TATAKAU★SALSA CLUB

楽しく見えるその状況とは裏腹に、実際は踏んで蹴られて肘打ちされて…。結構これってツライのよ。

最初で最後のIbrahim Ferrer

2006-02-05 11:44:57 | 最初のこと
2005年5月13日GatesheadにあるSageというコンサートホールで、
Ibrahim Ferrerのライブコンサートを観た。
IbrahimはBuena Vista Social Clubのメンバー。
そのバンドの事は映画にもなってる。(私はまだ観てないけど。)


↑私が観たIbrahim Ferrerは本当にこんな感じ。

コンサートは超最高!

その時点では他のサルサバンドのコンサートは観た事無かったけれど、
絶対これが私の人生で出会える最高のコンサートであることは間違いなし。
そう言い切れるくらい素晴らしいコンサートだった。

Ibrahimは歩く時にもお供のヒトがついたり、
途中、咳き込んだりと、かなり大変そうだったが、
一度歌いだすと「どっからその声が出るの?」というくらい
素晴らしい歌声だった。
もう、おとなしく座って聞いてなんかいられないくらいくらい
『躍らせる歌』だった。
(実際、私は聞いている間中、ずっと足がステップを踏んでいた。
『赤い靴』を履いているようだった。隣の人たちはさぞかし迷惑だった事だろう。)

コンサート後、たまたま会場で会ったサルサ友達とIbrahimの出待ちをした。

日本では考えられないくらい、コンサート後の会場は閑散としていた。
私達は関係者出口に行った。警備も薄い。
なにより、出演者達がものすごくリラックスしていたのだ。
サインを求められれば気軽にサインをしてくれたし、握手もしてくれた。
Ibrahimも例外ではなく、ヨボヨボしていてもサインをしてくれたし、
私の友達とはスペイン語で話をしていた。

Ibrahimはゲホゲホと咳をしていたので、私は彼に飴をあげた。
彼は「おお、ありがとね。これは美味しい飴だねぇ。
キミは気が利くから、今度のコンサートではキミにステージお世話係を頼もうかねぇ」
なんてお礼を言ってくれた。
大柄の奥様と一緒に行動していて、とっても仲睦まじそうだった。

そんなIbrahimが亡くなったのは2005年8月6日。

もう、彼のコンサートは生では観られない。
最初で最後のコンサートがイギリスで観られて本当に良かった。

もうIbrahimのコンサートお世話係りになれなくて残念だけど。


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