日経新聞 人物紹介「祭祀 500年の変遷追う、学術調査の小田さん」=世界遺産勧告の沖ノ島=

2017年05月12日 08時38分15秒 | 人物紹介
日経新聞 2017年5月11日(木) P.43 社会面
『祭祀 500年の変遷追う』=世界遺産勧告の沖ノ島=

『重要性 発信続ける』=1954~71年 学術調査の小田さん=

 宗像・沖ノ島(福岡県)が世界遺産に登録される見通しとなった。

運動のきっかけは、1954~71年の3次にわたる学術調査。

全調査に参加した福岡大名誉教授小田富士夫さん(83)は自身を「調査団最後の生き残り」と称し、「500年間の祭祀(さいし)の変遷を追える場所は世界でも例がない」と今も研究を続ける。

 「最初はすぐに帰る予定だったけれど、台風で海が荒れ、滞在を3、4日延ばした。 その間の試掘で金製指輪が見つかった」。

63年前の第1次調査当時、九州大生だった小田さんは「偶然の大発見」を鮮明に覚えている。

 見つかった金銅製の馬具とともに社務所に持ち帰ると、神主が「そんなに大事なものなんですか」とバケツに入った太古の馬具の数々を見せてくれた。

「これはえらいことだ」。
調査の発端となった瞬間を振り返る。

発掘作業ではアブや蚊が体にまとわりつき、ズボンの裾にヒルがあふれた。
韓国の密航船が島に押し寄せたり、調査方針の違いから考古学者と激論になったりもした。

苦労の連続だったが「最上級の国家的祭祀が行われていたことを学問的に証明できた」と胸を張る。

 国際機関は5日、沖ノ島周辺以外の4遺産を除外勧告した。

小田さんは「沖ノ島との関係が判明した古墳群や大島の遺産群も多く見つかっている。 積極的にアピールしていくべきだ」と指摘。

「今後も遺産の重要性を発信し続け、将来にわたって遺産を守るための環境づくりにも貢献したい」と力を込めた。

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