2016-03-05 15:46:06 | 登山(両毛・常総)

3月4日(金)

足利市駅→足利織姫神社・蕎遊庵→鏡岩展望台→足利城跡→天狗山→富士見岩
→本経寺→西渓園→足利市駅

最寄駅9時23分発の東武伊勢崎線に乗り、途中館林駅で接続列車に乗り継ぎ
足利市駅に着いたのが10時12分。

足利市駅北口から渡良瀬川を渡り、県道67号を左折して足利織姫神社に向かう。

途中、足利織物会館2階にある足利織物伝承館に立ち寄ってみた。

展示スペースの制約もあるのだろうが、展示内容は今一つ。
しかし、着物や反物の展示では、「一に柄立、二に品質」を掲げていた足利銘仙が
現代においても斬新な柄や色使いだと感じられる織物であることがよくわかった。
また、これから向かう足利織姫神社が、織物の神様として尊崇されていることもわかった。

こちらが織物関係者からの尊崇を集めた足利織姫神社である。
現在では、縁結びの神様として多くの参詣者を迎えている。
織姫山の中腹にある赤い社殿と緑青色の屋根はとても美しく
遠目でもよく目立つので、東武伊勢崎線の車窓からもすぐそれとわかる。
普段は午前中に山を歩き始めるのだが、この日は昼に寄ってみたい店があった。

その店がこちら。
足利織姫神社の境内にある、蕎遊庵(きょうゆうあん)である。
食事の模様はこちらで。

蕎麦で腹ごしらえをした後、11時30分に神社裏手の両崖山登山口から歩き始める。
この日はとても暖かかったからか、織姫公園のサクラが既に咲き始めていた。

11時45分、鏡岩展望台に到着。
足利市街が眼下に広がる。

両崖山までの登山道は、よく整備されていて危険はなく、所々岩が露出している。
気のせいかもしれないが、歩いていて、ふとウメの香を感じることがあった。
登山道の西側斜面に広がる西渓園という梅林から漂ってきたのではなかろうか。

しばらく行くと、その西渓園が眼下に見える所に出た。
山肌が白くウメの花で埋め尽くされている。
帰りに寄るのがますます楽しみになった。

足利城跡手前にも、やはり見晴らしの良い場所があり、足利市街が見渡せる。

歩き始めて45分後の12時15分、足利城跡に到着。

足利城跡を背にして石段を降りた所は、東屋のある広場になっており
そこで子供たちが引率の先生とともにお昼を食べていた。
「こんにちはー!」
子供たちの元気な声に見送られ、天狗山ハイキングコースへと入る。

こちらの道も歩きやすい道で、天狗岩の手前にトラロープがつけられている急斜面があるが
巻き道もあるので問題はないだろう。

12時42分、天狗山山頂に到着。

南側の眺め。
空気が澄んでいれば、関東平野が一望できるようだ。

こちらは北側の眺め。
北関東自動車道の五十部トンネル付近と思われる。
空気が澄んでいれば、おそらく日光や赤城なども見ることができただろう。
天狗山を後にし、山を下るだけだが、その前に富士見岩展望台に寄り道。

途中、本経寺と通七丁目に下る道を分け、天狗山から15分ほどで富士見岩に着く。
岩の上に立つと、けっこうな高度感を感じる。
富士見岩で眺めを楽しんで、来た道を引き返す。
通七丁目への分岐を見送り、西ノ宮・本経寺分岐を右手に折れる。
富士見岩から本経寺までは20分弱で、道もそこそこ幅があり、迷うことはないが
イノシシが掘り返したような穴がいたるところにあって、少し怖くなった

13時19分、本経寺に下山。
本経寺からは舗装路を道なりに下り、第一中学校正門前の道を左に折れて
突き当たったところが西渓園という梅林である。
本経寺から徒歩約10分である。

西渓園はもとは個人所有の梅林だったものを足利市に寄付され
ウメの開花時期に合わせて一般開放している(無料)。
足利市に問い合わせたところ、開放終了は3月中旬ということだった。
開放時期も流動的なようなので、行かれる方は事前に足利市にお問い合わせを。
先週行った、長瀞の宝登山梅百花園は観光梅園なので、ウメの品種も豊富なうえに
株の背丈も観光用に剪定されていて、間近で花を眺めることができるが
ここ西渓園ではウメの背丈が高く、野趣に富んだ雰囲気が楽しめる。
足利市のホームページによると、白梅が7割、紅梅が3割とあるが
実際に見た感じでは、ほとんどが白梅、稀に薄紅色のウメがあるくらいの印象だ。

山肌に咲くウメを、のんびり眺めて歩くこと30分、ぐるりと園内を1周できた。
西渓園を訪れている人は多く、園内でお弁当を広げている光景も見られた。
足利駅までの帰り道、何人かのカメラを持った人とすれ違った。
おそらく、西渓園に行くものと思われた。
西渓園から足利市駅まではゆっくり歩いて40分ほど。
足利市駅発14時54分の東武伊勢崎線で帰途に就いた。 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
梅も山もいいですね (芝刈り爺さん)
2016-03-05 20:16:36
ちょっと暑めの時期にここを歩きましたが、、この時期ですと眺めもいいんですね。梅もよく見えるし、なかなかいいコースですね。いつか歩いてみたいですが、両崖山までは結構人も多いのでは。いつぞや歩きましたよね。秋に。
ところで、私、再任用の期間はあと1年ですが、このたびきっぱり退職することにしました。と言うのも、、異動の内示が出され今度はさらに遠くなり、ちょっと内容もきつめのところで、以前体調を壊したところでもあり、、悩んで悩んでの結論です。今の仕事敷きなんですけどね。4年前の定年退職、今回の再任用の退職、、何も仕事のない生活など考えていなかったので、さてさてと真っ白な人生のキャンバスに、少しの寂しさもあり、、多少途方にも暮れています。まずは勉強、山、旅行、でしょうかね。こちらの私事の報告でした。
静かなる山歩きは平日に (ぴすけ)
2016-03-06 11:15:28
芝刈り爺さん、そうですか。
これからはご自身とご家族のために時間を使うことが多くなるのですね。
静かなる山歩きは、ぜひ平日に。
私は独りの時、もっぱら平日に山を歩きます。
人も少なく、静かで良いですよ。

両崖山まではちらほらとハイカーの姿もありましたが、それでも3、4組だけで、ほぼ一人で歩いている状態でした。
天狗山方面は、天狗山の山頂でお昼を食べているパーティがいたほかは、誰とも会いませんでしたよ。
誤字です。 (芝刈り爺さん)
2016-03-07 14:53:00
下から4行目、今の仕事敷きでなく今の仕事、好きですね。気になったので訂正です。
山は静かなのが一番。この頃の山は結構賑やかで、、、。これから毎日休みとなると、静かなところに行けるかもしれませんね。あと何年、、などと弱気な思いもありますが、歩けるだけ歩ける範囲で歩きたいと思っています。
たまにはご一緒させてください (ぴすけ)
2016-03-07 18:23:42
芝刈り爺さん、私が吾妻小舎にいた時、横山厚夫さんもご高齢ながらご夫婦で吾妻を歩かれていらっしゃいました。
年を重ねても山を歩けるのは、里山を見いだしたからだというお話もされていました。

以前、瑞牆山に登った時、富士見平でご高齢の男性とお話したのですが、その方は持病があって、歩ける範囲が制約されているそうですが、山は高い山の頂上に登るだけが山歩きではなく、山の周囲をその姿を眺めながら歩くのも良いものだとおっしゃっていました。
私も、年を重ねても山をうろうろしたいです。

芝刈り爺さんの静かなる山行に、たまにはご一緒させてください。
静かにしていますから

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