日経新聞 国際「メキシコ景気 減速」=米NAFTA離脱なら 逆風一段と=

2016年11月26日 03時24分34秒 | 国際
日経新聞 2016年11月25日(金) P.7 国際2面
『メキシコ景気 減速』=成長率見通し↘=

『米NAFTA離脱なら 逆風一段と』

 メキシコの景気が減速している。

23日までにメキシコ銀行(中央銀行)、国際通貨基金(IMF)が相次ぎ2016年と17年の成長率見通しを下方修正した。

輸出の伸び悩みや原油生産の鈍化が響くためだ。

トランプ次期米大統領が公約で掲げた北米自由貿易協定(NAFTA)からの離脱や再交渉に動けば、逆風は一段と強まる。


 メキシコ銀は23日、16年の成長率を1.8~2.3%と予測し、8月時点の予測(1.7~2・5%)から中央値を下げた。

17年の見通しも上下限とも0.5ポイント下げ、1.5~2.5%とした。

IMFは22日、16、17年の成長率見通しを7月時点の予測から0.4ポイント下方修正し、それぞれ2.1%、2.2%とした。

 景気減速の背景には、外需の落ち込みによる国内の製造業の生産活動の伸び悩みに加え、低調な原油生産がある。

 メキシコ自動車工業会(AMIA)によると、1~10月の輸出台数は前年同期比1%減った。

前年の水準を下回るのは世界的な金融危機が響いた09年以来だ。

生産は0.9%増となんとか水面上を保つが、韓国の起亜自動車などの新工場稼働が押し上げたためで、既存の工場は前年割れだ。

 原油生産の低迷は国営石油会社ぺメックスの不振が象徴する。
同社の1~9月期の売上高は前年同期比16%減。

輸出が15%、国内向けが17%それぞれ減った。
2日発表した中期計画によると、1日当たりの原油生産量は来年も9%落ち込む。

 さらにトランプ次期米大統領の動向も懸念材料だ。

メキシコ側は「新たな米政権はメキシコー米国間の製造業のサプライチェーンや米国からの送金を妨げる可能性がある」と指摘した。

トランプ氏が公約通りにNAFTAからの離脱や再交渉に動けば、米国への自動車などの完成品や部品の輸出にとって障害となる。

 トランプ氏の大統領選での勝利が固まると、外国為替市場では通貨ペソが米ドルに対して急落した。

金融市場の混乱は企業や消費者の先行きへの不安を高めかねない。

地元有力紙の20日付の世論調査ではペニャニエト政権の支持率が25%と自身の過去最低を更新。

対米戦略を含め経済の立て直しが急務となっている。

(メキシコシティー=丸山修一記者)


●関連日経記事:2014年1月14日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 国際「発効20年、NAFTA 貿易額3倍に」=メキシコ、最も恩恵=』(2014年1月13日付)

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