日経新聞 経済「融資 新たな担い手」=マイナス金利百景=

2016年09月18日 08時13分29秒 | 経済
日経新聞 2016年6月29日(水) P.5 経済面
特集連載『マイナス金利 百景』

『融資 新たな担い手』

 融資は銀行が担うもの。

こんな常識が変わりつつある。
新たに登場してきたのは「投資ファンド」と呼ばれる業態だ。

 独立系ファンドのトパーズ・キャピタル(東京・千代田区)が銀行業界の熱い視線を浴びる。

投資家から集めたお金を中小企業に貸す「融資ファンド」への出資を募り、6月中旬までに100億円超を集めた。

マイナス金利政策が始まった2月以降に応募が殺到した。

 投資家は他ならぬ金融機関だ。
手を挙げたのは22機関。

北陸銀行、岩手銀行などの地方銀行やみずほ銀行、第一生命保険や三井住友海上火災保険などの保険会社がずらりと並ぶ。

 「融資は増やしたいが、リスクを取れない」。
銀行関係者からはこんな声が漏れる。

マイナス金利政策で様々な金利が急低下し、銀行は貸出金利と預金金利の利ざやを稼ぐ伝統的な業務が難しくなった。

 銀行は直接融資する代わりに融資ファンドに出資。
ファンドが融資する。

 ファンドの原資は元本保証が必要な預金ではないため、よりリスクのある相手に貸せる。
トパーズの新村健代表取締役は「銀行が融資しづらい企業への融資を一時的に引き受ける」と語る。

 別の事情もある。

不良債権問題の名残(なごり)で正常債権と不良債権の間にある「要注意先」企業への融資が厳しくなっているのだ。

ファンドは新たな貸し手となる可能性がある半面、目利き力を発揮できず、再生の見通しが立たなければ、不良債権の温床になる危険性もはらむ。

(随時掲載)

(電子版→マーケット→為替・金融→マイナス金利百景)


●関連日経記事
:2016年9月17日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 経済「過熱する不動産投資」=マイナス金利百景=』(9月16日付)

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