日経新聞 社会「2025年問題から2050年問題」=「団塊世代」問題より深刻な「団塊ジュニア世代」問題!=

2017年06月16日 07時54分05秒 | 社会
日経新聞 2017年6月15日(木) P.19 マーケット総合2面
連載コラム『大機小機』

『2015年問題から2050年問題へ』

 4月に発表された国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口」は、我々が直面する人口問題の厳しさを改めてて示している。

まず、経済社会の担い手である勤労者層の人口が減少していく(または全人口に占める比率が低下していく)という「人口オーナス」減少が深刻化する。

 便宜上、20~64歳を経済社会の担い手と仮定すると、その層が人口に占める比率は1995年に62.6%だったのが2015年には56%に低下した。

この比率は今後さらに下がり、今回の推計によると40年以降は50%を切る。
日本は「高度人口オーナス社会」への道を歩むことになる。

人口オーナスはすでに人手不足などを通じて経済を大きく制約しつつあるが、今後その制約はさらに強まる。

 さらに、医療・介護などの給付を受ける確率が高まる75歳以上の後期高齢者が増加する。

団塊の世代が後期高齢者になる25年以降、その数の急増が社会保障、財政赤字などを通じて経済社会に大きな影響を及ぼすことは「2025年問題」として既に知られている。

今回の推計によれば、後期高齢者数は、15年の1632万人から25年には2180万人に増える(ピークは30年の2288万人)。

以上の2つを併せて考えると、25年以降しばらくの間、後期高齢者が増える一方で、担い手層が減少していくことが「担い手不足」「担い手への負担増」として大きな問題となることがほぼ確実である。

 後期高齢者数を担い手人口で割った比率を「担い手比率」として計算すると、15年の22.9%が、25年には32.9%に高まる。

無論、比率が高いほど勤労者の負担は重く、30年には35.9%に上昇する。

 話はまだ終わらない。

50年ごろになると団塊世代の子どもたち(団塊ジュニア)が後期高齢者になっていくが、この2050年問題の方が2025年問題よりさらに厳しそうなのだ。

 今回の推計によると、50年の後期高齢者の数は2417万人であり、25年よりずっと多い(ピークは54年の2449万人)。

担い手比率も25年よりずっと高く49.6%。
54年には52.3%まで上昇する。

2025年問題を乗り切れば済むというものではない。
その先には、さらにさらに厳しい2050年問題が控えているのだ。


●関連日経記事:2017年6月16日グー・ブログ「息子たちに読んで欲しい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 政治『安倍長期政権「見ない化」の果て』=本社コメンテーター 菅野 幹雄=』(6月14日付)

●関連日経記事:2017年6月15日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 政治「怒れる若者たちと治政」=若年層の失業率は目立って高い=』(6月14日付)

●関連日経記事:2017年6月3日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 社会「すさまじい人口減少のスピード」=人口学の教え=』(6月2日付)

●関連日経記事:2013年4月4日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 経済「地域の人口展望が示す日本の課題」=地域別人口推計(2010~2040年)=』(2013年4月3日付)

●関連日経記事:2017年5月28日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 自己啓発「ヤング世代の甘い危機感」=現実の日本経済は「なだらかな下りのエスカレーター」なので…=』(5月27日付)

●関連日経記事:2014年5月17日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 経済「世代間協調の不可能性」=財政再建は期待できない・・・=』(2014年5月16日付)

●関連日経記事:2017年6月16日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 保険・年金・税金「確定拠出年金 個人型が30~40代層で大幅加入増」=対象が拡大・税優遇浸透=』(6月15日付)

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日経新聞 政治『安倍長期政... | トップ | 日経新聞 保険・年金・税金... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。