日経新聞 教育「見守り育てる大切さ」=「こころの健康学」 認知行動療法研修開発センター 大野裕=

2017年08月22日 06時29分58秒 | 教育
日経新聞 2017年8月21日(月) P.15 医療・健康面
連載『こころの健康学』=認知行動療法研修開発センター 大野裕=

『見守り育てる大切さ』

 上野動物園の赤ちゃんパンダが順調に成長しているようだ。

最初は小さくて全身ピンク色だった赤ちゃんパンダが少しずつ成長し、白黒の模様が可愛く入っていくのを見ていると、こころが安らぐ。

 赤ちゃんパンダを優しく抱きかかえる母親パンダを見ていると、母性本能の存在を感じる。

その様子をテレビで見ながら、先週紹介した日本認知療法・認知行動療法学会で家族の保護と支えをテーマに特別講演したエール大学のリーボビッツ博士の講演を思い出した。

 リーボビッツ博士は講演の中で、盲目の歌手レイ・チャールズの子供時代を題材にした映画を流した。

目の見えない子供のレイ・チャールズが椅子に引っかかって倒れる。

あまりの痛さに泣きながら助けを求める子どもに対して、母親は心配そうな表情をするが、手を出さずじっと見つめる。

 子どもは泣きじゃくりながら、何とかしようと床を這いずりまわる。
そのうち耳に周囲の音が入ってくるようになる。

まきがはじける音やお湯が沸き立つ音が聞こえる。
燃えるまきに手を伸ばすが、火の熱さを感じて手を引っ込める。

泣きながら家具の下にいた虫の音に気づき、その虫を柔らかく両手で包みこむ。

そして、心配そうに見つめる母親の方に向きなおり、そこに母親がいることが分かっていたと言う。

 目に涙を浮かべた母親の表情が画面いっぱいに映し出される。

家庭に限ったことではなく、職場でも学校でも地域でも、この母親のように人を見守り育てることの大変さと大切さが伝わってくる講演だった。


●関連日経記事
:2017年4月25日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 教育「自ら勉強する子供に」=中学受験 大人の役割=』(4月24日付)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日経新聞 社会「買い物弱者... | トップ | 日経新聞 教育「子供の言い... »

コメントを投稿

教育」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。