日経新聞 国際「住宅関連伸び1~3月最高」=アジア発米国向けコンテナ輸送量=

2017年04月24日 01時32分51秒 | 国際
日経新聞 2017年4月22日(土) P.20 マーケット商品面
連載『データで読む 商品』

『住宅関連伸び1~3月最高』=アジア発米国向けコンテナ輸送量=

 アジア発米国向けの海上コンテナの輸送量が増え続けている。

個人消費や住宅投資が堅調な米国に向け、消費財の生産拠点が集まる中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)各国が荷物を送り込んでいる。

一方で製造業の海外移転が進む日本の存在感は低下したままだ。


 1月から2月にかけては例年、中国の春節(旧正月)の影響で、アジア発の荷動きの変動が大きい。

比較がしにくい単月ではなく、四半期(=1年を4分割=3カ月間)でならすと傾向がくっきり見えてくる。

日本海事センター(東京・千代田)のまとめによると、1~3月の輸送量は20フィートコンテナ換算で365万8712個。

前年同期比で1.8%伸び、過去最高を記録した。

 2016年に前年比3.7%増の1561万6202個(20フィートコンテナ換算)と、3年連続で過去最高を更新した勢いは衰えていない。

順調なスタートダッシュで「通年で前年比3~5%の伸びを見込んでいる」(アジア系大手船社)という強気な見方が多い。

 活発な荷動きの原動力は前年同期比5.1%増の「住宅関連3品目」だ。

品目別のボリュームで1位の家具を筆頭に、建築用具、床材・ブラインドなどのプラスチック製品の輸送量がそろって好調だった。

米国の住宅着工件数は3月まで4カ月連続で前年同月比プラスだ。

 テレビ・ビデオなどの映像関連機器も、同1.8%増。
個人消費の底堅さをうかがわせる。

一連の需要増加に対応し、中国などアジア諸国が出荷を伸ばしている。

 地域別で最もシェアが高い出発地は中国だ。
16年の年間ベースでは64.7%を占めた。

近年では人件費の上昇で他のアジア諸国に製造拠点を移す動きもみられ、ベトナムの存在感が大きくなっている。

輸送量を毎年のように10%以上伸ばし、00年の0.4%から16年は5.9%までシェアを伸ばした。

 対照的に日本の存在感は希薄だ。
かって10%以上あったシェアは4.1%まで低下した。

今年1~3月の日本積みも2.1%のマイナス。
自動車部品や車両機器の荷動きが鈍ったためだ。

 地域全体の右肩上がりの荷動きは運賃を下支えしている。

アジア発米国西岸向けのスポット(随時契約)運賃は40フィートコンテナー1個あたり1350ドル前後。

歴史的安値に沈んでいた1年前の2倍近くまで上がった。

 昨年夏の韓国大手・韓進海運の経営破綻(はたん)で船腹も減った。

スポット運賃の上昇は、交渉が大詰めを迎えている大手海運と大口荷主との年間契約運賃の押し上げ要因になりそうだ。


●関連日経記事:2015年7月29日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 国際「『ミレニアル世代』米消費の主役に」=健康・身の丈・テレビなし=』(2015年7月28日付)


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