初期の虫歯治療で、虫歯を削らずフッ素入りの人工エナメル質を歯に塗る新しい方法の開発に、東京医科歯科大大学院生で、民間研究所「FAP歯科研究所」の山岸一枝代表と山梨大のチームが成功した。24日付の英科学誌「ネイチャー」に発表した。
歯を作るカルシウムの一種「アパタイト」などで作ったのり状の素材を、虫歯に塗って約15分置くと、歯と一体化する。エナメル質が覆うことで歯を強化するとともに、素材に含まれたフッ素が虫歯を治す。
人工アパタイトを歯に定着させるにはこれまで高温と高圧が必要だったが、アパタイトに酸性の溶液を混ぜることで常温で歯の表面に定着させることを可能にした。
初期の虫歯治療では、虫歯を削り、金属などの人工素材を詰めるのが一般的だが、歯に詰めた素材と歯にすき間ができ、虫歯の再発につながることが多い。山岸代表は「今回の治療法なら、歯と一体化させるので虫歯再発の予防にもつながる」と話していた。
歯を作るカルシウムの一種「アパタイト」などで作ったのり状の素材を、虫歯に塗って約15分置くと、歯と一体化する。エナメル質が覆うことで歯を強化するとともに、素材に含まれたフッ素が虫歯を治す。
人工アパタイトを歯に定着させるにはこれまで高温と高圧が必要だったが、アパタイトに酸性の溶液を混ぜることで常温で歯の表面に定着させることを可能にした。
初期の虫歯治療では、虫歯を削り、金属などの人工素材を詰めるのが一般的だが、歯に詰めた素材と歯にすき間ができ、虫歯の再発につながることが多い。山岸代表は「今回の治療法なら、歯と一体化させるので虫歯再発の予防にもつながる」と話していた。