日経新聞 国際『「ハドソンヤード」にIT人材集約』=ウォール街 拠点再編第3幕=

2017年07月14日 05時06分27秒 | 国際
日経新聞 2017年7月13日(木) P.7 金融経済面
連載『世界の現場から』

『ウォール街 拠点再編第3幕』=「ハドソンヤード」にIT人材集約=

 ニューヨーク・マンハッタンの西側で大規模な不動産開発が進んでいる。

この開発エリアの「ハドソンヤード」は総事業費が 250億ドル(約2兆8500億円)超ともいわれ、米国史上最大の民間不動産開発案件とされる。

オフィスや住居、商業施設に学校なども含む巨大な開発案件が今後、数年かけて徐々に完成に向かう。

ここはニューヨークの新たなテクノロジーの拠点となりそうだ。

 すでにグーグルやフェイスブックなど大手IT(情報技術)企業の入居が内定していると伝えられている。

このハドソンヤードに米ウォール街の金融機関もテクノロジー人材を集約させる方向で調整が進んでいるという。

 大手IT企業は、マンハッタン島の南端に位置するウォール街と、中央部のビジネス街「ミッドタウン」の間にニューヨーク拠点を構える。

この地区は平日昼間でもネクタイにスーツ姿のビジネスマンを見かけることが少ない。
カフェも多く、Tシャツ1枚のIT人材に人気だ。

人工知能(AI)を大規模に活用するヘッジファンドもこのエリアにオフィスを構える。

 「ハドソンヤード」ではこうしたIT人材を引き付けるための工夫がなされ、シリコンバレーにあるベンチャー企業のオフィスのような雰囲気を作り出すという。

不動産関係者によると、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースのテクノロジー人材をここに集約させ、人材の採用を強化していく計画のようだ。

 金融大手はかってウォール街に拠点を構えたが、電子化が進むにつれ、ニューヨーク証券取引所の近くにオフィスを置く必要性が薄れた。

顧客訪問に便利なビジネス街に相次ぎ引っ越し、欧米大手の金融機関でいまもウォール街に拠点を置くのはドイツ銀行だけ。

東京証券取引所の近くに大手証券会社がなくなったのと同様の構図だ。

 「ハドソンヤード」にはすでに大手運用会社ブラックロックの本社機能の移転が伝えられている。

今や金融機関の競争にはテクノロジー人材は欠かせない。
伝統的な金融業のスタイルを崩すにはまずはオフィス環境から。

金融機関の拠点再編第3幕はITが軸だ。

(ニューヨーク=山下晃記者)


●関連日経記事
:2014年12月8日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 国際「ウォール街の罪滅ぼし、都市の再生へ知恵と汗」=アメリカどこへ 分断を超えて ④=』(2014年12月7日付)

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