続・エヌ氏の私設法学部社会学科

無理、矛盾、不条理、不公平、牽強付会、我田引水、頽廃、犯罪、戦争。
世間とは斯くも住み難き処なりや?

巻5の6伍子胥、衣を掲げて諌むる事

2016-12-24 | 理屈物語:苗村丈伯
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 唐土、呉の国に伍子胥という者がいた。
 呉王の臣下で、王に忠ある者であり、常に、呉王に悪いところがあれば、御諌めを申し上げていたのだが、呉王は少しも聞き入れてくれなかった。
 伍子胥は、諌めが用いられない事を歎いて、毎日、出仕を務めて宮中から帰るときに、衣の裾をたくし上げて帰っていた。
 群臣はこれを怪しんで、
「どういうことなんだ」
と問えば、伍子胥が言うには、
「私は、王にたびたび諌めを申し上げているのだが、いつも用いられず、それどころか王は、明けても暮れても酒宴遊興に耽っている。こんなことでは、遅かれ早かれ天下は滅び、宮中も、虎が伏す野辺と荒れ果て、草は茫々と生い茂り、露霜も深くなってしまい、その露霜が私の衣の裾を濡らしてしまうだろう。だから、このように衣の裾をたくし上げて帰っているのだ」
と言った。
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