
行って参りました、「八犬伝の世界展」。

この芳流閣の立て看(?)は、後ろの階段に沿わせてあるんだそうです。
ちょうと階段昇ってくと屋根の上に出られるような。
そういえば元の絵はこれの逆版(左右反転)のような記憶がありますね。
こーいうおちゃめな事を考えられるようです、ここの学芸員の方々は。
午前中に家を出て瀬戸大橋を渡り、讃岐に来たからには讃岐うどんを食さねばならんだろうと、まずうどん屋に突撃。
一軒目が閉まってまして、二軒目で人を掻き分けつつ(相変わらず讃岐うどんブームのようですな)なんとか醤油うどんをお腹に詰め込み。
愛媛市内の一方通行の道をくるくると回りつつ、美術館に辿りついたのは三時前。
担当学芸員の方々、ボランティアの皆様がどうやら到着を待って下さってたようで、どうもすみませんでした

碧也、人前に出るのがイマイチ苦手でして、サイン会なるものも逃げ続けて一度もやった事が無く、したがって人前でサインなるものをする事にも慣れておらず…。
ボランティアの皆様の図録を、見苦しい絵とサインで汚してしまって申し訳ございませんでしたの事…


しかも現八の痣位置とか間違えるし…(源内とごっちゃになったよ)。
あまつさえてめーのサインまで間違えるし…あああ(恥)。
そんなこんなの大変な恥を振りまきつつ、お茶をご馳走になって、展示会場へ。
「八犬伝の世界展」は、やはり、馬琴マニア八犬伝マニアにとっては大っ変面白いものでした。
「ああこれは」と思い当たる有名な版画から、「これは初めて見た」という珍しいものまで、ありとあらゆる江戸の八犬伝がずらり。
歌川国芳、月岡芳年にやっぱり「いいなーこれ」ってものが多い気がするのですが、個人的には少年時代の八代目団十郎や、セクスィー美人が読本八犬伝を眺めてる図等、つまり当時のジャニーズ系アイドルのピンナップや、グラビア系アイドルの写真にまで八犬伝が登場してるという事実にびっくりしたりいたしました。
私が子供の頃の「八犬伝」ブームも結構凄かったんですが、江戸時代のブームってそんなもんじゃなかったんですね。
大人から子供まで、まさに娯楽超大作。
高畠華宵の犬士がもっと見たかった気がしますが(毛野も美人ですが、小文吾が超色男でびっくり)、どうやら元より対牛楼しか絵にしていないらしいという事で、諦めるしかないようで、ちょっぴり残念。
為永春水の八犬伝パロディ後日譚(何か大昔一部を同人で漫画にした事あるよ私)や、犬士七福神パロディ等、当時の八犬伝パロなんかもあったりして、本当にとても充実して面白かったです。
碧也の原画も沢山飾っていただいてました。
ですが…自分の絵には恥ずかしくて近づく事が出来ず…。
手前の人形劇「新八犬伝」の道節のお人形の影から、ぱっと見ただけで逃げちゃったわたくし…。
「大変、胡乱な動きをしていた」妻の代わりに、ダンナ様がじっくり見てくれたそうです。愛媛県美術館での開催はあと一週間。
お近くの方々はどうぞ覗いてみて下さい。損は無いですよ。
九月からは「千葉市立美術館」での開催になります。


これらのレイアウトは、そのまんま千葉の方へも行くようです。
しかしこの「八犬伝展」で、愛媛県美術館の担当学芸員の方々(「び〜ぶろ」というブログを、愛媛県美術館のHPで書かれてる方々です)とお話させて頂く機会があってちょっと驚いたんですが、若手の学芸員の方々ってすごく熱心で、すごく積極的に活動なさってるんですね。
美術をいかに面白く見せるかという事に、ご自分たちも楽しみつつ、真正面から取り組んでらっしゃる姿勢は、実に刺激的であります。
美術館にも学芸員の方々に対しても、ちょっととっつきにくい印象を持ってる方が多いような気がしますが、何だかこういう方々がどんどん表に出て下さったら、ずっと身近になるような気がしますね。
素人の質問を、「新しい見方」と面白がってから説明して下さる姿勢や、「分らない事は分らないと言う」という言葉は、秋田蘭画の時に話を伺った学芸員の先生とも共通していて、本当に楽しい時間を過ごさせて頂きました。
馬鹿な質問をしたら鼻で笑うような方も、高飛車な態度でそれ以上の質問を許さない方もいらっしゃるのは確かなんですけど(結構挫けます)、歴史や美術に怖れず興味や親しみを持って行くきっかけは、こういう方々が作っていかれるんだろうなーと思ったりします。
漫画家も、その手前の半歩目になれたらいいですね。

夜は、道後温泉に一泊。

「八千代」というホテルの新館に泊まったのですが、ご飯も美味しかったしお部屋も綺麗でした。
和食にビーフシチューがくっついてきたのはびっくりだったんですが、これが美味しいの何のって。
これを食べるためだけにリピーターになるって人も多いようです。
愛媛の味付けは全体的に甘味が強くて、甘い煮つけが好きなわたくし好みであります。
鯛のかぶと煮も美味しかった













私も今日行ってきました、「八犬伝の世界展」!
しかも宿泊ホテルまで一緒とは運命を感じます。
(確かにシチューめちゃ美味しかったです!)
私は、先生の漫画の八犬伝しか知らなかったのですが、
キャラのイメージ一緒! という絵もあり、
こういうイメージで描かれることもあるんだ〜
という絵もあり、イメージが膨らみました。
歌川国芳が一番気に入りました(特に動物!)
先生の美しい原画も見ることができ感動でした。
修正とかほとんどないんですね…!
ペンであんなに綺麗な線が引けるって尊敬です。
読み手泣かせ(?)と評判の原文も読んでみようかな、という気に。
愛媛の会期はもうすこしなんですね。
お休みとって行って、ホントに良かったです!
寒くなったり暑くなったりの日が続きますが
お体ご自愛ください。
千葉市美術館のボランティアをしています。
9月半ばから始まる「八犬伝の世界」展の勉強をしていて、先生の作品を知りました。
(今更ながらで、ごめんなさい)
ぜひ読ませていただきたいと思っています。
先生の展覧会の感想、とても興味深かったです。愛媛の展示、力が入っていますね。
あの立て看(?)が千葉にも来るなんて、すごい!!
千葉でも多くのお客様に来ていただけるように、頑張ります。
宿泊ホテル、一緒でしたか!
美味しかったですよね、あのビーフシチュー。
もう一度食べたいです。本当に。
国芳は猫が可愛いんですよね。
東海道猫五十三次とか、猫歌舞伎とか。
私は、芳年の「絡み合ったまま芳流閣から落下する信乃と現八」の絵が凄く好きです。
一瞬を捉えた、迫力のある絵ですよね。
原画は…汚くてお恥ずかしいです…。
あの頃より今の方が、もっと線は細くなってます。
>>ミルク猫さま
はじめまして、いらっしゃいませ。
千葉のボランティアさんですか!
今回、愛媛のボランティアさんたちにお会いして、皆さん目がキラキラしていて、楽しそうだな、素敵だなと思いました。
学ぶとか知るっていうのは、本当に楽しい事ですよね。
どうぞ、頑張ってください。
よろしければ是非、わたくしの漫画も読んでやって下さいませ。
「八犬伝」1〜8巻、たった今届きました。
早速読ませていただきます。
胸がドキドキしちゃいます!!
では、また。
お買い上げありがとうございます。
楽しんでいただけますように〜。
「八犬伝」今読み終えました。
いまさら何ですが、13年間本当にお疲れ様でした。
読み終えて、充実感でいっぱいです。
読ませていただいて、勉強になったのはもちろん、
何度も泣いてしまいました。
あのラストは素敵ですね。
私たちボランティアは、企画展ごとに(付焼刃で)いろいろな勉強をします。
大変といえば大変なのですが、
必要に迫られて、それまで全く興味のなかった分野の勉強をすることで、
今回先生の漫画を知ったように、予想もしなかった出会いもあります。
先生のほかの作品も、ぜひ読んでみたいです。
こちらのブログにも、ときどき遊びに来てもいいでしょうか。
実は…25日に美術館の真ん前の市民会館に行く機会があったのですが…あいにくとその日は月曜日……そう、休館日でして……。あの立て看板を横目で恨みがましく見つつ…息子と姪っ子とで「キョロちゃん夢ミュージカル2008」なるものを観てまいりましたのですが(笑)。
そして本日! ついに仕事休みの夫を口説き落とし、息子と三人で行ってまいりました〜。
私の住んでいる四国中央市は、愛媛とはいえ東の端っこ…なので、徳島や香川に行く方がよほど近く、滅多なことでは松山になど行けないのです…。
心配していた雨も、会場に着く頃には「晴れ女」パワーで吹き飛ばし、じっくり楽しんでまいりました。
美術館…ということで、図版、錦絵などが中心でしたね。
昭和初期に発行された分厚い「南総里見八犬伝 上・中・下」巻は…たしか祖父の蔵書にあったものと同じでした。
その本を見たときから感じていた、「挿絵」の重要性。絵解きのようになっていて、難解ではあるのですが、分かると楽しい……。
そして美しい、錦絵の数々。凄かったです。圧巻でした。
碧也先生の絵もため息をつきながら、拝ませていただきました。特に生原稿!!! 毛野が本懐を遂げるシーンと、芳流閣! 芳流閣のシーンはホント、大好きだったので…感涙モノでした。
11歳年下のダンナは(笑)、いずれの八犬伝ブームにも引っかからなかったせいで、ずっと頭をひねりつつ、グズる息子を抱っこし続けていたのですが、先生の絵を見て、「マンガになってるんなら、読んでみようかな…」と呟きましたので、早速読ませようと思っております(爆笑)。
読んでくださいましたか!
ありがとうございました!
何となく話の流れのイメージが掴めたら、抄訳→いつかは原文へと読みすすめられる事をおすすめします。
わたくしの漫画についても、読みすすめて頂けるなら、先日完結した「鬼外カルテシリーズ」はじめ、歴史物現代物SF(こちら近未来八犬伝です)など、色々ありますのでどうぞよろしくですー。
>>かずくんさま
お疲れさまでした!
小さいお子さん連れだと、美術館での鑑賞とか、なかなか大変ですよね。
旦那様にもご苦労様ですとお伝え下さい。
そうそう、漫画も読んで下さいとお伝え下さい(笑)。
ところでその昭和初期の本、どうなったのでしょう…。
お祖父さまがまだお持ちか、もしくは家にあるようでしたら、ゲットしておかれる事をおすすめしますよ〜。
羨ましい…。
「これで、私が言うてたことが分かったやろ〜?」と言いますと、「そーやなあ。あの屋根の上に人がおった絵は、信乃と現八が会うところやったんやな〜」とか……話が弾みましたです。
流石にこれだけ歳の差があると(爆笑)、過去の話題にも年代差がありすぎて、かみ合わないこともしばしばなので……こちらから教育するしかないんですよね。
祖父の蔵書の八犬伝ですが、コレもまだございます。祖父は生前、高校の国語教師でしたので、このテの本がゴッソリあるのです。
祖母や母たちは、それらの本には興味がなかったようで…ただ、祖父の遺品だから、処分もせずに置いておいた…くらいだそうで。
あの本たちの管理は、今では私に一任されておりますので、今後とも大切にしてゆきたいと思っております。
旦那さま、読んで下さったんですね。
ありがとうございます。
我が家はタメ年齢夫婦ですが、それでもお互い観てない、知らないものも沢山ありますですよ。
お互いの知識の幅を広げて、共通の話題を持てるっていい事だと思います。
「八犬伝」が文庫化された時、親子2代で読んで(もともとお母さんが読者で、連載開始時に生まれたぐらいのお子さんが、中学生になって文庫化で読んで)会話が弾んだ、という話をいくつか聞きました。
不朽の名作を漫画にさせて頂いた事のありがたさを感じます。
お祖父さまの本も、大切にしてあげて下さいね。
読んで下さってありがとうございます。
ストーリーの流れを知ってから美術館に行かれると、色んな名場面や人物紹介が結構楽しめるっぽいですよ。
楽しんできて下さいね〜。