日経新聞 経営「生保8社の4~9月期決算、運用益が半減」=マイナス金利背景に=

2016年11月26日 02時44分39秒 | 経営
日経新聞 2016年11月25日(金) P.5 経済面
『生保8社、運用益が半減』=4~9月期=

『マイナス金利背景に』

 主な生命保険会社の4~9月期決算が24日出そろった。

マイナス金利政策による運用難を背景に、運用益が低下。
開示した主要8グループの合計は1633億円と前年同期の半分になった。

本業のもうけを示す基礎利益は14グループが減益か赤字だ。

足元では円安・株高が進んでいるが市場の振れ幅が大きいことから各社はなお先行きに慎重な姿勢を崩していない。

 「商品販売や運用で総じて厳しい結果となった」。
記者会見した日本生命保険の小島一裕常務執行役員は険しい表情だった。

日生の運用益は675億円と前年同期から54%減った。
第一生命保険(32%減)や住友生命保険(59%減)と軒並み苦戦している。

朝日生命保険は逆ザヤの額が348億円と前年同期比で17億円拡大した。

 生保の多くは利回りの低下を受けて日本国債の投資から撤退を余儀なくされ、外国債券などに資金を振り向けている。

ところが4~9月期は円高・ドル安が進み、利息や配当金が円換算で目減りした。
16グループの合計では基礎利益が1兆5104億円と17%減った。

 足元では相場が円安に反転しているが、「米国がドル高のけん制に動く可能性もある」(朝日生命)となお慎重な見方が目立つ。

米国の長期金利が上昇して「米債が魅力的になっている」(明治安田生命保険)との声もあり、下期は運用の巧拙が業績を左右しそうだ。

 売上高に相当する保険料等収入も集計した16グループのうち11グループが減収となった。

運用難を背景に貯蓄性の高い「一時払い終身保険」などで契約者に約束する利回りを下げたり、販売を停止したりしたためだ。

16グループの合計では16兆9914億円と6%減った。

 中でも落ち込みが大きかった明治安田生命は保険料等収入が1兆4778億円と前年同期比20%減った。

地方銀行などでの窓販を抑制したためだ。
一方で比較的高い利回りで個人年金を販売した住友生命保険は新契約が増加。

保険料等収入は16%増の1兆7236億円となり、明治安田生命を抜いた。

 保険販売は下期も引き続き慎重な見方が多い。

足元の長期金利の上昇を受けて一部には売り止めた保険販売を再開する動きもあるが、「安定的な金利上昇が続かない限り、再開は難しい」(富国生命保険の桜井祐記常務執行役員)との声が多い。


●関連日経記事:2013年4月24日グー・ブログ「息子たちに読んでほしい日経記事」投稿記事参照
 日経新聞 経済「生保・年金マネー、外債へ」=日本生命、積み増し表明=』(2013年4月23日付)

●関連日経記事:2016年6月7日グー・ブログ「同上」投稿記事参照
 日経新聞 保険・年金・税金「一時払い保険 販売停止」=ソニー生命=』(6月6日付)

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