日経新聞 教育「正解より大切なこと」=高校2年では、応用につながる思考力を=

2017年05月17日 06時22分51秒 | 教育
日経新聞 2017年5月16日(火) P.18 教育面
連載コラム『挑む』

『正解より大切なこと』=応用につながる思考力を=

 新年度が始まり1カ月たった。

この1カ月は1年で授業に最もエネルギーを費やす時期である。

これから1年間、一緒に学んでいくにあたり、授業の受け方や学習に対する姿勢、板書(=黒板に書いてあること)の取り方などを、生徒に浸透させなくてはいけないからだ。

 今年は高校2年生の速習コースを担当している。
半年で数Ⅱ・Bを一通り学び残りの半年で入試レベルにまで実力を引き上げるコースだ。

授業のスピードは速く、かなり集中して受講しないとあっという間に次の話が始まってしまう。

 となると、一番困るのが自分の解答の正解・不正解にこだわる生徒だ。

数学が「得意」だと思っている生徒に多いのだが、正解であれば解説を聞くより次の問題を解きたがり、不正解の時も解説を聞かずに自分で解き直そうとする。

 しかし、授業で最も大切なことは解説を聞いて問題の意図をきちんと理解し、他の問題でも応用できる力をつけることだ。

極論すれば正解・不正解はどうでもいい。
そこをわからせるのが難しい。


 また最近、特に目立つのが図やグラフを描くのが下手な生徒である。
まず、図が小さい生徒。

小さな図にあれこれ書き込んでい行くので、訳(わけ)が分からなくなる。

「なぜ図やグラフを描くのか? それは問題を解く際に『思考の助け』となるからだ」ということから教えなくてはならない。

 図を「それらしく」描けない生徒も増えている。

先日の授業でも円や直線をそれらしく描けないために、本来なら交わるべき円と直線が交わらず、行き詰まる生徒が何人かいた。

大学入試では、問題に図やグラフが描いてあることはまずない。

問題文を読んで自分でビジュアル化していくわけだが、そのときに「それらしく」描けなければかえって思考の邪魔になる。

そのあたりの訓練が不十分な生徒が多くなっている。

 1カ月で、こちらの意図は伝えた。
あとは、生徒たちが実践してくれるように指導を続けるだけである。

(橋)


●関連日経記事
:2014年12月28日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 教育「新高校1年生、早くも不登校」=大人になれぬまま進学=(2011年5月30日付)』

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 日経新聞 社会「ニュータウ... | トップ | 日経新聞 開発「高校でプロ... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。