日経新聞 経営「稼ぐための再編 なお遠く」=日本企業のM&A急増=

2016年10月12日 05時38分21秒 | 経営
日経新聞 2016年10月8日(土) P.11 企業統合面
『稼ぐための再編 なお遠く』=日本企業のM&A急増=

『世界のライバル 意識を』

 日本を代表する企業がここに来て懸案事項をつぶして回るような動きに出ているのは、業績がまずまず好調な背景もあるだろう。

だが、20年前ならまだしも、パソコン、二輪車、百貨店と市場の成熟化が著しい分野で時間や労力をリストラに取られているとしたら、遅きに失した感も正直なところ否めない。

 世界はこの20年間に2つの点で大きく変わった。
まず日本の企業や経済の規模が中国、インドなど新興国の急成長で相対的に小さくなった。

日本の国内総生産(GDP)の世界に占める比率は現在約6%と、過去最高だった1990年代半ばの3分の1ほどだ。

 中国は「世界の工場」であるだけでなく、電気自動車、DNA解析などで世界最大の市場になりつつある。

海外での中国企業の存在感はまだ小さいが、巨大な自国市場を持つことで日本の企業をあっという間に抜き去ってしまうことが可能になったのが現実だ。

 産業構造も大きく変わりつつある。

米国ではグーグルやアップル、アマゾン・ドット・コムなどがインターネットにつながる端末や小売りの世界で存在感を強める一方、今後はあらゆるヒト、モノ、カネの動きからデータを集めて解析し、付加価値の高いサービスを生み出すIoT(モノのインターネット)で世界を席巻しようとしている。

 それらは自動車などあらゆる産業を飲み込む可能性もある。

日本企業は中国や米IT(情報技術)企業に勝てる再編や企業買収をどこまで意識しているか。

一段上の「稼げる日本」を構築するにはまだ高いハードルが待っていそうだ。

▲日本企業による最近の主なM&A

【先進国企業を買収】(下段は買収先)
・ソフトバンクグループ: 33000億円
 (アーム・ホールディングス〈英〉)

・損害保険ジャパン日本興亜: 6400億円
 (エンデュランス・スペシャルティ・ホールディングス〈米〉)

・ルネサスエレクトロニクス: 3200億円
 (インターシル〈米〉)

・コマツ: 3000億円
 (ジョイ・グローバル〈米〉)

・日本電産: 1200億円
 (エマソン・エレクトリック〈米〉)

【子会社や事業を切り離し】(下段は売却などの対象)
・東芝: 
 (東芝メディアカルシステムなど)

・セブン&アイ・ホールディングス
 (関西の百貨店3店舗を譲渡)

(注)買収は事業譲渡や資本参加を含む

(編集委員 中山淳史)


●関連日経記事:2016年10月12日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 経営『レノボ流「攻めの再編」=買収先の技術生かし成長=』(10月10日付)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日経新聞 経営『レノボ流「... | トップ | 日経新聞 政治「ビットコイ... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。